【倉井史也のJリーグ】どうせだったらパーティ、パーティ?! の巻

2015.10.29 17:10 Thu
▽ナビスコカップって、大体スタジアムは埋まるんだけど、なかなか視聴率が取れないらしい。これまでたくさんの名勝負があったのにね。

▽もしかしてそれって、Jリーグが地域密着を言い過ぎてんじゃないの? 自分のチームにしか関心が向かないようになってない?

▽もっとサッカーそのものを普及していかないと、日本の発展はないよ。だってFIFAランクで日本はトップ32の遙か下。これってワールドカップに出てこられるのは、アジアだからってことになるでしょ? 頂点を高くするためには、裾野が広くなきゃいけないんだ。
▽とか! まるで辛口評論家ジェネレーターぽく語ってみましたが!

▽ともかく今週末のJ1はナビスコカップ決勝1試合しかないし。ところが、この1試合について盛り上がってるのはごく一部って感じもしますし。
▽なので、この試合を見るとき、こんなの知っていると楽しくない? 的なデータをご提供しておきたいと思うのです。えっと、カードは……はい、鹿島vsG大阪じゃないですか。

▽このカード、リーグ戦で言えば鹿島が圧倒的に有利。過去50試合して鹿島が半数の25試合で勝利を収めているのです。もっとも引き分けは8回でG大阪が勝利を収めたのは17回と、引き分けになる確率は低かったのでした。得点は鹿島の89点に対してG大阪は65点。こちらも鹿島が有利なのです。

▽ととと、ところが。これがナビスコカップでは過去9回戦って鹿島4勝、G大阪が3勝。得点は鹿島の13点に対してG大阪が11点と、ほぼ互角になってくるのでした。

▽で、会場の埼玉スタジアムとの相性は、鹿島が勝率33パーセントなのに対し、G大阪は40パーセント。ややG大阪有利なわけですな。

▽ところで、この両チームの戦いというと、G大阪が攻撃力を生かして攻め込み、鹿島がしたたかに守ってカウンターを狙うって感じの展開になると思うでしょ? ところが今季の鹿島のシュート数はリーグ1位の494本。そして被シュート数も1位で277本。挙げたゴールはリーグ4位の54点、失ったゴールはリーグ9位の41失点。

▽対するG大阪はシュート数がリーグ5位の375本で、被シュート数はなんと15位の373本。挙げたゴールはリーグ5位の52点、失ったゴールはリーグ4位の35失点。

▽ということは、G大阪はシュートを打たれまくってるけどなかなか失点を許さないし、鹿島はシュートを打つけれど、得点はG大阪とあまり変わらない。

▽つまり、G大阪が鹿島に攻めさせておいて逆襲を狙うって戦いが十分に考えられるのです。

▽さてさて、どうなりますやら? どうせだったら姜選手がみんなコスプレしてお菓子配りまくったりして、ハロウィンにふさわしいビックリパーティになりますように。一気にナビスコカップが大人気になるかもよ!

▽え? おどろおどろしいことになりそうだって……汗。


【倉井史也】
試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。

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