【倉井史也のJリーグ】どうして呼んだのハリルホジッチ?! の巻

2015.10.09 07:38 Fri
▽C大阪って、いつもお国のために働いて、大変な目に遭ってると思うんですよ。振り返ると2002年、日韓ワールドカップのホストカントリーとして決勝トーナメント進出が義務づけられていた日本代表には、当時J2だったC大阪から森島寛晃、西澤明訓の2人が選ばれていたのでした。

▽ワールドカップが終わった直後の16節、C大阪は3位。そこから28節までの間、ずっと3位。そしてJ1昇格が確定したのは最終節の直前なのでした。モリシやアキに加えて大久保嘉人も尹晶煥もいるという豪華な布陣だったんですけど、そりゃ主力は疲れてました。

▽で、去年のシーズンも山口蛍はワールドカップに出場し、その後はケガでC大阪は降格。でもって今季も苦しんでいるというのに、この時期代表に引っ張られてるんですから。そりゃ他の選手は今週末リーグ戦ないんですけど。
▽今季も残り7試合という状況で、C大阪は自動昇格の2位以内まで勝点差6。2位の磐田が現在まで勝率54パーセント、引分率23パーセントってことは、残り7戦を3、4試合勝って、1、2試合引き分ける感じです。

▽ってことは、磐田の勝点が最少で75、最高で79ぐらいってこと。つまり現在勝点59のC大阪は、5勝2分、6勝1敗、あるいは7勝ぐらいでいかないと、プレーオフってことなんです。しかも勝点2差の上にはまだ福岡がいるし。
▽あぁ、そんな大切な試合が詰まっているというのに、山口は中東にいるのですよ。そりゃ守備力が高いから、カウンターのうまい相手に対して中盤に置いておきたいのはわかりますが、今週土曜日に曲者の北九州をホームに迎えるC大阪としては、「はよ返して」って感じじゃないですかね。

▽今年、C大阪の練習を見に行ったとき、タレントの多さには驚きました。でもね、それだけ才能のある選手が集まっていても、みんなちょっと大人しい。パウロ・アウトゥオリ監督も、鹿島時代とは違ってあまり怒らないし。

▽こんなチームには、寡黙だけど背中で他の選手にわからせる、山口みたいなのは欠かせないと思うのです。ああ、それなのに今は遠い空の下。今週、ちょっとドキドキしませんか。

▽って、まぁ、シリア戦に勝ったから言えるってもんですけどね。てへぺろ。

【倉井史也】
試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。

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