【原ゆみこのマドリッド】さじ加減は間違えないように…
2015.09.26 11:07 Sat
▽「だったら、何で勝てなかったのかしらね」そんな風に私が訝っていたのは金曜日。前の日からスポーツニュースをつける度にバルサが今季、4失点した3試合を繰り返し、見せられていた時のことでした。いやあ、水曜日にはレアル・マドリーとアスレティックの対戦が始まるのを近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)で待っている間、ラジオでセルタvsバルサのスコアが2-0との報が…。まさか終わってみれば4-1の惨敗になるなんて、夢にも思わず。それでも確かによくよく考えてみれば、8月のUEFAスーパーカップでセビージャの逆襲に遭い、ようやく5-4で勝ったのをはじめ、スペイン・スーパーカップの方でも彼らは1stレグでアスレティックに4-0の大敗をしていましたからねえ。
▽となると、3節でバルサに当たったアトレティコだって、もうちょっと上手くやれば、たった1点しか取れずに1-2で負けるという、ビセンテ・カルデロンを満員にしたファンをガッカリさせる結果を出さなくて済んだかもしれなかったから。もちろん、他で勝ち点を落とさなければ、別にいいんですけどね。シメオネ監督も今季は気合を入れて選手層を厚くし、2強にガチンコ勝負を挑む準備ができたと感じているのか、「バルサとマドリーはCLとリーガの優勝を争っている。彼らと競う唯一の方法は20人のフィールドプレーヤー全員に戦う準備ができていること。20 minutos es la vida y cinco minutos es mucho/ベインテ・ミヌートス・エス・ラ・ビダ・イ・シンコ・ミヌートス・エス・ムーチョ(20分は一生分、5分間はとても長い)」と言っていましたが、やっぱりローテーションには当たり外れがあるのかと。
▽え、そんなことより、今週のミッドウィーク開催のリーガでのアトレティコは成功したのかって? うーん、まあそう言えなくないこともないんですが、後で対戦相手のヘタフェのエスクリバ監督も「Nos han sobrado los tres primeros minutos y los últimos tres/ノス・アン・ソブラードー・ロス・トレス・プリメーロス・ミヌートス・イ・ロス・ウルティモス・トレス(最初と最後の3分間が余計だった)」と話していた通り、その間が妙に退屈だったのも事実。ええ、シメオネ監督は先週末のエイバル戦から6人の選手をローテーションしたものの、4分にカラスコのCKをGKグアイタがパンチングした後、エリア外からガビが入れたクロスを決めたのはお馴染みのグリースマンでしたしね。むしろ貢献してくれたのは交代出場した面々で…。46分、今季初めての先発落ちだったチアゴの敵DF陣の頭を超すパスをジャクソン・マルティネスが繋ぎ、そのボールをゴール前でグリースマンが再び押し込んでくれたから、ようやくスタンドのサポーターも一安心することに。
▽前半にはオリベル・トーレスがバックパスをステファンに送ってしまい、1対1のシュートをGKオブラクが何とかセーブで逃げたり、後半にもフィリペ・ルイスの代わりに左SBを務めたシケイラのミスから、ペドロ・レオンがエリア内シュートを僅かに外したりと、ヘタフェにも兄貴分の気の緩みにつけ込んだチャンスもありましたからね。とりわけ2-0で勝利した後、呑気に「De la grada pasas al once titular y del campo pasas a la grada/デラ・グラダ・パサス・アル・オンセ・ティトゥラル・イ・デル・カンポ・パサス・ア・ラ・グラダ(スタンド観戦からスタメンに、ピッチからスタンドへ)と変わるから、招集されなかった時も落ち着いていないといけない。自分は常に準備ができているようにするよ」なんて明るく言っていたシケイラなどには、もうちょっと反省してもらいたいものですが、これは性格なので仕方ない?
※このニュースは一部省略してご紹介させていただいております。全文が気になる方は[コラム]でご覧ください。
【マドリッド通信員】
原ゆみこ
南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。
▽となると、3節でバルサに当たったアトレティコだって、もうちょっと上手くやれば、たった1点しか取れずに1-2で負けるという、ビセンテ・カルデロンを満員にしたファンをガッカリさせる結果を出さなくて済んだかもしれなかったから。もちろん、他で勝ち点を落とさなければ、別にいいんですけどね。シメオネ監督も今季は気合を入れて選手層を厚くし、2強にガチンコ勝負を挑む準備ができたと感じているのか、「バルサとマドリーはCLとリーガの優勝を争っている。彼らと競う唯一の方法は20人のフィールドプレーヤー全員に戦う準備ができていること。20 minutos es la vida y cinco minutos es mucho/ベインテ・ミヌートス・エス・ラ・ビダ・イ・シンコ・ミヌートス・エス・ムーチョ(20分は一生分、5分間はとても長い)」と言っていましたが、やっぱりローテーションには当たり外れがあるのかと。
▽え、そんなことより、今週のミッドウィーク開催のリーガでのアトレティコは成功したのかって? うーん、まあそう言えなくないこともないんですが、後で対戦相手のヘタフェのエスクリバ監督も「Nos han sobrado los tres primeros minutos y los últimos tres/ノス・アン・ソブラードー・ロス・トレス・プリメーロス・ミヌートス・イ・ロス・ウルティモス・トレス(最初と最後の3分間が余計だった)」と話していた通り、その間が妙に退屈だったのも事実。ええ、シメオネ監督は先週末のエイバル戦から6人の選手をローテーションしたものの、4分にカラスコのCKをGKグアイタがパンチングした後、エリア外からガビが入れたクロスを決めたのはお馴染みのグリースマンでしたしね。むしろ貢献してくれたのは交代出場した面々で…。46分、今季初めての先発落ちだったチアゴの敵DF陣の頭を超すパスをジャクソン・マルティネスが繋ぎ、そのボールをゴール前でグリースマンが再び押し込んでくれたから、ようやくスタンドのサポーターも一安心することに。
※このニュースは一部省略してご紹介させていただいております。全文が気になる方は[コラム]でご覧ください。
【マドリッド通信員】
原ゆみこ
南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。
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