【倉井史也のJリーグ】ワケがわからぬチームにはワケがある場所がある?! の巻

2015.09.18 20:15 Fri
▽最近ね、私が気になって仕方がないチームがあるワケですよ。それが1stステージ5位で、2ndは9位の川崎でして……。どうしてこのクラブって勝てない?

▽駒は揃っているわけでしょ? 2年連続得点王の大久保嘉人はいるし、日本代表の小林悠もキレてるし。ハリルホジッチ監督の期待も高い杉本健勇もいれば、中村憲剛も健在。谷口彰悟だって代表で堂々とプレーしてて、他にも車屋紳太郎や武岡優斗も代表候補に入ってましたよね。しかも、ドイツ帰りの田坂祐介、Jリーグで一番トラップがうまい大島僚太と、「これだけいたら……」と他のチームの監督は垂涎の眼差しって感じじゃないですかね。

▽じゃあ監督が悪いのかってことになると、これだけ選手が成長したのは間違いなく風間八宏監督が来たからじゃないですかね? 「川崎のサッカーはおもしろい」っていう評判も確定したと思いますよ。
▽なのに、なぜ勝てない?

▽もしかして、あのスタジアムに入ったときの、ほんわかした雰囲気のせい? いやいや、「どうして今年も勝てないのよ! ばか!」って言いながら、ちゃんと着いてきてくれたファンたちがいたからこそ、ここまで強くなってきたのですよ。だけどあと一歩。
▽でまぁ、ちょっと調べたワケですわ。川崎が前半終了時にリードしていた場合、勝つ確率は78パーセント。先制点を奪ったときは69パーセント。これって浦和の前半終了時に勝っていたときの勝率27パーセントを上回るし、浦和が先制点を取ったときの勝率71パーセントと大差ない。ええ、トップ10のチームの中では失点が多いってことが問題なのはわかってますよ。でも、ちょっと次の数字も見てほしいのです。

▽川崎と浦和、両チームとも前半リードした試合は9試合、先制点を奪った試合数は川崎の16試合に対して、浦和が17試合。え? 数字だけ見たら、川崎って優勝争いしてもおかしくないでしょ?

▽ところが現実的には年間3位になり、何とかプレーオフに進出するというのが、現実的な目標になってしまってる。その3位にしても、FC東京との勝点差が9と、残り7試合でひっくり返すにはギリギリって感じ?

▽いやぁ、何度調べてもよくわからない。そりゃ19日に対戦する名古屋が、これまたいつもわからない力が働いて、ずっと中位にいるわけですが……。

▽もしかして両チームとも「出る杭は打たれる」ってことで、こんなギリギリの線を狙っているのでしょうか。もしそうだったら、この川崎vs名古屋は攻めも守りも中途半端って感じになりそうなんだけど……。

▽あ、等々力名物「ワケありシート」で見てみると、よくわかるのかも……(汗)。

※川崎のホームゲームでは普段は「ワケあり」のため関係者席として使用しているSS指定席(バック)とA指定席最前列の座席が、試合前日にいきなり売り出させることがあります。
価格は安いけれど、
・手すり・柵の高さにより、ピッチが一部見えづらい(特に身長の低い方)
・雨天時は濡れる可能性大
・引き続き関係者席としても使用するため、販売枚数は前日まで未定
というデメリットもあります。

【倉井史也】
試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。

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