【倉井史也のJリーグ】●●リズムの信奉者としては声を大にしてお願いしたい?! の巻

▽私はね、チラリズムの信者なワケですよ。だからハリルホジッチ監督には声を大にして言いたい! モロに見せちゃダメでしょ、モロに! 戦術ボードを報道陣にバッチリさらすなんて、しかも実際の試合でもその通りにプレーするなんて、モンスター映画で序盤にモンスターの全体像が映っちゃって、そのままモンスターが変身もしないで物語終わっちゃうって感じじゃないですか。

▽まぁともかくカンボジア戦は勝ってよかったというのが一般的な評価でしょうかねぇ。特に東アジアカップじゃいいところがなかったから、「やっぱ海外組帰ってきたら違う」的な感じになってんじゃないでしょうか。

▽ですが! ですが! ですが! いろんなメディアが満足しても、ひねくれ者のこのコラムだけはしっかり言っておきたいのです。カンボジアはホームでシンガポールに0-4で負けたチーム。そこに日本が3-0で勝っても、決して喜ぶべき結果じゃないのです。
▽シュート34本で3ゴールしか入っていないのだから、これはもう60本ぐらいシュートを打つように仕掛けないと! 数字が好きなハリルホジッチ監督だから、こういう具体的な目標っていいかも! ともかく次はそんな試合が見たくないですか? みなさん。え? そんなのサッカーっぽくない? だって2次予選ですもの。実力差は明らかだから、勝って当然!

▽あ、もしかしたらそういう相手だから、盛り上げようと思って初戦を引き分け、この日も3点しか取らなかったのかも。いやいや、それはないでしょ。国民はそんなスペクタクル求めてるとは思えません。▽あ、もしかしたら今回戦術ボードが風でめくれたのは、「今日も元気に取材に来てね! ポロリもあるよ!」という新しいメディア盛り上げ法だったのかも。となると、みーんな引っかかっちゃったわけですが、その実、そこまで計算してないんじゃないかと思えてきたのです。もしストーリーができてるのなら、きっと試合ではビックリさせるためにいろいろ変えてきたでしょうからね。

▽となると、アフガニスタン戦もあまり変化がないメンバーで、4-2-3-1と4-4-2の2システムで、ボールを取る位置を時間帯で変えて、左右を違う時間帯で使い分けて……ぐらいかも。えっと、こうして書くと、結構やってたんですね(汗)。なのに……。

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【倉井史也】
試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。