【原ゆみこのマドリッド】どっちも見たいのに…

▽「えー、また同じ日なの?」そんな風に私がショックを受けていたのは木曜日。CLのグループリーグ抽選結果を見た時のことでした。いえ、今季はプレーオフを突破したバレンシアだけでなく、昨季のヨーロッパリーグで優勝したセビージャにも参加資格が与えられたため、スペインは1カ国から5チームがグループリーグで戦うという史上初の快挙を達成。となれば、火曜日と水曜日の2日間しかないマッチデーに、片や3チーム、もう1つは2チームに分けられるのはわかっていたんですけどね。

▽TVの視聴率の面からレアル・マドリーとバルサが別の日になるのもお約束だったんですが、昨季に続いて今シーズンもマドリーがグループA、アトレティコがグループCという前半分に入るって…。要はグループリーグ6試合のうち、3試合ずつしか見られないってことじゃないですか…。うーん、去年もサンティアゴ・ベルナベウとビセンテ・カルデロンでのCL戦では目の前の試合を追いながら、オンダ・マドリッド(ローカル・ラジオ局)の2元中継に一喜一憂していた私ですけどね。とりわけ初戦のオリンピアコス戦で躓いていたアトレティコがグループリーグ後半戦で劣勢だった時など、ラジオを聴いているだけなのが辛かったのも事実。

▽ただし、対戦相手を見たところ、今回のマドリーは、イブラヒモビッチやカバーニ、マンチェスター・ユナイテッドから移ったディ・マリアのいるPSGは決して過小評価できないものの、あとはシャフタールとマルメ。アトレティコもベンフィカとガラタサライ、そして遠征距離がフライト8時間というのだけがネックのカザフスタンの初出場チームであるアストラと、幸いそれ程、突破に手こずりそうな組み合わせではないんですけどね。逆にやはりグループDでの同じ日程となるセビージャが、ユベントス、マンチェスター・シティ、ボルシアMGからなる、いわゆる「el grupo de muerte/エル・グルップ・デ・ムエルテ(死のグループ)」に入ったのは、せっかく7年ぶりの出場なのにツイてないと思ったんですが、こればっかりはねえ。ちなみに日程がずれるのはグループEのバルサとグループHのバレンシアとなります。
▽まあ、グループリーグの初戦は9月15日とかなり先になりますから、今は置いておくことにして、木曜日にはアスレティックがEL・プレーオフ2ndレグでジリナに1-0と勝利。総合スコア2-2で引き分けながら、アウェイゴール差で無事にグループリーグ出場権を獲得したなんてこともあったんですが、試合のなかったマドリッドのチームは今週、何をしていたのとかというと…。いやあ、中には開幕ラス・パルマス戦の翌日はゴディン主導のバーベキューパーティに招かれたグリーズマン、コケ、ヒメネス、ファンフラン、モジャらがパエジャを堪能していたり、火曜日はアディダスのフリースタイルサッカーイベントにコケとビエット、木曜日はファンフラン、フィリペ・ルイス、オリベル・トーレスが参加するなど、どこかまだバケーション気分が抜けてないチームもあったんですけどね。

※このニュースは一部省略してご紹介させていただいております。全文が気になる方は[コラム]でご覧ください。

---

【マドリッド通信員】
原ゆみこ
南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。