【原ゆみこのマドリッド】ようやく本気の試合が見られる…

2015.08.22 13:55 Sat
▽「相当、自信があるみたい」そんな風に私が感心していたのは金曜日。翌日のリーガ開幕戦を控え、記者会見に臨んだシメオネ監督がスタメン予告をしたと知った時のことでした。いやあ、確かにアトレティコが1節で土曜の午後8時半(日本時間翌午前3時半)、ビセンテ・カルデロンに迎える相手は昨季2部を4位で終え、プレーオフの末、15年ぶりに1部に上がってきたラス・パルマスですけどね。おまけにキャプテンのガビなどは謙遜して、「リーガ優勝してCL準優勝だった年もあるから、チームの質を比べるのは難しいよ。Cuando acabe la temporada veremos/クランドー・アカベ・ラ・テンポラーダ・ベレモス(シーズンが終わった時、見てみないとね)」と言っていたものの、今季の彼らはかつてない程、高い戦力が備わったチームという前評判をゲット。となれば、指揮官がちょっと強気になってしまっても仕方ない?

▽ちなみにそのメンバーをここで挙げておくと、GKはプレシーズンマッチのPK戦で活躍したモジャとのガチンコ勝負を制してオブラク、DFはファンフラン、フィリペ・ルイス、ヒメネス、そしてマンチェスター・シティから破格のオファーを受けながらもそれを蹴って、2019年まで契約を延長してくれたゴディン。ボランチはガビとチアゴ、両サイドにはコケと、ポルトで1年修業して成長したオリベル、そして前線はジャクソン・マルティネスとグリースマンということですが、確かに強そうに聞こえないことはないかと。何せ、対するラス・パルマスで知られている選手と言えば、すでに40歳ながら現役を続けているバレロンぐらいしかいませんしね。丁度、カランサ杯(カディス主催の夏の伝統的な親善大会)から1週間、選手たちには疲労も溜まっていないですし、開幕ダッシュをかけるには申し分ない状況のような気がするんですが…。

▽え、それでアトレティコはもう補強はしないのかって? そうですね、今週はリーベル・プレート(アルゼンチン)の21歳のボランチ、クラネビテルやデポルティボ・カリ(コロンビア)の19歳のFWボレなど、南米系の青田刈りをしているんですが、今季はどちらも母国のクラブに留まって鍛錬に励む予定。モッタ(PSG)の再雇用がほぼ不可能になったため、ボランチにはカンテラーノ(アトレティコBの選手)のトマスが残るらしいんですが、せっかく開幕というのに当人はカランサ杯でヒザを痛め、現在リハビリ中とはツイていない。売却の方では今週2日程、シケイラがセッションを休んで交渉に行っていましたが、まだどこともまとまらず、マハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場に復帰。アスレティックから声がかかっていたというラウール・ガルシアもシメオネ監督の説得に応じて、残留を決めたようですしね。移籍市場のクローズまであと10日、フロントの早めの動きが功を奏したか、もうあまりメンバーは変わらないと思いますよ。
※このニュースは一部省略してご紹介させていただいております。全文が気になる方は[コラム]でご覧ください。
【マドリッド通信員】
原ゆみこ
南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。

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