【原ゆみこのマドリッド】最後にやられてしまった…
2015.08.14 12:40 Fri
▽「今から中2日って辛そう」そんな風に私が同情していたのは木曜日。もう明日にはこの夏、2つ目のスーパーのつく大会があることに気づいた時のことでした。今週のマドリッド勢はヘタフェが水曜にひっそりヒムナステッィカ・セゴビアーナ(3部)と親善試合をして、普通にメドラン(RMカスティージャから移籍)とエミのゴールで0-2と勝っていたぐらいで、あとは練習三昧の日々。他に目立つような動きもなかったため、火曜のUEFAスーパーカップが度胆を抜かれる程、面白かったのは良かったんですけどね。
▽とはいえ、そこで競った2チームのこの先の予定は対照的。昨季のヨーロッパリーグ優勝で今季はCLグループリーグ直接出場権をもらったセビージャは、来週末のリーガ開幕まで公式戦はなし。一方のバルサはこの金曜日と来週の月曜日はスペイン・スーパーカップの2試合をこなさなければなりません。何せ、たとえ働いていても、まだ頭の中は半分バケーション中の8月ですしね…。シーズン真っ盛りの頃のように選手たちの身体が反応するのだろうかと、疑問に思ってしまったのですが…。
▽え、そんな甘いことを言っていたら、バルサとのスペイン・スーパーカップの後、木曜日にはEL予選プレーオフのジリナ(スロバキア)戦1stレグに挑み、日曜日にはリーガ開幕戦で何の因果か、またバルサと対戦。翌週にはプレーオフの2ndレグと続くアスレティックも大変じゃないかって? まあ、そうなんですけどね。スペインのクラブではバレンシアも来週水曜にCL予選プレーオフ、しかもマイナーな相手ではなく、昨季準々決勝まで進出したモナコとの1stレグと、早くもシーズンの命運を懸けた一戦に突入します。マドリッドのチームを応援している私としては丁度、その間に当たる土曜のリーガ第1節でラージョが上手く、相手の気が逸れているところにつけ込めればいいなと思ったりもしますが、史上初となる1国からCLブループリーグに5チーム参加という偉業は是非、達成してもらいたいものですね。
▽そんなことはともかく、ここで私が目を真ん丸にして見ていたUEFAスーパーカップの試合がどんなだったか、お伝えしておくことに!! いや、これがスタートから驚きの連続で、キックオフから猛攻をかけたセビージャのレジェスが、エリア前でマスチェラーノからファウルを受けてFKを得ると、バネガがこのチャンスを見事に決めて先制。それで少しは拮抗した試合への期待が高まったんですが…。実際、困りますよね。セビージャのカストロ会長曰く、「El Barca tuvo a diez grandes jugadores y un extraterrestre/エル・バルサ・トゥボ・ア・ディエス・グランデス・フガドーレス・イ・ウン・エクストラテレストレ(バルサは10人の偉大な選手と1人の地球外生命体を持っていた)」となんて言っていますし…。
▽そう、セビージャだって、MSN(メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールの頭文字)のNがおたふく風邪で欠けていたとて、後ろにはイニエスタやラキティチもいますから。すぐにガンガン反撃してくる相手を防がないといけないため、7分にはクリホビアクがルイス・スアレスを、14分にはバネガがラキティッチをエリアから近いところで倒してFKを献上。それは仕方ないんですが、まさかその2本ともメッシがスッポリ、ネットに収めてしまうなんてこと、あっていい?
▽だって、56分にはトレムリナスの左サイドからのクロスをレジェスがゴールにして、1点差に迫ったセビージャでしたが、彼らが勝つには後3点が必要なんですよ。そんな常軌を逸した真似ができるのは、“奇跡のremontada(レモンターダ/逆転劇)”モードに入ったレアル・マドリーしかないんじゃないかと懐疑的だった私でしたが、いやいや、とんでもない。エメリ監督がレジェスに代えてコノプリャンカ(ドニエプルから移籍)、残り10分になるとインモービレ(同ドルトムント)、マリアーノ(同ジロンダン・ボルドー)と、バッカ(ミランへ移籍)やアレックス・ビダル(同バルサ)ら、退団した選手たちを補うために獲得した新戦力を投入。これが次々と当たって、71分にはエリア内でマチューにビトロが倒されて得たPKをガメイロが決めて1点差に、更に80分にはインモービレのクロスをコノプリャンカがゴール左前にするする来て押し込んで、とうとう4-4になってしまったから、ビックリしたの何のって。
※このニュースは一部省略してご紹介させていただいております。全文が気になる方は[コラム]でご覧ください。
【マドリッド通信員】
原ゆみこ
南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。
▽とはいえ、そこで競った2チームのこの先の予定は対照的。昨季のヨーロッパリーグ優勝で今季はCLグループリーグ直接出場権をもらったセビージャは、来週末のリーガ開幕まで公式戦はなし。一方のバルサはこの金曜日と来週の月曜日はスペイン・スーパーカップの2試合をこなさなければなりません。何せ、たとえ働いていても、まだ頭の中は半分バケーション中の8月ですしね…。シーズン真っ盛りの頃のように選手たちの身体が反応するのだろうかと、疑問に思ってしまったのですが…。
▽え、そんな甘いことを言っていたら、バルサとのスペイン・スーパーカップの後、木曜日にはEL予選プレーオフのジリナ(スロバキア)戦1stレグに挑み、日曜日にはリーガ開幕戦で何の因果か、またバルサと対戦。翌週にはプレーオフの2ndレグと続くアスレティックも大変じゃないかって? まあ、そうなんですけどね。スペインのクラブではバレンシアも来週水曜にCL予選プレーオフ、しかもマイナーな相手ではなく、昨季準々決勝まで進出したモナコとの1stレグと、早くもシーズンの命運を懸けた一戦に突入します。マドリッドのチームを応援している私としては丁度、その間に当たる土曜のリーガ第1節でラージョが上手く、相手の気が逸れているところにつけ込めればいいなと思ったりもしますが、史上初となる1国からCLブループリーグに5チーム参加という偉業は是非、達成してもらいたいものですね。
▽そう、セビージャだって、MSN(メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールの頭文字)のNがおたふく風邪で欠けていたとて、後ろにはイニエスタやラキティチもいますから。すぐにガンガン反撃してくる相手を防がないといけないため、7分にはクリホビアクがルイス・スアレスを、14分にはバネガがラキティッチをエリアから近いところで倒してFKを献上。それは仕方ないんですが、まさかその2本ともメッシがスッポリ、ネットに収めてしまうなんてこと、あっていい?
▽おかげで即座に逆転して気楽になったバルサは前半終了間際にも追加点を挙げます。その前のゴールをオフサイドで取り消されていたルイス・スアレスが再びGKベトを急襲。そのシュートは弾かれてしまったものの、転がったボールを拾って、今度はラストパス。ゴールに飛び込んで来たラフィーニャがそれを押し込んで、スコアは3-1に。さらにバルサは51分にもトレムリナスのミスからボールを奪ったブスケツがルイス・スアレスにスルーパスを送り、とうとう4点目を決めてしまったとなれば、そこでTVのスイッチを消してしまったファンがいたって、まったく不思議はなかったんですが…。
▽だって、56分にはトレムリナスの左サイドからのクロスをレジェスがゴールにして、1点差に迫ったセビージャでしたが、彼らが勝つには後3点が必要なんですよ。そんな常軌を逸した真似ができるのは、“奇跡のremontada(レモンターダ/逆転劇)”モードに入ったレアル・マドリーしかないんじゃないかと懐疑的だった私でしたが、いやいや、とんでもない。エメリ監督がレジェスに代えてコノプリャンカ(ドニエプルから移籍)、残り10分になるとインモービレ(同ドルトムント)、マリアーノ(同ジロンダン・ボルドー)と、バッカ(ミランへ移籍)やアレックス・ビダル(同バルサ)ら、退団した選手たちを補うために獲得した新戦力を投入。これが次々と当たって、71分にはエリア内でマチューにビトロが倒されて得たPKをガメイロが決めて1点差に、更に80分にはインモービレのクロスをコノプリャンカがゴール左前にするする来て押し込んで、とうとう4-4になってしまったから、ビックリしたの何のって。
※このニュースは一部省略してご紹介させていただいております。全文が気になる方は[コラム]でご覧ください。
【マドリッド通信員】
原ゆみこ
南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。
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