リーベルがG大阪に3発快勝で南米勢の連敗止める《スルガ銀行チャンピオンシップ》
2015.08.11 21:56 Tue
▽11日に行われたスルガ銀行チャンピオンシップ2015のG大阪vsリーベル・プレートは、3-0でリーベルが勝利した。この結果、リーベルがスルガ銀行チャンピオンシップのタイトルを獲得し、南米勢の連敗を5で止めた。
▽後方からのビルドアップがままならないG大阪は、1トップのパトリックへのロングボールで応戦。22分には今野のロングボールから相手GKの判断ミスも重なり、決定機をつくりだしたが、パトリックが生かしきれず。すると、31分に左CKから今野との競り合いを制したメルカドに高い打点からのヘディングシュートを決められてしまった。
▽この戦況を見かねた長谷川監督は、前半の終了間際に金を下げて倉田を投入。さらに、後半の頭から明神に代えて藤春をピッチに送り出し、攻撃の活性化を図る。しかし、リーベルがその後半も立ち上がりから積極的なプレッシャーでG大阪に自由を与えず、逆に堅守速攻を武器に主導権を握っていく。
▽昨シーズンの国内3冠王者としても、一矢報いたいG大阪は、倉田、二川、パトリックを中心とした攻撃で反撃を開始。リーベルがペースを落としたことでリズムをつかんだG大阪は、幾度もゴールチャンスを作り出したが、相手GKの好セーブや決定力不足が響き、ゴールを奪うことができなかった。
▽結局、堅実なディフェンスでG大阪の反撃を無失点で凌いだリーベルが3-0で快勝し、5日に獲得したコパ・リベルタドーレスのタイトルに続き、2つ目のタイトルを獲得。一方、G大阪はエースの宇佐美ら主力数名を欠いていたとはいえ、南米王者との力の差を痛感する敗戦を喫した。
◆スターティングメンバー
【G大阪(4-2-3-1)】
GK:藤ヶ谷陽介
DF:井手口陽介、金正也、岩下敬輔、オ・ジェソク
MF:明神智和、今野泰幸、大森晃太郎、遠藤保仁、リンス
FW:パトリック
【リーベル・プレート(4-4-2)】
GK:バロベロ
DF:メルカド、マイダナ、フネス・モリ、ヴァンヒオニ
MF:C・サンチェス、ポンシオ、クラネビッテル、ベルトロ
FW:ドリウッシ、サビオラ
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▽昨シーズンのナビスコカップ王者であるG大阪と、コパ・スダメリカーナ2014を制したリーベルの一戦。先日まで日本代表に主力6名が招集されていたG大阪は、そのうち東口、丹羽、米倉、宇佐美を招集外とし、倉田と藤春をベンチスタートとした。一方、5日にコパ・リベルタドーレスを制したばかりのリーベルは、サビオラを先発起用した。▽試合の入りから球際で激しさを見せたリーベルが縦に素早い攻撃を仕掛け、後方から丁寧なつなぎを試みるG大阪を攻め立てる。すると8分、前線に人数を割いてG大阪のボックス内に攻め入ると、ゴール前のこぼれ球に反応したベルトロが井手口に倒されてPKのチャンスを獲得。これをカルロス・サンチェスがゴール真正面に決めきった。▽この戦況を見かねた長谷川監督は、前半の終了間際に金を下げて倉田を投入。さらに、後半の頭から明神に代えて藤春をピッチに送り出し、攻撃の活性化を図る。しかし、リーベルがその後半も立ち上がりから積極的なプレッシャーでG大阪に自由を与えず、逆に堅守速攻を武器に主導権を握っていく。
▽すると、61分に南米王者が試合を決定付ける。相手のCKを凌いだリーベルが縦に素早いパスワークでボールをつないでいくと、途中出場のマルティネスがドリブルで藤春を抜き去り、バイタルエリア右からボックス右に侵攻。左足で放ったシュートは弧を描きながらゴール左上に吸い込まれた。
▽昨シーズンの国内3冠王者としても、一矢報いたいG大阪は、倉田、二川、パトリックを中心とした攻撃で反撃を開始。リーベルがペースを落としたことでリズムをつかんだG大阪は、幾度もゴールチャンスを作り出したが、相手GKの好セーブや決定力不足が響き、ゴールを奪うことができなかった。
▽結局、堅実なディフェンスでG大阪の反撃を無失点で凌いだリーベルが3-0で快勝し、5日に獲得したコパ・リベルタドーレスのタイトルに続き、2つ目のタイトルを獲得。一方、G大阪はエースの宇佐美ら主力数名を欠いていたとはいえ、南米王者との力の差を痛感する敗戦を喫した。
◆スターティングメンバー
【G大阪(4-2-3-1)】
GK:藤ヶ谷陽介
DF:井手口陽介、金正也、岩下敬輔、オ・ジェソク
MF:明神智和、今野泰幸、大森晃太郎、遠藤保仁、リンス
FW:パトリック
【リーベル・プレート(4-4-2)】
GK:バロベロ
DF:メルカド、マイダナ、フネス・モリ、ヴァンヒオニ
MF:C・サンチェス、ポンシオ、クラネビッテル、ベルトロ
FW:ドリウッシ、サビオラ
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