【原ゆみこのマドリッド】近頃、試合はお昼に見ている…

2015.08.01 13:00 Sat
▽「タイミング逃しちゃったみたいよね」。そんな風に私が呟いいていたのは金曜日、TVのインタビューに映ったマドリーファンの大部分がGKデ・ヘアを獲る必要はないと答えていたのを聞いた時のことでした。いやあ、カシージャスのポルト移籍が決まった7月中旬にはすぐにでもマンチェスターから飛んできそうな勢いだったんですけどね。

▽セルヒオ・ラモスの件も絡んで、何だかんだと時間が経つうちにレアル・マドリーはエスパニョールからカシージャを獲得。結局、ケイロル・ナバスとその彼でプレシーズンの4試合を過ごしてみれば、失点はエリア外でラモスが取られたペナルティによるPKの1点だけだったため、ファンにしてみれば、別に不安は感じないといったところなのは当然だった?

▽そんな折、皮肉なのはイギリス『マンチェスター・イブニング・ニュース』のアンケートによると、最初は残留を強固に望んでいたユナイテッドのサポーターなのに、今では45%がデ・ヘアを売却して別のGKを獲ることを望んでいると判明してしまったこと。うーん、マドリーの両GKが株を上げたのと同じ木曜、PSGとの親善試合に出たデ・ヘアが怪しいプレーで2失点したのも間が悪かったんですかねえ。
▽先日、アルゼンチン代表正GKのセルヒオ・ロメロをサンプドリアから獲ったことで、少しは気が楽になったらしいファン・ハール監督も「当人にとってもウチにとっても、更に彼が行きたがっているクラブにとっても望ましい状況じゃない」と、ややこしいことになっているのを認めていましたが、スペインより早く始まるプレミアリーグの開幕戦は8月8日。果たしてそれまでに決着がついてくれるのでしょうか。

▽ちなみにそのナバス、カシージャが活躍した木曜のミラン戦がどうだったのか、ここでお伝えしておくことにすると。いやあ、さすがに遠征4試合目ともなると、上海の蒸し暑い気候も影響したか、選手たちにも疲れが出てきたか、前半のマドリーは、昨夏の名GK三すくみ状態の犠牲者、ディエゴ・ロペスを相手に大した見せ場を作れず、無得点で終了。
▽攻撃的にはより活発だったミランもナバスの好プレーでゴールは挙げられなかったため、goleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)の期待は後半に持ち越されたんですが、起爆剤となったイスコがエリア内右奥から上げた最高のクロスから、クリスチアーノ・ロナウドのヘッドが弾かれてしまってはねえ。残り20分には先日のインテル戦で呆気に取られるようなFKゴールを披露、中国でチームに合流したハメス・ロドリゲスもピッチに入ったんですが、この日はツキが巡ってきませんでした。………

※このニュースは一部省略してご紹介させていただいております。全文が気になる方は[コラム]でご覧ください。
【マドリッド通信員】
原ゆみこ
南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly