【原ゆみこのマドリッド】プレシーズンマッチは沢山あるけど…
2015.07.24 13:31 Fri
▽「気の毒な偶然もあったもんだわ」そんな風に私が呟いていたのは木曜日。日本からのニュースでザンクト・パウリの宮市亮選手が先週土曜日に行われたラージョとの親善試合中に左ヒザの前十字靭帯を断裂、ブンデスリーガ2部開幕を間近に控え、長期離脱を強いられることになったと知った時のことでした。いやあ、もちろんマドリッドの弟分チームのプレシーズンマッチですから、こちらでは試合をTVで見ることも叶わず、このドイツ遠征ではヘルタ・ベルリン(1-0)、アイントラハト・ブラウンシュバイク(2-1)に連勝した後、疲労が溜まってザンクト・パウリには4-2で負けたらしいというぐらいしか、私も認識していなかったんですけどね。
▽それが、せっかく滅多に日本ではお目にかかれないラージョの名前が記事に出たかと思えば、宮市選手の負傷に絡んでいたからだなんて…。いえ、実際どういう状況でのケガだったのかはよくわからないんですけどね。天下のバルサにも引けを取らないパスサッカーを実践するパコ・ヘメス監督のチームには、それ程乱暴な選手もいなかったはずですが…いやはや何とも間が悪い。幸い22歳とまだ若い宮市選手ですから、今はただ、なるたけ早く回復して、元気な姿を見せてくれることを祈るしかありません。
▽ちなみにそのラージョの方はすでにマドリッドに戻り、連日の猛暑にもめげず、シュウダッド・デポルティーバ(練習場)でダブルセッションをこなしています。今週は、6月に契約の切れたFWマヌーチョが2年間の延長にサインしてくれたという朗報も。うーん、火曜日にはスポンサーの銭宝(Qbao)絡みでウィンガーのチャン・チェンドンを北京国安から獲得。リーガ1部に属する初の中国人選手を迎えるクラブとなる栄誉を賜ったりもしていましたけどね。やはり実績という面を考えると、昨季チームが余裕で残留を達成するのを助けてくれたマヌーチョが残ってくれたのは喜ばしいことかと。とはいえ、この土曜日にアルバセテ(2部)との親善試合を済ませた後、来週水曜日には南京でレアル・ソシエダとインターナショナル・チャンピオンズカップの試合もありますし、営業的にはタイムリーな補強ではありましたね。
▽え、今週になって毎日のように動きがあるチームもあるじゃないかって? その通り、それは兄貴分のアトレティコで、火曜日にはフィオレンティーナからモンテネグロ人のCBサビッチが入団することが決定。移籍金1500万ユーロ(約21億円)とマリオ・スアレスの譲渡で移籍がまとまり、水曜にはもうロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル(マドリッドから1時間の高原リゾート)でのキャンプで汗を流していたかと思えば、その日の午後にはジャクソン・マルティネスもポルトから上京。こちらは練習には間に合わなかったものの、夜には現地入りして、ちゃっかりセゴビアのレストラン、ホセ・マリアでの毎年恒例cochinillo(コチニージョ/子豚の丸焼き)ディナーに参加していたから、ビックリしたの何のって。早速、去年の夏はマンジュキッチ(現ユベントス)がやっていた、お皿を使っての子豚切り分けを、先輩のフェルナンド・トーレスと共に体験していましたっけ。
▽その一方で、残念ながら、この伝統行事に間に合わなかったのは――もしかしたら4年間の在籍期間で、油ギトギトの肉料理は体質に合わないと悟っていたんでしょうかね――火曜日にはバラハス空港に着きながら、まだチェルシーのゴーサインが出ていなかったフィリペ・ルイス。一応、移籍金は1年前、アトレティコが受け取った2200万ユーロ(約31億円)より少ない1600万ユーロ(約22億円)で話がついているようですが、モウリーニョ監督が代わりの左SBを獲得するまで、オフィシャルにはできないのだとか。それでもクラブは間を置かず、水曜日にはガーナ人の若手MF、20歳のメンサーをビトリア・ギマラエスから獲得したことを発表。こちらは今季、ヘタフェでレンタル2年目となるCBバスケスとご一緒してもらうことになりましたが、もうこれで必要な補強はほとんど終わってしまいましたからね。あとはボランチを、モッタがPSGからタダで出られるなら、獲ってもいい程度だそうですが、今季のアトレティコ、何とも手際がいいです。
※このニュースは一部省略してご紹介させていただいております。全文が気になる方は[コラム]でご覧ください。
【マドリッド通信員】
原ゆみこ
南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。
▽それが、せっかく滅多に日本ではお目にかかれないラージョの名前が記事に出たかと思えば、宮市選手の負傷に絡んでいたからだなんて…。いえ、実際どういう状況でのケガだったのかはよくわからないんですけどね。天下のバルサにも引けを取らないパスサッカーを実践するパコ・ヘメス監督のチームには、それ程乱暴な選手もいなかったはずですが…いやはや何とも間が悪い。幸い22歳とまだ若い宮市選手ですから、今はただ、なるたけ早く回復して、元気な姿を見せてくれることを祈るしかありません。
▽ちなみにそのラージョの方はすでにマドリッドに戻り、連日の猛暑にもめげず、シュウダッド・デポルティーバ(練習場)でダブルセッションをこなしています。今週は、6月に契約の切れたFWマヌーチョが2年間の延長にサインしてくれたという朗報も。うーん、火曜日にはスポンサーの銭宝(Qbao)絡みでウィンガーのチャン・チェンドンを北京国安から獲得。リーガ1部に属する初の中国人選手を迎えるクラブとなる栄誉を賜ったりもしていましたけどね。やはり実績という面を考えると、昨季チームが余裕で残留を達成するのを助けてくれたマヌーチョが残ってくれたのは喜ばしいことかと。とはいえ、この土曜日にアルバセテ(2部)との親善試合を済ませた後、来週水曜日には南京でレアル・ソシエダとインターナショナル・チャンピオンズカップの試合もありますし、営業的にはタイムリーな補強ではありましたね。
▽その一方で、残念ながら、この伝統行事に間に合わなかったのは――もしかしたら4年間の在籍期間で、油ギトギトの肉料理は体質に合わないと悟っていたんでしょうかね――火曜日にはバラハス空港に着きながら、まだチェルシーのゴーサインが出ていなかったフィリペ・ルイス。一応、移籍金は1年前、アトレティコが受け取った2200万ユーロ(約31億円)より少ない1600万ユーロ(約22億円)で話がついているようですが、モウリーニョ監督が代わりの左SBを獲得するまで、オフィシャルにはできないのだとか。それでもクラブは間を置かず、水曜日にはガーナ人の若手MF、20歳のメンサーをビトリア・ギマラエスから獲得したことを発表。こちらは今季、ヘタフェでレンタル2年目となるCBバスケスとご一緒してもらうことになりましたが、もうこれで必要な補強はほとんど終わってしまいましたからね。あとはボランチを、モッタがPSGからタダで出られるなら、獲ってもいい程度だそうですが、今季のアトレティコ、何とも手際がいいです。
※このニュースは一部省略してご紹介させていただいております。全文が気になる方は[コラム]でご覧ください。
【マドリッド通信員】
原ゆみこ
南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。
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