【倉井史也のJリーグ】冷や汗もののオチがありそうな対戦カードとは?! の巻

▽そりゃ今週最大の話題は、元川崎のレナトでしょ。月曜日に移籍話が来て火曜日に決断、水曜日に中国に飛ぶって、なんと凄いスピード感! 足速かったもんなぁって、関係ないか。

▽木曜で中国のウインドウは閉められたけど、まだまだ日本もウカウカしていられないってことじゃない? 今週末活躍したら来週いないかもしれないって速度で世界のサッカー界はまわっているわけですな。

▽そう言えば昔、ヨーロッパの移籍話を成案させた代理人さんに聞いたんだけど、移籍の賞味期限は10日なんだって。つまり、話が出て10日以内に結論が出なければその話は流れてしまって、クラブは別の選手を探しに行くのだそうですよ。あ、岡崎慎司が2011年にドイツ移籍を決めたときも、アジアカップ決勝の後バタバタと飛行機に乗り込んで話をまとめにいったっけ。あれも期限ギリギリでした。

▽だからみんな! お金を持ってそうな国のウインドウが閉まるまで主力選手出しちゃヤバイって。特に外国籍選手は狙われますよ! 大胆予測では次のターゲットは新潟のレオ・シルバ! だって柏のレアンドロ、川崎のレナトと、鳥栖と対戦するチームの「レ」で始まる外国籍選手は旅立っていったから。そしてその鳥栖は今週末、新潟と試合をするのでした。あ、その次のG大阪(22日)、湘南(25日)は「レ」の選手っていませんね。あ、この話はコレで終わりです。期待させてごめん! ごめんよ!!

▽さて気を取り直して今週末の見所と言えば! 素直な人たちは浦和vs広島? はい、間違いなくそうでしょう。でも、きっとこのコラムを読んでいる人たちは違う!! 柏vs川崎の「レ」取られた対決? そりゃ面白そうだけど、そんな切り口はいらない!

▽清水vs名古屋じゃないかと思うわけですよ、今週のオススメは。過去通算清水の22勝8分21敗、得点79、失点82。数々の名勝負を生んできているわけなのです。51試合で両チームの総得点が161点って、平均で3点以上入る派手なゲームでもありますし!

▽さらに言えば、この両者の対戦だけが、どちらもJ2を経験していないというこの週唯一のカードなのです。「もしかしたらこの対戦、来年は……」などと言わず、見るべし。

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【倉井史也】
試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。