【特集】丹羽「憧れだったツネさんを超えなくては」《G大阪総力特集》
2015.07.12 12:05 Sun
▽7月某日、超WS編集部はG大阪の日本代表MF今野泰幸と同代表DF丹羽大輝のインタビューに成功した。2人にはJリーグやACL、さらには日本サッカーと海外サッカーの差など、多岐にわたるテーマについて語ってもらった。最終回となる今回は、丹羽がユースの頃から所属しているG大阪について話してくれた内容をお送りする。
▽G大阪は近年、ユースチームから多くの優秀な選手を輩出している。現在は、クラブのジュニアユースチームのコーチを務める宮本恒靖氏をはじめ、同氏とクラブ、代表でともに戦った稲本潤一(札幌)、安田理大(神戸)、さらには倉田秋、大森晃太郎、宇佐美貴史と枚挙にいとまがない。そんなG大阪ユース出身の一人である丹羽が、尊敬するユース出身の先輩や、期待をかける後輩について、貴重な話を聞かせてくれた。
「いよいよだなっていうのはあります。秋には完成すると聞いています。ただ、逆に新しいスタジアムのことを考えるというより、今の万博(記念競技場)が、もう今年で最後なんだなという気持ちがありますね。だからこそ、最後の万博で有終の美を飾りたいというのはあります」──万博はユース出身の丹羽選手にとっては長く親しんできたスタジアムですよね
「そうですね。僕はジュニアユースからガンバで、小学校のとき、中学校のときから、万博に来て、トップチームを応援していました。やっぱり思い入れのあるスタジアムですし、歴史のあるスタジアム、好きなスタジアムでもあるので、その最後の年にトップチームの選手として関わることができるというのは幸せなこと。万博のためにも、優勝で終わりたいですね」
──ガンバユースの堂安律選手が6月の鹿島戦で、クラブ史上最年少でのJリーグデビューを果たしました。期待の選手だと思いますが……
「もちろん、これからだと思います。あの年齢で、Jリーグに出ているのは稀なことですから。でも、あの年齢で(Jリーグの試合に)出た選手が、今どれだけ活躍しているかというと、なかなか……。本人にも言っているんですけど、『この年齢で試合に出たからといって、絶対満足したらあかんし、もっともっと高みを目指してお前はやらなあかん』って話をしています」
──期待の裏返しですね
「若くして注目されて消えていった選手を、何人も見てきているから、律とか(井手口)陽介とか、今の若い選手にはそういうことにはなってもらいたくない。自分を見失わずに、しっかりと現状を分析して、もっともっと努力や練習をしないと、上には行けない。才能は間違いなくあるので、あとは才能を生かすための努力が大事だと思う。努力を怠らずにやれば、本当にすごい選手になるんじゃないかと思います」
「話しましたよ。つけ麺とラーメンどっちが旨い、みたいな(笑)」
「しましたよ。海外の選手は我が強い、じゃないと上に行けない、という話とか。『日本では俺は結構(我が強いと)言われるけど、別に海外だったら当たり前だし』って。僕、ホンディー(本田)自身が、別に我が強いとは思わない。僕がこんな人間なんで、(本田が)別にそんな変わっているとは思わない。本人の個性という意味では、素晴らしいものを持っていると思いますし、貫いてほしいですね」
──現在はG大阪で宮本恒靖さんと同じ背番号5を背負っています。さらには代表にも初招集されるなど、着実に宮本さんと同じ道を歩んでいます
「僕がユースに入ったころから、本当に尊敬している方ですし、地元も近いこともあり、すごく身近な先輩です。ユースからトップに上がって、ポジションも同じで、ずーっと憧れてきた先輩だったので、その先輩の背番号つけさせてもらって、すごく光栄です。もちろん尊敬しています。だけど、ツネさんを超えたいという気持ちがあって、憧れのままでいてはいけないと思っています。憧れの人だからこそ、超えないといけない。この前対談したのですが、そのことはご本人の前でも直接言いました。『超えます!』と」
──その言葉に対して宮本さんの返事は?
「『頑張れよ。期待してる』って言ってくれました」
▽G大阪は近年、ユースチームから多くの優秀な選手を輩出している。現在は、クラブのジュニアユースチームのコーチを務める宮本恒靖氏をはじめ、同氏とクラブ、代表でともに戦った稲本潤一(札幌)、安田理大(神戸)、さらには倉田秋、大森晃太郎、宇佐美貴史と枚挙にいとまがない。そんなG大阪ユース出身の一人である丹羽が、尊敬するユース出身の先輩や、期待をかける後輩について、貴重な話を聞かせてくれた。
PR
──G大阪は現在、新スタジアムを建設中です。来シーズンから使用することになりますが「いよいよだなっていうのはあります。秋には完成すると聞いています。ただ、逆に新しいスタジアムのことを考えるというより、今の万博(記念競技場)が、もう今年で最後なんだなという気持ちがありますね。だからこそ、最後の万博で有終の美を飾りたいというのはあります」──万博はユース出身の丹羽選手にとっては長く親しんできたスタジアムですよね
「そうですね。僕はジュニアユースからガンバで、小学校のとき、中学校のときから、万博に来て、トップチームを応援していました。やっぱり思い入れのあるスタジアムですし、歴史のあるスタジアム、好きなスタジアムでもあるので、その最後の年にトップチームの選手として関わることができるというのは幸せなこと。万博のためにも、優勝で終わりたいですね」
「もちろん、これからだと思います。あの年齢で、Jリーグに出ているのは稀なことですから。でも、あの年齢で(Jリーグの試合に)出た選手が、今どれだけ活躍しているかというと、なかなか……。本人にも言っているんですけど、『この年齢で試合に出たからといって、絶対満足したらあかんし、もっともっと高みを目指してお前はやらなあかん』って話をしています」
──期待の裏返しですね
「若くして注目されて消えていった選手を、何人も見てきているから、律とか(井手口)陽介とか、今の若い選手にはそういうことにはなってもらいたくない。自分を見失わずに、しっかりと現状を分析して、もっともっと努力や練習をしないと、上には行けない。才能は間違いなくあるので、あとは才能を生かすための努力が大事だと思う。努力を怠らずにやれば、本当にすごい選手になるんじゃないかと思います」
(c) CWS Brains, LTD.
──本田圭佑選手もG大阪のジュニアユース出身。6月の代表合宿でどんなことを話しました?「話しましたよ。つけ麺とラーメンどっちが旨い、みたいな(笑)」
──海外サッカーの話はしましたか?
「しましたよ。海外の選手は我が強い、じゃないと上に行けない、という話とか。『日本では俺は結構(我が強いと)言われるけど、別に海外だったら当たり前だし』って。僕、ホンディー(本田)自身が、別に我が強いとは思わない。僕がこんな人間なんで、(本田が)別にそんな変わっているとは思わない。本人の個性という意味では、素晴らしいものを持っていると思いますし、貫いてほしいですね」
──現在はG大阪で宮本恒靖さんと同じ背番号5を背負っています。さらには代表にも初招集されるなど、着実に宮本さんと同じ道を歩んでいます
「僕がユースに入ったころから、本当に尊敬している方ですし、地元も近いこともあり、すごく身近な先輩です。ユースからトップに上がって、ポジションも同じで、ずーっと憧れてきた先輩だったので、その先輩の背番号つけさせてもらって、すごく光栄です。もちろん尊敬しています。だけど、ツネさんを超えたいという気持ちがあって、憧れのままでいてはいけないと思っています。憧れの人だからこそ、超えないといけない。この前対談したのですが、そのことはご本人の前でも直接言いました。『超えます!』と」
──その言葉に対して宮本さんの返事は?
「『頑張れよ。期待してる』って言ってくれました」
PR
ガンバ大阪の関連記事
AFCチャンピオンズリーグエリートの関連記事
|
ガンバ大阪の人気記事ランキング
1
G大阪主力にさらなる海外移籍…エネルギッシュな中盤、ダワンが準備&手続きで離脱
ガンバ大阪は12日、MFダワン(28)のチーム離脱を発表した。 この離脱は海外移籍を前提とした手続きと準備のため。今後は現地でのメディカルチェック等を経て正式契約を結ぶ予定で、締結後に改めて知らせるという。 2022年のG大阪入りからタイミングばっちりの攻撃参加も光る中盤として存在感を放つダワン。昨季も不動のレギュラーで、37試合で3ゴールと活躍した。 中盤では昨季後半戦から存在感を大きくしていった美藤倫のほか、ネタ・ラヴィもいるが、神出鬼没な動きで効いた存在だったダワンの離脱は痛手となりそうだ。 ちなみに、今オフのG大阪は昨季に飛躍したFW坂本一彩も海外移籍で離脱。そこにダワンも続く格好となった。 2025.01.12 11:30 Sun2
G大阪が選手背番号を発表! 注目の18歳・名和田我空は“出世番号”、山田康太は移籍の同い年アタッカーから“継承”
ガンバ大阪は7日、2025シーズンのトップチーム選手がつける背番号を発表した。 ダニエル・ポヤトス監督2年目の昨季、J1リーグ4位&天皇杯準優勝と躍進のG大阪。昨季までユースコーチだったクラブOBの明神智和氏を新たにトップチームコーチとして入閣させ、ポヤトス体制3年目のシーズンを迎える。 そんなG大阪は7日から始動したなか、選手背番号も決定し、超高校級FWの名和田我空はMF堂安律やFW中村敬斗の両日本代表勢もつけた出世番号、「38」に。MF奥抜侃志は「44」、DF佐々木翔悟は「67」を背負う。 また、昨季からのメンバーでは2選手が変更。MF山田康太は東京ヴェルディに移籍した同い年のMF福田湧矢から「14」を受け継ぎ、FW林大地が「9」を新たにつける。 ◆トップチーム選手&背番号 GK 1.東口順昭 18.荒木琉偉←ガンバ大阪ユース/昇格 22.一森純 31.張奥林 DF 2.福岡将太 3.半田陸 4.黒川圭介 5.三浦弦太 15.岸本武流 20.中谷進之介 24.江川湧清 33.中野伸哉 67.佐々木翔悟←ジェフユナイテッド千葉/完全 MF 6.ネタ・ラヴィ 10.倉田秋 14.山田康太 ※背番号変更「9」 16.鈴木徳真 23.ダワン 27.美藤倫 38.名和田我空←神村学園高等部/新加入 44.奥抜侃志←ニュルンベルク(ドイツ)/完全 47.ファン・アラーノ FW 7.宇佐美貴史 8.食野亮太郎 9.林大地 ※背番号変更「91」 11.イッサム・ジェバリ 17.山下諒也 40.唐山翔自←ロアッソ熊本/復帰 42.南野遥海←栃木SC/復帰 97.ウェルトン <span class="paragraph-title">【動画】G大阪の新ユニは2002年以来の襟付き!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="et" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hummel_JP?ref_src=twsrc%5Etfw">@hummel_JP</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%90%E5%A4%A7%E9%98%AA?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ガンバ大阪</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/GAMBAOSAKA?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#GAMBAOSAKA</a> <a href="https://t.co/hIOyh3VD8f">pic.twitter.com/hIOyh3VD8f</a></p>— ガンバ大阪オフィシャル (@GAMBA_OFFICIAL) <a href="https://twitter.com/GAMBA_OFFICIAL/status/1876563818530369887?ref_src=twsrc%5Etfw">January 7, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.07 19:30 Tue3
G大阪のMFダワン、移籍先は中国か? 移籍金3.2億円で強豪クラブが候補と現地報道
ガンバ大阪から海外移籍交渉中と発表されたMFダワン(28)だが、行き先は中国になる可能性が高いようだ。中国『新浪』が伝えた。 12日、G大阪はダワンのチーム離脱を発表。海外移籍を前提とした手続きと準備のためとされていた。 2022年にブラジルのサンタ・リタからG大阪に加入したダワンは、中盤で攻守にわたり存在感を発揮。3シーズンでJ1通算97試合12得点を記録するなどし、2024シーズンは上位進出に貢献していた。 移籍先等に関しては、決定次第発表とされている中、『新浪』によれば中国スーパーリーグのクラブが強い関心を持っているとのこと。移籍金は200万ドル(約3億2000万円)、年俸は100万ドル(約1億6000万円)と見られているとのことで、移籍先は限られるという。 中国スーパーリーグで獲得が可能と見られているのは、上海海港、上海申花、浙江職業、雲南玉昆、北京FCの5クラブだという。 Jリーグでも中盤で力を発揮したダワン。脂の乗った今、新天地へと羽ばたこうとしている。 2025.01.13 11:30 Mon4
G大阪FW坂本一彩がベルギー1部ウェステルローへ! 期限付き移籍での欧州挑戦に 「いつかガンバに恩返し」
ガンバ大阪は12日、FW坂本一彩(21)がベルギーのKVCウェステルローに期限付き移籍決定と発表した。 昨季の明治安田J1リーグで37試合に出場し、初の二桁となる10ゴールをマークした坂本。下部組織から過ごすG大阪で2022年にトップチーム昇格を果たしてから、2023年にファジアーノ岡山へレンタル移籍も経験し、昨季を飛躍のシーズンとした。 昨夏にアヤックスの練習に参加してからさらに勢いが増し、欧州挑戦のチャンスに漕ぎつけた若きストライカーはG大阪の公式サイトでクラブでの日々を振り返りながら、各方面に感謝のメッセージ。さらなる飛躍を誓った。 「ガンバ大阪にユース3年間、そしてプロで3年間、計6年間お世話になり、本当にありがとうございました。ガンバ大阪という素晴らしいクラブでサッカーができたこと、そしてこのクラブを通じてたくさんの経験を積めたことは、僕にとって一生の財産です」 「昨シーズン、公式戦で10ゴールを挙げることができましたが、これもすべて、チームメイト、スタッフの皆さん、そして熱い応援を送ってくださったサポーターの皆さんのおかげです。どんな時も支えてくれるみなさんがいてくれたからこそ、ここまで成長することができました」 「ガンバ大阪があったからこそ、今の自分があります。そして、その恩をこれからのキャリアで少しでもお返しできるよう、更なる挑戦を決意しました。海外の地で自分を磨き、成長し続けることで、いつかガンバに恩返しできる選手になりたいと思っています」 「最後に、僕を育ててくれたガンバ大阪というクラブ、そしてこれまで応援してくださったすべての皆さんにすごく感謝しています。この挑戦の先に、もっと大きな夢を実現し、また皆さんに成長した姿をお見せできるよう全力を尽くします。これからも応援よろしくお願いいたします!」 ウェステルローはかつて浦和レッズのMF松尾佑介も所属し、今季もジュピラー・プロ・リーグを舞台に。ここまで21試合を消化して6勝5分け10敗の勝点23で16チーム中の暫定12位につける。 <span class="paragraph-title">【画像】坂本一彩がさっそくウェステルローのユニフォーム姿に!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr"> Thrilled to announce a new striker! <a href="https://t.co/7awVPirTOD">pic.twitter.com/7awVPirTOD</a></p>— KVC Westerlo (@KVCWesterlo) <a href="https://twitter.com/KVCWesterlo/status/1878378647523922182?ref_src=twsrc%5Etfw">January 12, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.12 18:22 Sun5