【原ゆみこのマドリッド】大会がないと盛り上がらない…

2015.06.17 13:35 Wed
▽「懐かしい人が戻って来たのね」そんな風に私が感じていたのは月曜日。2008年から2010年にかけてレアル・マドリーにいたファン・デル・ファールトが、ベティスに入団したというニュースを聞いた時のことでした。母親がスペイン人でオランダに移住、その祖父母がアンダルシア地方(スペイン南部)のチクラナに在住しているせいで、当人もよくバケーションをこの地で過ごし、愛着を持っているのは前から知られていましたけどね。今年の春先には「引退前にはカディスでプレーする」と言っていたため、6月にハンブルガーとの契約が終了した後はそちらに行くのかと思いきや、いきなり方針転換? 現在、昇格プレーオフ真っ最中のカディスですが、やはり頑張っても来季はリーガ2部A止まりというのはネックでしたかねえ。

▽残念ながら、シュスター監督やペレグリーニ監督の下で過ごしたマドリー時代にはタイトルに縁がなかった彼ですが、曲りなりにもオランダ代表としてもメジャー大会出場の経験を持つレベルの選手。地元では「セビージャ(アンダルシア地方の州都)のチームからの誘いと聞いてOKしたが、ここには2つチームがあるのをわかっていないのでは?」という、ヨーロッパリーグ優勝経由で来季のCLグループリーグ出場を決めたライバルのサポーターからの意地悪い声もなかった訳ではありませんが…。折良く1部復帰を決めたベティスからのオファーはそれこそ渡りに船だったかと。思い切りよく3年契約を結んだとなれば、古巣と対決する機会も近々、きっとやって来る?

▽まあ、その辺は8月15日に2015-16シーズンが開幕してからのお楽しみにするとして、懐かしい選手と言えば、この日曜には大勢の知った顔がサンチャゴ・ベルナベウに集合。毎年恒例のチャリティイベント、コラソン・クラシック・マッチが開催されたから!! 今回はマドリーのレジェンドとリバプールのレジェンドの対戦とあって、中にはモリエンテスやオーウェン、マクマナマンのように両方のチームでプレーする選手も。もちろん皆、引退していますから、公式戦のような迫力は望めないんですけどね。多くは指導者となったジダンやロベルト・カルロス、ソラーリといった面々を見ると、一世を風靡したあのギャラクティコ時代が今は遠い昔になってしまったと思わずにはいられません。
▽ちなみに試合の方は前半、キューウェル、オーウェンのゴールでリバプールに2点先行された後、ハーフタイムの前後にロベルト・カルロスがPKも決めて、1人で同点にしてくれます。それからアマビスカ、イバン・ペレスが加点して、最後は4-2で終わったんですが、何せもう、今季は週末の試合観戦の楽しみがなくなってしまったマドリッドですからね。この日はチケット価格も格安だったため、子供連れなどにはもってこいのレジャーになったはずかと。


※このニュースは一部省略してご紹介させていただいております。全文が気になる方は[コラム]でご覧ください。
【マドリッド通信員】
原ゆみこ
南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly