【原ゆみこのマドリッド】今回のCL決勝には縁がない…

2015.06.06 09:50 Sat
▽「あれはコケ、サウル、イスコ、カルバハルで…おい、次のグループ、全然わからないぜ」。後ろの席からそんな台詞が聞こえてきたのは木曜日、私がラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会施設メイングランドのスタンドで、スペイン代表選手たちが出て来るのを待っていた時のことでした。いやあ、その声は練習風景を撮影に来ているカメラマンの1人からだったんですけどね。思わず私がニンマリしてしまったのは、いえ、レアル・マドリーやアトレティコ・マドリーの試合の後、対戦相手の選手がミックスゾーンに出てきても誰だかわからず、その辺の記者に訊いてしまうことが多いのは自分が不勉強なせいですよ。でもその道のプロであるカメラマンでさえ、名前が出てこないというのは、まさに今回の招集メンバーが一般的な知名度に欠けているという証明。だったら、私がわからないのは当然じゃないかと思ったから。

▽ただ、アトレティコでお馴染みのサウルはともかく、ドゥアルテ(エスパニョールのCB)、ジョニー(セルタの右SB)、アレンシ・ビダル(セビージャの右ウイング兼SB)、セルヒオ・リコ(同GK)、ガヤ(バレンシアの左SB)といった代表初招集組のビジュアルがなかなか、世間に浸透しないのにはスケジュールのせいもあって、今月のインターナショナルマッチデーに備えて月曜から始まった練習は初日の後、火水がpuerta cerrada(プエルタ・セラーダ/非公開)のセッション。それでようやく私も木曜に初めて見に行けた訳ですが、スペイン代表トレードマークのティキタカ(ショートパスを多用するサッカー)の主力部隊、バルサの面々がCL決勝を控えてまだ不参加ということもあり、もしやデル・ボスケ監督、新しいメンバーがファンの皆さまを失望させないサッカーを披露できるか、こっそり試していた?

▽そんな中、今回一番の注目を浴びていたのはカシージャス(マドリー)で、いえ、まあ最後にピッチに出て来て、待っていた選手たちから冷やかしの拍手で迎えられている光景も珍しかったですけどね。当人もこの代表練習ではマドリー移籍の噂が絶えないデ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)とご一緒するため、各社のカメラがピッタリ、マークしているのはわかっていたとは思いますが、まさかその日、水曜にサンティアゴ・ベルナベウで就任プレゼンのあったばかりのベニテス新監督の連れて来たスタッフの1人、チャビ・バレロGKコーチがスタンドで視察しているとは予想しなかった?
※このニュースは一部省略してご紹介させていただいております。全文が気になる方は[コラム]でご覧ください。
【マドリッド通信員】
原ゆみこ
南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。

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