【倉井史也のJリーグ】ちょうどいい気候のうちに見ておこうってことじゃないですよ?! の巻

2015.05.22 07:00 Fri
▽ところで、私ゃ今年、すごく感動していることがあるんですよ。それは山形の大活躍。え? だって15位じゃん! まだ3勝しかしてないし! とか言うな!

▽みなさん、山形が去年J2で何位だったか覚えてますか? レギュラーシーズンを終わったところで6位。つまりギリギリでプレーオフに進出してきたのです。そして3番目の昇格席を確保したのでした。

▽ところで、J1が18チーム、J2が22チームになって以来、J2で最後の昇格を決めた、つまりJ2での順位が一番下だったチームはJ1でどうなったか。2012年の札幌は、17位と勝ち点24の差をつけられた最下位。2013年の大分は、17位と勝ち点9の差がついた最下位。2014年は徳島が、17位と勝ち点17の差のついた最下位。
▽つまり、J2の成績が一番よくなかったチームは、翌年ものすごく苦労したシーズンを送っていたのです。2012年札幌は4勝、2013年大分は2勝、2014年徳島は3勝って、「たくさん勝っているチームを応援しているヤツに、この1勝の重みなんかわかるわけないんだ~」と叫びたくなるくらい。

▽だから思わず私は前チェアマンに会ったときに言ってしまいましたよ。J2から3チーム上げる意味がまだ見えないって。あぁ、なんたる若気の至り!
▽だからもう、今年の山形の活躍なんて本当にうれしいッス。得点力はブービーなのに勝ち点を積み上げてる石崎監督って、さすが百戦錬磨って感じですな。そういう『通』の見方ができないと、山形はダメなチームなのです。

▽例年で言うと残留ラインは試合数×1、つまり34ぐらい。今年は上下が詰まっているからもう少し上がるかもしれないけど、勝ち点40だとして、あと28。つまり9勝1分けでいいんです! え? かなりハードル高くないですか?

▽ともかく連敗しないことが大切。前節は最下位に沈んでいる甲府に0-2と敗れているから、23日14時からの神戸戦で踏ん張らないとズルズルと行く可能性はありそう。ちなみにここまで3勝を挙げているのはすべてホーム。そのデータは心強いんじゃないですか。

▽ともかく、この神戸戦が終わると、名古屋、鹿島、広島、G大阪と続く背の高い山が待っているのです。いや、あえて今週は負けて、山形が『山の神』であるアピールをするというのも……。やっぱそれは止めたほうがいいと思いますよ、はい。夏は暑かったり、冬はどか雪だったりと、ただでさえ大変なとこですから。

【倉井史也】
試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly