宇佐美2ゴールのG大阪が敵地で先勝《ACL2015》

▽20日にALC2015ラウンド16・1stレグのFCソウル(グループH2位)vsG大阪(グループF1位)が行われ、1-3でG大阪が勝利した。▽グループFを首位で通過したG大阪は、ラウンド16で鹿島や過去にACLを制した経験のあるウェスタン・シドニー、広州恒大が同居した死のグループHを2位で通過したFCソウルと対戦。7年ぶりのACL制覇を狙うG大阪は、14日に行われた川崎F戦と同じ先発メンバーを採用。川崎F戦の試合途中に体調不良を訴え、途中交代したFW宇佐美だが、この試合でも2トップの一角で先発起用された。▽試合序盤からアグレッシブに攻撃を仕掛ける両チームだが、互いに堅い守りでノーチャンスのまま時間が進む。そんな中、この試合最初のシュートはFCソウルに生まれる。25分、右サイド高い位置でボールを受けたチャ・ドゥリの折り返しをボックス中央のユン・イルソクが空振り。軸足に当たったこぼれ球をキム・チウが、ボックス手前からダイレクトシュートで狙うも、ボールは枠の上に外れた。
▽さらにFCソウルは35分にも右サイドをドリブルで持ち上がったチャ・ドゥリのクロスをペナルティアーク内からコ・ミョンジンがシュート。しかし、これも枠の左に外れた。

▽その後、G大阪も阿部、大森の両サイドからなんとかFCソウル守備陣を崩そうとするが、中央を固く守るFCソウルの壁を崩せず、前半はシュート0本で終えた。▽迎えた後半、G大阪は大森に代え倉田を投入し攻撃の活性化を図る。すると46分、倉田がミドルシュートでG大阪1本目のシュートを放つ。このシュートで攻撃のエンジンがかかったG大阪は、62分に待望の先制ゴールを奪う。藤春、倉田、今野とワンタッチパスで左サイドを崩すと、敵陣深くまでオーバーラップした藤春のクロスを最後は中央の宇佐美がダイレクトでゴール右に突き刺した。

▽均衡が破れ、徐々にオープンな試合展開となると73分、倉田のスルーパスで左サイドを突破した藤春のクロスをファーサイドの米倉が倒れながらのボレーシュートをゴールに流し込んで追加点を挙げた。

▽ホームで負けられないFCソウルは、75分にコ・ミョンジンがミドルシュート。78分にはモリーナのスルーパスをゴール前で受けたパク・ヨンウが決定機を迎えるも、米倉の素早いプレスにシュートは打てなかった。

▽試合巧者ぶりを見せるG大阪は86分、相手のパスミスを中盤で拾った遠藤が前線の宇佐美へ素早く繋ぐと、バイタルエリア右で受けた宇佐美がカットインからシュート。これがゴール右隅に決まり、G大阪が3点目を奪った。

▽その後、試合終了間際にFCソウルのユン・ジュテに1点を返されるも、試合は1-3で終了。エースの2ゴールなどで快勝したG大阪がベスト8進出に大きく前進した。なお、G大阪のホームで行われる2ndレグは1週間後の27日に開催される。

▽また、同時刻に行われた城南FC(グループF2位)vs広州恒大(グループH1位)は、試合終了間際に獲得したPKをMFキム・ドゥヒョンが決め、城南FCが2-1で勝利した。