G大阪が敵地で首位ブリーラムに逆転勝利! GS突破に望み繋ぐ《ACL2015》

▽G大阪は7日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2015のグループF第4節でブリーラム(タイ)とのアウェイゲームに臨み、2-1で勝利した。▽ここまで1分2敗と最下位に沈み、この試合の結果次第ではグループステージ敗退の可能性があるG大阪。アジアの戦いを続けるためにも今節を勝利で飾りたい昨季の国内三冠王者は、累積で出場停止のパトリックと帯同メンバーから外れた岩下に代えて、リンスと西野をスタメンに抜擢した。▽東南アジア特有の高温多湿な気候の中でスタートした試合は、G大阪の不安定な立ち上がりの隙を突いたブリーラムのペースで進む。すると、8分に西野の負傷交代に見舞われたG大阪にさらなる追い討ちがかかる。右CKからティーラトン・ブンマタンの左足で蹴ったクロスが、ニアポスト付近にポジションを取っていたGK東口の頭上を通過すると、ボールはファーサイドのゴールネットに吸い込まれた。
▽前回対戦と同様にプレースキックから失点を喫したG大阪はその後、遠藤と今野を中心にボールを動かしながら反撃を開始。24分に今野がこの試合におけるチームのファーストシュートを放つなど、徐々にG大阪攻撃陣が相手陣内に攻め込むシーンを増やしていく。すると40分、ボックス左で見せた倉田の仕掛けは、相手選手の守備に阻まれたものの、ルーズボールを拾ったリンスが相手GKとの一対一を制した。

▽前半終了間際に迎えたワンチャンスを同点ゴールに結び付けたG大阪は後半に入ると、さらに相手の圧力に押し込まれ、守備に追われる展開を強いられる。その戦況を見かねた長谷川監督は、後半の半ばから終盤にかけて赤嶺と大森を続けて投入。宇佐美を左サイドハーフに移し、トップにはリンスと赤嶺を配置した。▽相手の勢いに圧倒され続けたG大阪だったが、GK東口のビッグセーブや主審の判定にも助けられて猛攻を無失点で切り抜けると、82分に勝ち越しゴールが生まれる。宇佐美が蹴った左サイドからのロングパスをボックス右で米倉が折り返すと、これに大森が反応。右足ワンタッチで合わせたシュートがゴールネットを揺らした。

▽相手の猛攻を耐え抜いて試合をひっくり返したG大阪は、3分間の後半アディショナルタイムも無失点で凌ぎ切り、2-1で勝利。敵地で首位のブリーラムに逆転勝利し、グループステージ突破に望みを繋いだG大阪は、22日に行われる第5節で広州富力(中国)とのアウェイゲームに臨む。