グラルの2発で広州恒大に競り負けた鹿島、泥沼の公式戦5連敗…《ACL2015》

▽鹿島は18日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2015のグループH第3節で広州恒大(中国)とのアウェイ戦に臨み、3-4で敗れた。

▽公式戦4連敗中の鹿島は、直近の湘南戦からスタメンを1人変更。左手の負傷で手術を受けた昌子が先発に復帰した。

▽立ち上がりから広州恒大に圧倒された鹿島は、セットプレーから早々に先手を取られる。10分、右サイド寄りのFKからボックス中央のグラルにヘディングでゴール左に決められた。
▽リードを奪われた鹿島は、その後もフィジカル勝負で劣勢を強いられ、試合のペースを掴みきれない。さらに、17分には大黒柱の小笠原がヒザを負傷。プレー続行が不可能となり、代わりに梅鉢が投入された。

▽なかなか攻撃に転じることができない鹿島だったが、20分にボックス右に抜け出した高崎の折り返しに土居が飛び込むチャンスを演出。徐々にボールを持ち始めると、前日に誕生日を迎えた新加入FWのゴールで同点に追いつく。▽36分、右サイドから西が入れたクロスに土居が右足ボレーで合わせる。このシュートは相手GKに弾かれたものの、こぼれ球に反応した高崎がゴールに押し込んだ。鹿島が高崎の移籍後初ゴールでスコアをタイに戻し、前半を終える。

▽後半に入ると、広州恒大の動きが鈍り始めた影響もあり、鹿島が中盤のスペースを使ってチャンスを作り出す。すると52分、ドリブルでボックス手前まで持ち込んだ遠藤が左足でコントロールシュート。これは相手GKにセーブされたが、こぼれ球に反応した土居が頭でゴールに押し込んだ。

▽逆転に成功した鹿島だったが、このリードを守りきれない。58分に右サイドのFKからエウケソンにヘディングで同点ゴールを奪われると、続く62分には自陣でのボールロストからグラルに左足のシュートをゴール右隅に決められた。

▽立て続けの失点で再び追う状況となった鹿島は、高崎と遠藤を下げてカイオと本山を投入。金崎を最前線に移して何とかゴールを目指す。83分には裏に抜け出した金崎がGKと一対一を迎えるも、このチャンスを決めきれない。

▽その後、後半アディショナルタイムに4失点目を喫した鹿島は、直後に柴崎が意地のゴールを挙げたが、反撃もここまで。グループステージ突破が厳しくなる大会3連敗を喫した上に、泥沼の公式戦5連敗となった。