鹿島、金崎デビューも痛恨の連敗《ACL2015》

▽鹿島は4日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2015のグループH第2節でFCソウル(韓国)とのアウェイ戦を行い、0-1で敗れた。

▽第1節でウェスタン・シドニー(オーストラリア)とのホーム戦を落とした鹿島は、その初戦の先発からセンターバックの植田に代えてファン・ソッコを起用する1点のみ変更。高崎をワントップに据え、2列目に右から遠藤、土居、カイオを並べる[4-2-3-1]を引き続き採用した。

▽立ち上がりからポゼッション率を高めていった鹿島は、15分までに3度の決定機を演出する。まずは11分、遠藤の右CKにニアで飛び込んだ山本がヘディングシュートを枠内に飛ばすも、これは相手GKのセーブに遭う。続く12分には、ボックス左に抜け出した柴崎がGKと一対一となるも、柴崎のシュートはコースが甘く、相手GKにブロックされた。鹿島はさらに14分、山本が左から上げたクロスにファーサイドの遠藤が飛び込むも、シュートは右ポストに直撃。ことごとくチャンスをモノにできない。
▽ハーフタイムにかけては、一進一退の攻防が繰り広げられる。攻勢に出ていた序盤から巻き返しを許してしまった鹿島は、チャ・ドゥリやユン・イルロクの仕掛けを軸に前へ出てきたFCソウルに押し込まれる。それでも、決定機らしい決定機を許すことなく、ゴールレスのまま前半を終えた。

▽迎えた後半、鹿島は前半よりも攻撃的に出てきたFCソウルを前に、劣勢を強いられる。それでも、60分にはカウンターから決定機を創出。左サイドから中央にカットインしたカイオがファーサイドを狙ったシュートを放つが、ここもGKキム・ヨンデの牙城を崩せない。▽すると、チャンスを生かせなかった鹿島は66分、相手セットプレーの流れからキム・ジンギュにゴールを割られて失点。ビハインドを背負うことになる。

▽その後、鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督は遠藤と土居を下げて、鹿島での公式戦デビューとなる金崎、そして中村を投入する。リスクを負って攻撃に人数をかけた鹿島は、アディショナルタイムに同点のチャンス。柴崎のクロスからゴール前でカイオが決定的なシュートを放つが、ここもGKのビッグセーブに阻まれて得点とはならない。結局、そのまま0-1で敗戦した鹿島は、2連敗でグループ最下位となっている。

▽鹿島は18日に行われる第3節で、2連勝でグループ首位に立っている広州恒大(中国)とのアウェイ戦に臨む。