鬼門アノエタに沈んだ低調バルサ、暫定首位浮上のチャンスを逸する《リーガエスパニョーラ》

▽2位バルセロナ(勝ち点38)は4日、14位ソシエダ(勝ち点15)の本拠地アノエタに乗り込み、0-1で敗れた。

▽2014年最終戦となったコルドバ戦をスアレスのリーガ初ゴールなどで圧勝したバルセロナは、レアル・マドリーとのポイント差を暫定ながら[1]に縮めることに成功した。新年初戦となるソシエダ戦に向けて、ルイス・エンリケ監督はメッシとネイマールをベンチスタートとした。

▽主力を欠くバルセロナは開始早々の2分、オウンゴールによって失点してしまう。CKを与え、右サイドからカナレスの上げた鋭いクロスボールがジョルディ・アルバのヘディングでのクリアミスを誘って自陣ゴールに吸い込まれてしまった。
▽幸先良く先制したソシエダは、ベラとカナレスを前線に残し、4+4の守備ブロックを自陣に形成してバルセロナのパスワークを遮断。綺麗な2ラインを敷き、統率の取れた守備でボールホルダーにプレスをかけ続けて自由を与えなかった。

▽イニエスタを軸にポゼッションを高め、スアレスの個人技で打開を狙うバルセロナだが、ソシエダの守備網をまるで攻略できない。21分のチャビの直接FKは枠の上へ外れ、25分のスアレスのチャンスメイクからペドロの放ったシュートも枠を捉えきれなかった。▽余裕を持ってバルセロナの攻撃を跳ね返すソシエダは36分、カナレスがGKブラーボを強襲するシュートを浴びせてけん制、主導権を渡さない。44分のペドロのミドルシュートはGKルッリがセーブし、1点をリードして前半を終えた。

▽後半からムニルに代えてメッシを右ウイングに投入したものの、前半同様バルセロナは攻めあぐねてしまう。そこでルイス・エンリケ監督は、58分にペドロに代えてネイマールを投入。“南米3トップ”を送り出して反撃を狙った。

▽しかし、その後もパスワークにリズムの出ないバルセロナは、70分にマテューを下げてダニエウ・アウベスを投入し、ブスケッツをバックラインに下げる[3-4-3]に変更。両サイドのジョルディ・アルバとダニエウ・アウベスを高い位置に上げてサイドから打開を図った。

▽だが、最後まで動きの重い南米3トップは、ソシエダの集中した守備を崩せずじまい。攻撃のギアを上げることができずに過去4年勝利のない鬼門アノエタに沈み、暫定首位浮上のチャンスを逸してしまった。