AFCがアジア競技大会における八百長疑惑の調査に乗り出す

▽AFC(アジアサッカー連盟)が、現在韓国の仁川で行われている第17回アジア競技大会の男子サッカーに関する八百長疑惑について、調査に乗り出す構えを見せた。イギリスメディア『フォー・フォー・トゥー』が29日に伝えている。

▽スイスに拠点を置くデータ分析会社の『Sportradar』社は、アジア競技大会の男子サッカーにおいて、賭けの対象に大きな偏りが見られ、結果が操作されている可能性があると指摘。同社の戦略・整合性部門のマネージングディレクターを務めるアンドレアス・クラニッヒ氏のコメントを上海『The New Paper』が25日に報じていた。

▽クラニッヒ氏は「我々はアジア競技大会の試合が操作された可能性があると強く言うことができる。例えば、今大会のある試合において、終盤にゴールが生まれることに賭けた人が信じられないほど多かった。確率的な観点から言えば、これはありえないことだ。確定した情報が流れていると考えられる。また、同じような状況が、他の試合でも見られた。これは韓国のインチョンでシンジケートが動いていることを意味する」と述べ、八百長が行われた可能性が高いことを指摘した。
▽これを受けて、AFCは28日に同大会における八百長疑惑の調査に乗り出すことを発表。八百長の根絶に向けて動いていくことを強調した。

「なんらかの介入を受けたとされる試合の候補について報告を受けました。AFCは、密接にモニタリングし、その真偽を確認していきたいと思っています。AFCは今回の問題を調査するためにアジアオリンピック協会にも協力を仰ぐつもりです。すでに合意は得ました。また『Sportradar』社とも連携を取り、疑わしい試合についての情報交換をしていくつもりです」「AFCは強固な信念の下、八百長の根絶に向かって行動を続けていく所存です」