AVBの去就に揺れるスパーズが敵地で快勝《EL》

▽ELグループステージ第5節が28日に行われた。グループKの首位に立つトッテナムは、敵地で行われたトロムセ(ノルウェー)戦を2-0で勝利した。この結果、グループステージ5連勝を飾り最終節を残して首位通過を決めた。

▽ここまでグループステージ4連勝を飾り、すでに決勝トーナメント進出を決めているトッテナム。だが、好調なELとは裏腹にリーグ戦では直近のマンチェスター・シティ戦で0-6の大敗を喫するなど、低迷が続く。これを受けて、ビラス=ボアス監督の進退問題が盛んに報道されるなど、トッテナムは雑音の中で今回のトロムセ戦を迎えた。雪が降りしきる悪条件の中でスタートした試合は、地力に優るトッテナムが優勢に進めていく。だが、ピッチに積もる雪に足を滑らせる場面も多く、トッテナムはなかなか先制点を奪えない。前半終盤にかけてはタウンゼントとシグルドソンがゴールに迫る場面を作るも、これを決め切れなかった。

▽後半に入っても主導権を掌握するトッテナムは63分にようやくトロムセゴールをこじ開ける。相手陣内左サイド深くで得たFKでシグルドソンがニアサイドにグラウンダーのボールを入れると、飛び込んだキリケシュがブラインドになったのか、DFがクリアし損なったボールがゴールネットに吸い込まれた。これで勢いに乗ったトッテナムは75分にもシグルドソンのパスを受けたボックス中央のデンベレが冷静なフィニッシュで2点目を奪った。その後も安定した守備でトロムセをシャットアウトし、グループステージ5連勝で首位通過を決めた。また、グループKのもう1試合、2位のアンジ・マハチカラと3位のシェリフの一戦は1-1の引き分けに終わった。この結果、勝ち点を8に伸ばしたアンジ・マハチカラが決勝トーナメント進出を決めた。