アルゼンチンに大勝のスウェーデンが初出場で3位に輝く《U-17ワールドカップ》

▽U-17ワールドカップ2013UAE・3位決定戦、U-17スウェーデンvsU-17アルゼンチンが8日に行われ、U-17スウェーデンが4-1で勝利した。初出場でベスト4進出のスウェーデンと、南米屈指の強豪・アルゼンチンが相まみえた一戦。戦前の予想とは異なり、序盤からスウェーデンが持ち味のフィジカルサッカーでアルゼンチンを押し込んでいく。そして開始7分、スローインの流れからボックス左でストランドベリが浮き球の折り返しをゴール前に送ると、これをベリシャが落ち着いて流し込み、スウェーデンが早々に先制。その後もがっちりと主導権を握るスウェーデンは、20分に右サイドをドリブルで突破したエングヴァルの入れた低弾道のクロスを、ファーサイドのストランドベリが巧みなダイレクトボレーで合わせて2点目。続く24分には再び右サイドのエングヴァルがボックス内にドリブルで持ち込み、右足のコントロールシュートを放つ。このシュートは左ポストに阻まれるもこぼれ球をベリシャが押し込み、前半30分までに3点を奪う余裕の試合運びを見せる。一方、序盤から防戦一方の展開を強いられたアルゼンチンだったが、前半終了間際の44分にセットプレーの流れからゴール前の混戦を制したコンパヌッチがヘディングシュートを決め、後半にわずかな望みを繋げた。

▽迎えた後半、2点のビハインドを追うアルゼンチンが序盤から積極的な攻撃を見せる。しかし、後半先にゴールを破ったのはスウェーデン。57分、アンデションのFKをゴール前でフリーのベリシャが頭で合わせてハットトリックを達成。さらにベリシャはこのゴールで今大会の通算ゴール数を“7”に伸ばし、得点ランキングのトップに立った。何とか追いつきたいアルゼンチンは早い時間帯に交代枠を使い切って必死の猛攻を仕掛けるも、球際で粘りを見せる相手の守備をなかなか崩せない。一方、3点のリードがあるスウェーデンは守備に重きを置きながら時おりカウンターで相手ゴールを狙うなど、落ち着いたゲームコントロールできっちりとリードを守り切った。強豪・アルゼンチンに見事な大勝を飾ったスウェーデンが、初出場で3位に輝く偉業を成し遂げた。