ブラジルが韓国に完勝《国際親善試合》
2013.10.12 23:43 Sat
Getty Images
▽国際親善試合の韓国代表vsブラジル代表が12日にソウルワールドカップスタジアムで開催され、0-2でブラジルが勝利した。▽2014年ワールドカップのホスト国を務めるブラジルは、負傷のチアゴ・シルバが不在だが、コンディションが懸念されたネイマールは先発。ベストに近いスターティングイレブンを組んだ。
▽試合は、アウェイのブラジルが序盤からポゼッションを高めていく。15分にはブラジルに決定機。ボックス右でジョーからパスを受けたフッキがシュートに持ち込んだが、素早く間合いを詰めてきたGKチョン・ソンリョンのセーブに遭った。
▽対する韓国は、ディフェンスラインを高めに保って、中盤でしっかりとプレスをかけ続ける。その効果もあって徐々にブラジルのパスワークを乱すことに成功し、ボール奪取から縦へ早めに仕掛けてゴールに近づこうとした。親善試合でも常に本気のセレソンと、ホームに王国を迎えてモチベーションの高い韓国の試合は、お互いに攻守の切り替えが早い、インテンシティマッチとなる。
▽スコアが動いたのは前半の終盤だった。動かしたのはブラジルのエース。44分、ゴールから約27m地点でFKを獲得すると、直接狙ったネイマールがコントロールショットをゴール左隅に突き刺した。
▽迎えた後半、ブラジルは、後半開始早々に追加点を奪取する。49分、パウリーニョの好スルーパスで抜け出したオスカルがGKと一対一となる。オスカルは飛び出してきたGKチョン・ソンリョンをドリブルで冷静にかわして、無人のゴールにシュートを流し込んだ。
▽後半の半ばにかけては、両者共に選手交代を行う。韓国のホン・ミョンボ監督は前線のチ・ドンウォンとク・ジャチョルを下げて、イ・グノ、ソン・フンミンをピッチに送り出す。スコラーリ監督は中盤のグスタボとパウリーニョに代えて、ルーカス・レイバとエルナネスを投入した。
▽前線にフレッシュな選手を投入した韓国だが、攻撃面での連係が悪く、なかなかシュートに持ち込めない。序盤からのハードワークもあって疲労が顕著となると、なかなかパスが繋げなくなっていった。
▽逆にブラジルは、終盤になっても著しく運動量が落ちることなく、守備陣を筆頭に集中力を維持する。後半は攻撃陣のミスが目立ち、ゴールシーン以外の決定機がなかったものの、最後までゴールを奪われることなくシャットアウト。韓国に完勝したブラジルが、最近の10試合で9勝目を記録した。
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