ウェールズ代表監督、ベイル負傷でマドリーに苦言

ウェールズ代表のクリス・コールマン監督は、レアル・マドリーMFガレス・ベイルが負傷を抱えていることに関して、マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督が同選手に無理をさせたことも一因だと訴えている。

この夏トッテナムからの移籍問題で十分なトレーニングを積むことができなかったベイルは、マドリー移籍後も負傷に悩まされている。11日にマケドニア、15日にベルギーとのワールドカップ予選を戦うウェールズ代表には招集されたものの、プレーできる状態ではないことが確認された。

マドリーがベイルの起用を焦り過ぎた部分もあると話すコールマン監督のコメントを、イギリス『インディペンデント』が伝えた。

「ドクターと話をした。我々は彼を欠くことになる。だが、プレシーズンの準備ができなかった状況で、急に深いところに放り込まれるのは非常に大変なことだと我々としてはずっと言ってきたことだ」

「他の監督を批判するつもりはない。カルロ・アンチェロッティは素晴らしい監督だ。だが、リーガのテンポはプレミアリーグとは違う。プレミアリーグは最もスピードのあるリーグなので、ガレスはスーパーなアスリートで、うまくやれるとカルロは考えているのだろう。だが我々の前回のキャンプの時、彼は万全とは程遠い状態だった」

ベイル自身の側でも、巨額の移籍金でのマドリー入りが大きく騒がれ、結果を出すことへの焦りがあったのかもしれない。

「客観的に見なければならない。移籍に伴って起こったことを、彼はプレッシャーに感じているはずだ。おそらく彼は必死にやろうとし過ぎているのだろう。フィジカル面の状態はまだまだで、準備ができていない。もうしばらくこういう状態かもしれない」

「いくら素晴らしい選手だとしても、プレシーズンの準備ができなければ、シーズンを通してずっと後れを取った状態が続くことになる。今シーズンは彼にとって厳しいものになるかもしれない」


提供:goal.com