レーブ「ファイナルサードが課題」

ドイツ代表は10日、2014年ワールドカップ予選でフェロー諸島と対戦し、敵地で3-0と勝利を収めた。ヨアヒム・レーブ監督は、ファイナルサードでの精度を高めなければいけないと話している。

22分にDFペア・メルテザッカーのゴールで先制したドイツは、後半にMFメスト・エジルのPK、MFトーマス・ミュラーのダメ押しゴールで勝ち点3を手にした。グループC首位を走るドイツは、2位スウェーデンに勝ち点5差を付けており、本大会への切符を大きく引き寄せている。

試合後、レーブ監督はドイツ『ARD』で、試合について次のように話している。

「目標は勝ち点3だった。楽でなかったのは予想どおりだ。フェロー諸島はうまく守れるチームで、10人がペナルティエリアの周りで張り付いている。前半に比べて、後半は速いコンビネーションが少なくなり、運動量も落ちた時間帯があった。前半は、残念ながら決め切れなかったものの、チャンスを6、7回つくったね。だが、後半は動きもテンポもそれほどなかった」

無失点での連勝だが、センターバックはジェローム・ボアテングとメルテザッカーで決まりだろうか。レーブ監督は次のように答えている。

「最終的な判断は本大会の直前になる。メルテザッカーは、前回(ユーロ2012)の大会前に負傷した。それまでずっとレギュラーだったが、(負傷は)いつ起こるか分からないからね。私にとって大事なのは、選手がどのようなシーズンを過ごしたか、調子が良いかどうかだ。チームが見えてくるのは、本大会に向けて4週間の準備に入ってからだ」

今後の課題を問われると、レーブ監督はこのように話した。

「ファイナルサードでのプレーを改善しなければいけない。2006年以来、フェロー諸島のようなスモールチームには、少なくとも2、3点差を付けて勝っている。大量得点のときもあった。必ず勝利を収めているんだ」

「だが最近、(得点を決めるために)多くのチャンスが必要になっている。ファイナルサードでのプレーで、例えば最後のパスを出す時に頭を上げる こと。そしてゴール前での決意。ここ数試合で、これらを欠いている印象を受けた」

今季イタリアへ移籍したFWマリオ・ゴメスは、出場機会がなかった。

「マリオは(セリエAで)2ゴールを挙げている。イタリアで良い入り方をした。だが、まだそれほど多くの試合を消化していないし、プレシーズンも多少長かったんだ。それに、私が(マックス・)クルーゼを見たかったということもある。人工芝は、ゴメスよりクルーゼの方がやりやすいとも思った」


提供:goal.com