チアゴのハットでスペインが2大会連続4度目の優勝《U-21欧州選手権》

▽U-21欧州選手権2013決勝、U-21イタリア代表vsU-21スペイン代表が18日に行われ、2-4でU-21スペイン代表が勝利した。この結果、スペインが2大会連続4度目の優勝を果たした。準決勝でU-21ノルウェー代表に3-0の完勝を収めるなど、ここまで圧倒的な強さで大会連覇に王手をかけたスペインと、準決勝でU-21オランダ代表との死闘を制したイタリアとの顔合わせとなったこの決勝戦。奇しくも、フル代表が戦ったユーロ2012決勝と同カードとなった一戦は、序盤からゴールの奪い合いとなった。

▽いつも通り高いボールポゼッションを見せたスペインは、開始6分にFWモラタの左クロスを中央に走り込んだMFチアゴ・アルカンタラが頭で合わせ、先制に成功。これに対してイタリアも、失点直後の10分にDFビアンケッティのロングフィードに抜け出したFWインモビーレが、ループシュートで同点ゴールを奪った。その後しばらくは拮抗した展開となるも、徐々にペースを握ったスペインが立て続けにゴールネットを揺らす。まずは31分、左サイドのMFコケの浮き球のクロスを受けたチアゴ・アルカンタラが鋭い反転シュートから勝ち越しゴール。さらに38分にはFWテージョの得たPKをチアゴ・アルカンタラが冷静に決め、ハットトリックを達成。そして、キャプテンの大活躍で3点を奪ったスペインが2点リードで前半を終えた。

▽迎えた後半、2点のビハインドを追うイタリアが積極的に前に出て行くが、バリエーションの少ない攻撃は簡単に跳ね返されてしまう。この状況を受けてマンジャ監督は後半14分にインモビーレ、MFフロレンツィに代えて、FWガッビアディーニ、MFサポナーラの二枚替えを敢行。しかし、後半先にゴールを奪ったのは、またしてもスペインだった。21分、DFモントーヤが得たPKをMFイスコが冷静に沈め、決定的な4点目を奪った。何とか意地を見せたいイタリアは35分にFWボリーニが1点を返すも、反撃はここまで。イタリアに実力の差を見せつけたスペインが、2大会連続4度目の優勝を成し遂げた。