今夜、準決勝が開催!!《U-21欧州選手権》

2013.06.15 17:11 Sat
▽U-21欧州選手権準決勝の2試合が15日に行われる。日本時間24:30から開催する第1試合には、前大会王者であり優勝候補の筆頭に挙げられるU-21スペイン代表が登場。スペインはU-21オランダ代表、U-21ドイツ代表と同居した“死のグループ"、グループBを3連勝で首位通過を決めた。このグループステージでは前大会の優勝メンバーであるキャプテンのMFチアゴ・アルカンタラを筆頭に、MFイスコ、DFイニゴ・マルティネスなど高いボールスキルを持つ選手たちが、フル代表顔負けの“ティキ・タカ"を披露。序盤戦はフル代表と同様、ストライカー不在による決定力不足に陥るも、3試合連続で決勝点を決めたFWモラタの台頭で、この問題を解決している。これに加え、マンチェスター・ユナイテッドで守護神を務めるGKデ・ヘアを中心とする守備陣は未だ無失点を継続中と、攻守に全く穴がない。

▽その優勝候補に対するのは強豪・U-21イングランド代表、開催国のU-21イスラエル代表を退けて、グループAを2位通過したU-21ノルウェー代表。世界的に有名なタレントこそいないものの、フル代表経験者を多数抱えるチームは、組織的な守備とサイズを活かしたセットプレーを武器にする好チームだ。この準決勝では常に劣勢を強いられる展開が予想されるが、北欧伝統の忍耐強さとスペインディフェンスの弱点でもある高さを活かした攻撃でジャイアントキリングを狙いたい。

▽日本時間27:30に開催する第2試合は、グループAを首位通過したU-21イタリア代表と、魅力的なアタッキングフットボールを志向するU-21オランダ代表が対戦する。伝統の組織的な守備を軸にMFヴェッラッティの絶妙なゲームメイク、MFインシーニェ、FWガッビアディーニらが揃う破壊力ある攻撃陣と、非常にバランスの取れたイタリア。しかし、グループステージではライバルと目されたイングランドの低迷や格下との組み合わせなど、やや運に恵まれた感もある。したがって、強豪・オランダと対戦するこの準決勝で真価が試されることになるだろう。攻撃力に優れるオランダ相手ということで、この試合でイタリアは、リトリートしてからのロングカウンターという戦い方が予想される。その場合、グループステージ第2節のイスラエル戦でふくらはぎを負傷した、カウンターアタックの切り札・インシーニェが出場できるかが、重要なポイントになるだろう。
▽一方、最終節でスペインとの首位決戦に敗れ、グループ2位通過となったオランダだが、その試合で先発全員を入れ替えていたため、敗戦のショックは全くないだろう。今大会参加チームのなかで最もフル代表経験者を擁すオランダは、フル代表同様に攻撃力を売りにしている。とりわけ、伝統の[4-3-3]の布陣から繰り出されるサイドアタックの破壊力は今大会屈指と言える。それだけに、老獪な守備のイタリアとの攻防は非常に見応えがありそうだ。

◆U-21欧州選手権・準決勝
▽6月15日(土曜)
U-21スペイン代表vsU-21ノルウェー代表(24:30)
U-21イタリア代表vsU-21オランダ代表(27:30)

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