スペインがフランス撃破で首位浮上《ブラジルW杯欧州予選》

2013.03.27 07:30 Wed
26日のW杯欧州予選グループI、スタッド・ド・フランスでのフランスvsスペインは1-0でスペインが勝利した。スペインは残り3試合を残した段階で、フランスを勝ち点1差で上回り同グループ首位に浮上している。

1998年にスタッド・ド・フランス落成記念試合(ジダン氏のゴールで1-0でフランス勝利)を行い、その後それぞれ黄金時代を迎えたレ・ブルー(フランスの愛称、青)とラ・ロハ(スペインの愛称、赤)の対戦。試合は予想通りスペインがボールを保持し、フランスがカウンターから応戦する展開となった。

コンディション不良でフィンランド戦を欠場したMFチャビ&MFシャビ・アロンソを起用したスペインは、両選手中心のパス回しで中盤を支配する。6分にはMFイニエスタのスルーパスから、DFモンレアルが左サイドを突破。折り返されたボールからエリア内フリーのチャビがシュートを放つも、枠を捉えることはできなかった。

対して、4-3-3システムでスペインのポゼッションサッカーに対抗するフランスは、FWリベリを起点としたカウンターでゴールを狙う。39分にはFWヴァルビュエナのロングパスから、バイエルンMFがエリア内左に侵入。しかしシュートは、GKバルデスの飛び出しに阻まれた。前半はスコアレスで終了する。

後半、FWペドロがスペインの先制点を記録したのは58分のこと。バルセロナFWは、右サイドのモンレアルのクロスからエリア内に飛び込み、今季代表戦10得点目を記録した。リードを得たデル・ボスケ監督はFWビジャを下げてMFヘスス・ナバスを投入。対するデシャン監督はMFキャバイエをFWメネーズと代えて攻勢を強めた。

フランスは74分、セットプレーからDFヴァランが決定機を迎えるも、モンレアルの好守に遭いゴールはならず。一方のスペインはペドロが負傷し、76分にMFセスクと交代した。そして78分、シャビ・アロンソ、チャビに対して立て続けにファウルを犯したMFボグバが、2回の警告で退場に。スペインが数的にも優位に立った。

10人での戦いを強いられたデシャン監督は、FWベンゼマとの交代でMFムサ・シッソコを入れ、好守のバランスを整える。85分にはセットプレーからヴァルビュエナがシュートを狙うも、再度バルデスに立ちはだかれ同点ならず。スペインが最後までリードを守り切り、青赤の戦いを制している。

なおスペインが、W杯王者とのアウェイでの公式戦で勝利を挙げたのは初のこと。ラ・ロハはイングランド、イタリア、ドイツなどW杯王者の領地で合計10試合を戦ったが、3分け7敗と一度も勝利したことがなかった。
提供:goal.com

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