吉田「バウンドが変化するので気を付けたい」

日本代表は26日、2014年ブラジルW杯アジア最終予選のヨルダン代表戦に臨む。DF吉田麻也が試合に向けてコメントした。

慣れないグラウンド、慣れない環境の中でのアウェイゲームとなるが、日本代表はどういった点に注意して戦う必要があると吉田は考えているのだろうか。

「乾燥しているので、こまめに水分を摂ることと、やはりバウンドがだいぶ変化するので気を付けたいですね。あとは雰囲気に呑まれず、自分たちのサッカーをしっかりやることですね」

「(グラウンド状態は)想像通りというか、聞いていた通りというか。タジキスタンもこんな感じでしたからイメージはできていたので、違いはなかったです」

ヨルダンは前線にスピードのある選手、能力の高い選手を擁しており、ロングボールからの予想外のバウンドに戸惑えば一瞬の隙が失点につながりかねない。吉田をはじめとする守備陣には特に集中力が必要となる。

「まずは、さっきも言いましたけど、バウンドが違うので、ロングボールの処理をしっかりすることと、相手のカウンターに備えてしっかりリスクマネジメントすること。それでも相手は一発に賭けてくると思うので、集中してプレーしないといけない。我慢の続く試合になると思いますけど、この試合に勝ってW杯への切符をつかみたいですし、主力の選手がいなくても結果を出してサポーターの期待に応えたいと思います」

2011年アジアカップのグループ初戦でヨルダンと対戦した際には、アディショナルタイムにチームを救う同点ゴールを決めている吉田。良いイメージで試合に臨むことができると感じているのだろうか。

「いや、あまり関係ないですね。6月のゲームでケガをしたので、そっちのほうを気を付けようと思っています」

その6月の試合では日本が6-0の大勝を収めているが、現在の相手をその時と同じだと思ってはならないと吉田は戒める。

「試合自体は同じように簡単なゲームになるとは思えないので、また新しいチームとやるようなイメージでいないといけないと思っています」

「アジアカップで点を取った選手が6月は出ていなかったので、そこの違いは大きいのと、ヨルダンに限らず中東のチームはホームとアウェイの差が大きいので、そこは気を付けないといけないなと思っています。特にサイドのアタッカーはゴリゴリ来ると思うので、ハプニング的に抜け出されるシーンもあるかもしれない。後ろで数的優位をしっかり作ってお互いの距離をこまめに修正しないといけないなと思います」

今回は長めの合宿を行い、ある程度十分な準備期間を経て試合に臨むことができる日本代表。吉田もチーム状態の充実ぶりを感じている。

「長い時間一緒にいるので、チームの決まりごともしっかり確認できたし、いい準備ができていると思います。同じチームで3次予選も戦ってきたし、過度の緊張はないと思います」

アジアカップのヨルダン戦は吉田にとって事実上の代表デビュー戦(それ以前に、若手中心のメンバーで1試合のみ出場)であり、失点に絡みながら同点ゴールを奪うなど、印象深い試合だった。W杯出場を懸けた試合にその因縁の相手が巡ってきたが、吉田としては特に意識はしていない様子だ。

「言われてみれば、という感じです(笑)。3次予選の北朝鮮戦から始まって、この試合を迎え、自分が良いパフォーマンスを出して、決められるようにしたいなと思います」


提供:goal.com