0トップのドイツ、カザフスタンを3-0で下す《W杯欧州予選》

2013.03.23 06:22 Sat
22日に行われたW杯欧州予選グループC、カザフスタンvsドイツは、アウェイのドイツが3-0で圧勝した。

ドイツは現地入り前、MFクロース、MFスベン・ベンダー、MFラース・ベンダーといった中盤の3選手がチームから外れた。さらにメンバーで唯一FWを本職とするゴメスが太ももを痛めて欠場。FIFAランキング139位カザフスタン相手に、ドイツはMFゲッツェを最前線に置く0トップで臨むことになった。

また、シャルケDFヘヴェデスが、代表で初めてセンターバックとしてプレー。同MFドラクスラーは代表公式戦での初先発となった。対するカザフスタンは、グロイター・フュルトMFシュミトガル以外は国内リーグでプレーする選手で試合に入っている。

積極的にプレスを仕掛けるカザフスタンに対し、ポセッションでゲームコントロールを図るドイツ。5分、ゲッツェが中央でドリブル突破に成功するも、フィニッシュに持ち込めず。8分には左サイドからボールを受けたドラクスラーから好機が訪れるが、シュートは枠を外れた。

ドイツは徐々にペースをつかみ、攻撃にリズムを与える。そんな流れの中、これまで良い動きを見せていたドラクスラーが空中戦でカザフスタンDFに衝突。19分に脳震とうの疑いで負傷交代となり、ドイツはFWポドルスキを投入した。

それでも20分、カザフスタンのゴールネットが揺れる。ヘヴェデスからのロングフィードを受けたMFエジルが中盤左よりの位置から右サイドに鋭いパスを送ると、パスコースにいたMFシュバインシュタイガーがこのボールをインターセプトするような格好でコントロールし、ペナルティエリア内に侵入。浮き球をコントロールしてボレーシュートを放つと、MFミュラーをかすめたボールがドイツの先制ゴールとなった。

続く22分には、早くも追加点。ミュラーが相手陣内に侵入したところでGKが飛び出してキャッチしたように見えたが、GKとDFとミュラーが混戦となり、後方にボールがこぼれる。フリーで受けたゲッツェがペナルティエリア右から流し込み、ドイツのリードは2点になった。

その後、ドイツは落ち着いたプレーを見せて中盤でパスを回し、一瞬の隙をつく攻撃を試みる。カザフスタンはパスカットから速攻を仕掛けるが、最後のところで精度に欠け、シュートチャンスには至らず。ドイツはゴールを脅かされることなく、2点リードでハーフタイムに突入した。

後半に入り、どうにか巻き返しを図るカザフスタン。右サイドハーフの突破から6分に立て続けに2本のCKを獲得するものの、チャンスを生み出せず。流れをたぐり寄せることは困難で、ドイツが優勢を維持。しかし、ドイツも決定機まで持ち込めない時間帯が続いた。

カザフスタンは20分に攻撃的MFのコニスバエフを投入。そのコニスバエフは24分にペナルティエリア手前で落としたボールに反応し、鮮やかなシュートをクロスバーに叩きつけた。

さらに同選手は26分、チャンスを演出。アッタキングサード手前から左サイドを駆け上がるシュミトガルに絶妙なスルーパスを送る。しかし、シュミトガルのシュートは、GKノイアーが弾いた。

そして、後半に入ってからゴールに向かう姿勢が弱まったドイツがリアクションを見せる。29分、ボールはミュラーからゲッツェ、ペナルティエリア内のエジルへ渡り、ゴール前に走り込んだミュラーに戻った。ミュラーは冷静に決めて、リードは3点に。ドイツの勝利が決まった。

後半、コニスバエフの活躍が目立ったが、カザフスタンはスコアを動かせないまま、終了のホイッスルが鳴った。両チームは26日、ホームとアウェイを入れ替えて再び対戦する。
提供:goal.com

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