デシャン監督、ポグバのフランス代表初招集を示唆

フランス代表を率いるディディエ・デシャン監督は、イタリア『トゥットスポルト』のインタビューに対し、セリエAでプレーする若手フランス人選手や自身の古巣ユベントスのことを語った。

ユーベで頭角を現したMFポール・ポグバに対して賛辞を贈ったデシャン監督は、パトリック・ヴィエラ氏やフランク・ライカールト氏を思い出させるという彼への評価にも同意している。

「ポールは今のレベルで3、4シーズンプレーすれば本当にすごい選手になると思う。興味深いポテンシャルを持っていることは間違いない。偶然だけでは、ユベントスでこれだけ出場することはできない」

「フィジカルの強さがヴィエラを彷彿とさせるのは確かだ。ヴィエラはもう少し守備的だったがね。前に飛び出すプレーやシュートが少しライカールトのようだというのも同意できる。だが、慎重にならなければいけない。ポールはまだ完全に力が確かめられたというわけではない」

フランス代表は今月行われる2014年ブラジルW杯欧州予選の試合でグルジア、スペインと対戦する。デシャン監督はポグバが招集メンバーの候補に含まれていることを認めている。

「代表入り? チャンスは来るだろう。未来は彼次第だ。グルジア戦、スペイン戦に向けた大勢のリストの中にはすでに入っている。最終メンバーに入れるかどうかは検討中だが、最後の瞬間まで待って決めることになるだろう」

またデシャン監督は、同じくイタリアで活躍する若いフランス人選手、ミランFWムバイエ・ニアングも称賛した。

「急速に成長している選手だ。そうでなければミランのようなクラブで今のように出場機会を得ることはできないだろう」

ユベントスに関しては、盛んに指摘されるストライカー不在は大きな問題ではないとしながらも、欧州を制するようなチームには強力なストライカーがいるものだともデシャン監督は話している。

「攻撃が問題だと言うつもりはない。アントニオ(・コンテ)の戦い方では、ほぼ全員の選手、特にMFがゴールに近い位置に入ってくる。ただそれでも、ヨーロッパで勝つためにはどのチームも本格的なストライカーを必要としている。私の時代には(ジャンルカ・)ヴィアッリや(アレッサンドロ・)デル・ピエロがいた。黄金時代には(クリスティアン・)ヴィエリや(フィリッポ・)インザーギも多くのゴールを決めていた」

「ビッグクラブはそういうものだ。マンチェスター・ユナイテッドには(ロビン・)ファン・ペルシ、バルセロナには(リオネル・)メッシ、レアル・マドリーにはクリスチアーノ・ロナウド、バイエルンには(マリオ・)マンジュキッチや(マリオ・)ゴメス。苦しい場面で0-0を1-0に変えてくれる決定的な選手たちだ」


提供:goal.com