母国が新生ブラジルを撃破《国際親善試合》

2013.02.07 07:01 Thu
6日に行われた国際親善試合、イングランドvsブラジルは、2-1でイングランドが勝利を収めた。

イングランドは、DFアシュリー・コールが先発に名を連ね、代表100キャップを達成。対するブラジルは、久々の代表となったFWロナウヂーニョがスターティングメンバーでトップ下に入った。

試合は前半から互いにアグレッシブな戦いを見せる。5分、ブラジルはFWネイマールが右サイドをロナウヂーニョとのワンツーで崩しかけるが、DFケイヒルに止められてクロスは入れられない。7分には、自陣からのロングボールにネイマールが飛び出したが、ここもケイヒルに追いつかれた。

10分には、CKからイングランドにチャンス。FWルーニーがヘディングシュートの前に相手DFを押したため笛が鳴った。しかし、このシュートに対してブラジルはGKジュリオ・セーザルが鋭い反応を見せてはじき出す。

18分、ブラジルに決定機が訪れる。左サイドでボールを持ったロナウヂーニョが右足でクロスを入れると、ウィルシャーの手に当たってPKの判定。キッカーはそのままロナウヂーニョが担当した。しかし、イングランドはGKハートがこれをストップ。こぼれ球にロナウヂーニョがスライディングで飛び込むも、こちらもハートが止めた。

今度はイングランド。22分、ルーニー、MFウィルシャーとダイレクトパスが2本つながると、ペナルティエリア左のFWウェルベックに通った。しかし、ウェルベックのシュートは枠外に消える。

それでも、先手を取ったのはイングランドだった。26分、ウィルシャーのスルーパスに右から走り込んだFWウォルコットが飛び込みビッグチャンス。ウォルコットのシュートはJ・セーザルの足に止められたが、ウィルシャーにパスを出したルーニーがペナルティエリアまで走り込んでおり、こぼれ球をダイレクトでシュート。先制点をもぎ取る。

イングランドはその後もルーニーとウィルシャーを中心とした攻撃で、ブラジルの守備陣を揺さぶり、1点のリードを保って前半を終えた。

後半はよりテスト色の濃いゲームになるが、激しさは変わらない。イングランドはMFクレバリーとA・コールが下がり、MFランパードとDFベインズが入った。ブラジルはロナウヂーニョ、FWルイス・ファビアーノ、MFラミレスが下がって、MFルーカス・モウラ、FWフレッヂ、MFアロウカが送り込まれる。

前線の運動量が増えたブラジルは、後半開始直後に試合をふりだしに戻す。3分、最終ラインからドリブルで運ぶケイヒルに2人でプレスをかけてボールを奪うと、フレッヂが左足で決めて、早くも同点とした。

ブラジルはその2分後にもチャンス。イングランドが守備で不安定なプレーを見せると、再び高い位置でボールを奪ってからフレッヂがシュートを狙った。しかし、これはクロスバーに当たり、得点にはならない。

イングランドは10分、失点に絡んだケイヒルが意地を見せる。ジェラードのCKが入ると、チェルシーでチームメイトのDFダビド・ルイスに競り勝ち、ヘディングシュートを放った。しかし、これはJ・セーザルに防がれる。

それでも、15分に再びイングランドが勝ち越した。右サイドで存在感を示していたウォルコットが縦に突破してクロスを入れると、これはニアで代表デビューのDFダンテにカットされる。しかし、アロウカがこのボールの処理にもたつくと、ルーニーが足を出してボールを奪い、ランパードがペナルティアークからダイレクトでシュート。右ポストに当たったボールが、ゴールネットを揺らした。

互いに交代枠を使いながら時間を進めると、終盤は追いかけるブラジルが押し込む展開となる。しかし、相手の守備を崩しきれず、可能性の低いミドルシュートを打たされるシーンが多く、2点目が遠い。

イングランドは最後まで守備の集中を切らさず、2-1で逃げ切りに成功。強敵ブラジルを相手に勝利を飾り、FA(イングランドサッカー協会)創設150周年に花を添えた。
提供:goal.com

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