イングランドがイタリアに逆転勝利《国際親善試合》

▽国際親善試合のイングランドvsイタリアが15日に行われ、2-1でイングランドが勝利を収めた。7月に行われたユーロ2012準々決勝以来の対戦となった両者の一戦は、互いに2年後のブラジルW杯を目指して多くの若手を起用してスタートした。前半の立ち上がりはMFアダム・ジョンソンを起点にイングランドが押し込むシーンが目立った。しかし、先制したのはイタリア。前半15分、右からCKでMFディアマンティがニアに送ったボールにデ・ロッシが頭で合わせた。イタリアは最前線のFWデストロが存在感を示して、その後もチャンスを創出。しかし27分、イングランドが同点に追いつく。イタリアと同じく、右CKからMFランパードのクロスをDFジャギエルカがダイビングヘッドで合わせた。

▽両チームとも積極的に交代枠を使い始めた後半は、イタリアが主導権を握った。途中出場のDFペルーゾがビッグチャンスを迎えるシーンもあったが、シュートを打ち切れずにゴールにはならない。一方のイングランドは再びセットプレーからで好機をつくり、DFケイヒルのボレーシュートがゴールネットを揺らす。しかし、こちらはシュート前にファウルがあったとして、得点は認められない。後半28分には、サイドからのクロスボールがペルーゾのオウンゴールを誘いかけるも、GKシリグの好守に阻まれた。この試合最大の見せ場は35分の攻防。イングランドはGKルディのファインセーブでピンチをしのぐと、MFミルナーを起点にカウンターを発動。ミルナーからのパスをペナルティエリア左で受けたFWデフォーが自ら勝負を仕掛けると、DFアバーテをかわしてカットインから右足の強烈なシュートをゴール右隅に突き刺した。この見事なカウンターで逆転に成功したイングランドは、残り時間でイタリアの攻撃をきっちり凌ぎ切り、ユ-ロ準々決勝敗戦のリベンジを達成した。
提供:goal.com