U-23ブラジル代表が“チームGB”に快勝

20日に行われた五輪強化試合、U-23イギリス代表vsU-23ブラジル代表は、2-0でブラジルが勝利した。

52年ぶりの結成となったイギリス統一チームである“チームGB”は、ロンドン五輪を前に優勝候補のブラジルとテストマッチ。五輪代表というには豪華すぎるほどのメンバーを擁する強敵と対戦した。

試合は開始6分、ブラジルが最初の決定機を迎えた。GKからのロングフィードをフッキが頭で後方に流すと、ネイマールが抜け出してGKと1対1の状況になる。しかし、左足で放ったシュートは枠を外れた。それでも、11分に先制点が生まれる。ネイマールが右よりの位置からのFKをペナルティエリア内に入れると、ファーサイドに飛び込んだサンドロがヘディングシュートを決めた。

チームGBも、ギグスのセットプレーなどからブラジルゴールに迫る場面を作り出したが、チアゴ・シルバを中心としたブラジルの守備を完全に崩すことはできなかった。

すると34分には、ブラジルに追加点のチャンスが到来。フッキがドリブルでペナルティエリア内に侵入すると、リチャーズに倒されてPKを獲得。これをネイマールが決めて、ブラジルがリードを広げた。その後も主導権を握り続けたブラジルが、2-0でハーフタイムを迎える。

後半もブラジルペースでスタートし、何度もチームGBのゴールに襲いかかった。一方、チームGBも12分にようやく良い形をつくる。左サイドを縦に突破したローズが鋭いクロスを入れ、ベラミーが飛び込んだものの、このプレーはオフサイドの判定となる。しかし、このプレーでローズは勢いに乗り、チームGBはブラジルの右サイドからチャンスを作るようになった。

19分にギグスやベラミーがピッチを後にすると、その後は両チームとも控えの選手をピッチに送り込み、本番に向けてテストを実施。ブラジルが試合を支配する展開は変わらなかったが、追加点が生まれることもなく、2-0でタイムアップとなった。
提供:goal.com