メッシのハットで南米クラシコはアルゼンチンに軍配《国際親善試合》

▽国際親善試合のアルゼンチンvsブラジルが9日に行われ、アルゼンチンが4-3で勝利した。南米の盟主の座を争うアルゼンチンとブラジルが、国際親善試合という舞台で相見えることとなった。フル代表を揃えたアルゼンチンに対して、ロンドン五輪に向けた若手を揃えたブラジルが試合の主導権を握った。そして、前半23分にブラジルはセットプレーからロムロのゴールで先制した。ヤングセレソン相手に思わぬ失点を喫したアルゼンチンだったが、すぐさまエースが試合を引っくり返す。31分、イグアインのスルーパスに抜け出したメッシは冷静にゴール右隅に同点ゴールを決めると、続く34分にもメッシは同様の形から逆転ゴールを奪取。そして、エースの2ゴールで逆転したアルゼンチンが1点リードで試合を折り返した。

▽迎えた後半は、前半以上に撃ち合いの展開となった。後半も積極的な試合の入りを見せたブラジルは、後半11分にオスカールのゴールで試合を振り出しに戻すと、27分にはセットプレーでGKのファンブルしたボールをフッキが豪快に左足で蹴り込み、勝ち越しに成功した。しかし、ブラジルの前に再び立ちはだかったのはまたしてもメッシ。31分にセットプレーから同点に追いついたアルゼンチンは、40分に相手陣内をドリブルで切り裂いたメッシが、強烈なミドルシュートをゴール左隅に突き刺した。その後、ロスタイムにラベッシとマルセロがもみ合い退場処分となる後味の悪い展開となるも、アルゼンチンがエースのハットトリックで見事な逆転勝利を収めた。[写真:ボールを競り合うメッシ(写真右)とネイマール(写真左)]