【セリエA第35節プレビュー】インテルの優勝が決定、CL出場権争うユーベとミランが激突
2021.05.08 07:30 Sat
前節、2位アタランタが勝利を逃したことで4試合を残してインテルの11年ぶりスクデットが決まった。そして最下位クロトーネに続き、19位パルマの降格も決まっている。残る注目は5クラブによる残り3枠を懸けた来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いだ。そして今節、勝ち点69で並ぶ3位ユベントスと4位ミランによる大一番が開催される。
ユベントスは前節、ウディネーゼ相手に低調な試合を演じながらも5戦ぶりのゴールとなったC・ロナウドのドッピエッタで2-1の逆転勝利。辛くも3位の座を死守した。シーズン最終盤を迎えても試合内容に改善が見られない厳しい状況だが、10連覇を逃した元王者は最低限の目標であるCL出場権確保へミラン撃破となるか。
一方、FWイブラヒモビッチが復帰したミランは前節、ベネヴェントに快勝。連敗を2で止め、CL圏内の4位に返り咲いた。今季の1stマッチではユベントスに1-3と負けており、直接対決で上回ることは難しいが、勝利して勝ち点でユベントスを上回りたいところ。CL出場権は是が非でも確保したい中、ベストメンバーでユベントスに挑む。
10人となった中、サッスオーロに引き分けてインテルの前節での優勝をアシストしてしまった2位アタランタ(勝ち点69)は、降格の決まった19位パルマ(勝ち点20)とのアウェイ戦に臨む。モチベーションのない相手にここは必勝として2位を死守したい。
カリアリ相手に終了間際被弾でCL圏外の5位に後退したナポリ(勝ち点67)は、16位スペツィア(勝ち点34)とのアウェイ戦に臨む。カリアリ戦では大半の時間帯で主導権を握りながらも追加点を奪えなかったことが響いて引き分けに持ち込まれてしまったナポリ。降格圏の18位ベネヴェントと3ポイント差のスペツィアは残留のために必死に戦ってくることが予想されるが、打ち勝ってCL圏内返り咲きとなるか。
日本人では前節負傷から復帰したDF冨安の12位ボローニャ(勝ち点39)は、11位ウディネーゼ(勝ち点39)とのアウェイ戦を、前節ローマ戦で出場機会のなかったDF吉田の9位サンプドリア(勝ち点45)は優勝を決めたインテルとアウェイで対戦する。
◆セリエA第35節
▽5/8(土)
《22:00》
ウディネーゼvsボローニャ
スペツィアvsナポリ
《25:00》
インテルvsサンプドリア
《27:45》
フィオレンティーナvsラツィオ
▽5/9(日)
《19:30》
ジェノアvsサッスオーロ
《22:00》
パルマvsアタランタ
ベネヴェントvsカリアリ
ヴェローナvsトリノ
《25:00》
ローマvsクロトーネ
《27:45》
ユベントスvsミラン
ユベントスは前節、ウディネーゼ相手に低調な試合を演じながらも5戦ぶりのゴールとなったC・ロナウドのドッピエッタで2-1の逆転勝利。辛くも3位の座を死守した。シーズン最終盤を迎えても試合内容に改善が見られない厳しい状況だが、10連覇を逃した元王者は最低限の目標であるCL出場権確保へミラン撃破となるか。
一方、FWイブラヒモビッチが復帰したミランは前節、ベネヴェントに快勝。連敗を2で止め、CL圏内の4位に返り咲いた。今季の1stマッチではユベントスに1-3と負けており、直接対決で上回ることは難しいが、勝利して勝ち点でユベントスを上回りたいところ。CL出場権は是が非でも確保したい中、ベストメンバーでユベントスに挑む。
カリアリ相手に終了間際被弾でCL圏外の5位に後退したナポリ(勝ち点67)は、16位スペツィア(勝ち点34)とのアウェイ戦に臨む。カリアリ戦では大半の時間帯で主導権を握りながらも追加点を奪えなかったことが響いて引き分けに持ち込まれてしまったナポリ。降格圏の18位ベネヴェントと3ポイント差のスペツィアは残留のために必死に戦ってくることが予想されるが、打ち勝ってCL圏内返り咲きとなるか。
1試合消化が少ない中、4位ミランを5ポイント差で追う6位ラツィオ(勝ち点64)は、14位フィオレンティーナ(勝ち点35)とのアウェイ戦に臨む。スペツィア同様、残留争いに巻き込まれているフィオレンティーナ相手に簡単な試合にはならない可能性が高いが、ここ8戦で7勝を挙げている好調のラツィオは勝利を掴めるか。
日本人では前節負傷から復帰したDF冨安の12位ボローニャ(勝ち点39)は、11位ウディネーゼ(勝ち点39)とのアウェイ戦を、前節ローマ戦で出場機会のなかったDF吉田の9位サンプドリア(勝ち点45)は優勝を決めたインテルとアウェイで対戦する。
◆セリエA第35節
▽5/8(土)
《22:00》
ウディネーゼvsボローニャ
スペツィアvsナポリ
《25:00》
インテルvsサンプドリア
《27:45》
フィオレンティーナvsラツィオ
▽5/9(日)
《19:30》
ジェノアvsサッスオーロ
《22:00》
パルマvsアタランタ
ベネヴェントvsカリアリ
ヴェローナvsトリノ
《25:00》
ローマvsクロトーネ
《27:45》
ユベントスvsミラン
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1チームに1人欲しかった“万能型サイドバック”、ジャンルカ・ザンブロッタ
現代サッカーにおいて、最も重要なポジションとも言われ、その重要性が高まっているのがサイドバックだ。 言わずもがな、4バック、または5バック時に最終ラインの両サイドに位置するポジション。3バックのシステムを採用するチームも増え、ウイングバックというポジションが増えたこともあるが、多くの役割を担うことが多いポジションだ。 かつてのサイドバックは、フルバックとも呼ばれ、守備を専門としてきた。そのため、高い技術や戦術眼よりも、上下動を繰り返せる持久力と、相手のウインガーに抜かれないための対人守備力が何よりも求められるポジションだった。 上手さよりも体力が求められたポジションだが、現代サッカーではそのイメージは全くと言っていいほどなくなった。むしろ、少し前のボランチが担っていたゲームコントロールをすることすら、サイドバックの選手が行うこともあるほど。戦術眼の高さが最も止められるポジションと言っても良いだろう。 時代の変遷とともに役割が変化してきたサイドバックだが、早い時期からチームに欠かせない役割を担っていた選手がいる。元イタリア代表のジャンルカ・ザンブロッタだ。 <span class="paragraph-title">◆今でこそ珍しくない両サイドバック</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/sega20210502zambrotta_2_tw.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> イタリアのコモで生まれたザンブロッタは、地元のクラブであるコモで1994年にプロデビュー。1997年にはセリエAのバーリへと移籍する。右利きのザンブロッタだが、プロ当初のポジションは左のウイング。攻撃的なポジションではあるが、左サイドでプレーしていた。 1999年にユベントスへと移籍するが、加入当時は中盤のサイドでプレー。左右のサイドハーフでプレーを続けていた。転機は2002-03シーズン。日韓ワールドカップにも出場したザンブロッタは、W杯のケガで出遅れると、マルチェロ・リッピ監督によって左サイドバックにコンバートされた。 元々攻撃的なポジションをやっていたザンブロッタは、クロス精度には定評があり、中盤でも左サイドを担っていたこともありプレー面に大きな影響はなかった。さらに、当初は心配されていた守備面も徐々に慣れることで向上。攻守にわたってプレーできるサイドバックとして大きく成長していくこととなった。 さらに、2005-06シーズンには現在もユベントスでプレーするDFジョルジョ・キエッリーニが加入。その影響もあり、ファビオ・カペッロ監督の下では右サイドにコンバート。その後に移籍したミランでも当初は右サイドでプレーするが、再び左サイドバックにポジションを移すなど、キャリアを通して両サイドバックを担っていくこととなった。 <span class="paragraph-title">◆チームを支えたユーティリティ性</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/sega20210502zambrotta_3_tw.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> そのザンブロッタは、左右の足が使える事はもちろんのこと、サイドバックとして必要な豊富な運動量を備え、対人守備も大きく成長した。何よりも、基本的なパフォーマンスが安定したことが最も重宝された理由だろう。 ユーティリティプレーヤーの中には、飛び抜けた才能がなく、器用が故に様々なポジションを務める選手もいる。主力にになりにくく、便利な控え選手という立ち位置で終わる選手も少なくない。 しかし、ザンブロッタはユーティリティという言葉以上に、万能という言葉が合う選手だろう。サイドバックだけでなく、1列前でもプレーが可能。どのポジションにおいても、遜色ないプレーを行える点は、チームにいてくれると助かる存在でありながら、チームの結果に寄与できる選手でもあった。 今ではマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が“偽サイドバック”としてサイドバックに置く選手を中盤でプレーさせる方式があるが、ザンブロッタもその役割を担えただろう。戦術眼、キックの精度、そしてそれを支える持久力もあった。 ミランの後に加入したバルセロナでは右サイドバックとしてプレー。キャリアを通しては最終的に右サイドでのプレーが多くなったザンブロッタだが、現代サッカーでも高い能力を発揮したレジェンドの1人と言えるだろう。 <div id="cws_ad"><hr>ユベントスやミラン、バルセロナとクラブチームで活躍し、イタリア代表としてもワールドカップを制したジャンルか・ザンブロッタが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたユーティリティ性を『サカつくRTW』ででも再現。是非一度チェックしよう。</div> <a href="https://ryan.onelink.me/C7cD/4c7a9075" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/900/img/2021/sega20210428.jpg" style="max-width:100%;"></div></a> <span class="paragraph-title">【動画】サイドバックとは思えない落ち着いた突破から左足ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJCWGpUcGI1byIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> ユベントスやミラン、バルセロナとクラブチームで活躍し、イタリア代表としてもワールドカップを制したジャンルか・ザンブロッタが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場! 現役時代に魅せたユーティリティ性を『サカつくRTW』ででも再現。是非一度チェックしよう。 <a href="https://ryan.onelink.me/C7cD/4c7a9075" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/900/img/2021/sega20210428.jpg" style="max-width:100%;"></div></a> 2021.05.03 18:50 Mon2
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.23“リッピ第2次政権”復権の王者/ユベントス[2002-2003]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.23</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2002-2003シーズン/ユベントス 〜リッピ第2次政権〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2002-03juventus.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:マルチェロ・リッピ(55) 獲得タイトル:セリエA 攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力9:★★★★★★★★★☆ タレント8:★★★★★★★★☆☆ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層9:★★★★★★★★★☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">リッピ再招聘で復権</div> ユベントスは、1998-99シーズンの途中からリッピ監督に代わってアンチェロッティ監督が就任したものの、約2年半の間にわたってタイトルを取り切れずにいた。しかし、ラツィオとローマというローマ勢の隆盛に後塵を拝していた彼らは、リッピ第2次政権となった2001-02シーズンから復権を遂げる。 シーズン前に当時世界No.1プレーヤーのジダンをレアル・マドリーに手放したが、ラツィオからネドヴェド、パルマからブッフォンとテュラムを獲得。リッピ監督はチームマネジメントをうまく施し、最終的に逆転優勝を果たして4シーズンぶりとなるスクデットを獲得した。 迎えた2002-03シーズンは、さらにチームの組織力を高めて盤石の強さを披露。後半戦の第21節から一度も首位の座を明け渡すことなく、残り2節を残してスクデット2連覇を達成した。一方、CLでは準々決勝でバルセロナ、準決勝でレアル・マドリーを撃破。決勝では、史上初となるイタリア勢対決でミランと相まみえた。オールド・トラフォードで行われた決勝は、カルチョのチーム同士らしい徹底してリスクを冒さない鍔迫り合いの末、ゴールレスのままPK戦に突入。結局、敗れたユベントスは2連覇を逃す形となった。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">バランス重視の布陣</div> 1990年代後半に黄金期をもたらしたリッピ監督を再招聘したユベントスは、ジダンの放出を機にチームの組織力を向上させる。左サイドのネドヴェドに自由を与える4-4-2のシステムをベースに、攻守においてバランスの取れたチームを築き上げた。 ビッグクラブでのプレーに徐々に慣れていった守護神ブッフォンと右サイドバックのテュラム、フェラーラやモンテーロといったベテランセンターバックは、ゴールに鍵をかけた。さらに、ザンブロッタを左サイドバックにコンバートし、サイド攻撃に厚みを加える。攻撃力の高いザンブロッタは、左サイドのネドヴェドが中央に入ってできたスペースを無駄なく活用していった。 中盤ではタッキナルディが攻守のバランスを取り、ダービッツがハードワークを徹底。右サイドのカモラネージは、惜しみないアップダウンで攻守にわたってチームに貢献した。また、闘将のコンテもベテランらしい機の利いたプレーを見せ、重要な場面でチームを助けた。 2トップのトレゼゲとデル・ピエロは、補完性抜群のコンビネーションを発揮。特にデル・ピエロはチーム最多のゴール数を記録するだけでなく、精度の高い右足からチャンスを演出した。また、仕事人のディ・バイオも持ち前のゴールセンスで結果を残した。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">MFパベル・ネドヴェド(30)</span> チェコが生んだ攻撃センス抜群のダイナモは、ユベントスにタイトルをもたらし、名実ともにクラブのレジェンドへの仲間入りを果たした。トップ下の位置で水を得た魚ように躍動し、攻撃を牽引。ゴールとアシストという目に見える結果だけでなく、豊富な運動量を生かした献身的なプレーで高い貢献度を誇った。リーグのみならずCLでも多大な貢献を見せたが、準決勝でイエローカードを受けたことで決勝のミラン戦に出場することが叶わず、チームも敗れた。それでも、のちにネドヴェドは2003年のバロンドールを受賞。大きな名声を得た。 2019.04.14 22:00 Sun3
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