ヤレムチュクの決勝弾でウクライナがスロバキアに逆転勝利!【ユーロ2024】

2024.06.22 00:10 Sat
Getty Images
ユーロ2024グループE第2節のスロバキア代表vsウクライナ代表が21日に行われ、1-2でウクライナが勝利した。

3日前に行われた初戦でベルギー代表から金星を挙げたスロバキアは、その試合と同じ先発メンバーを採用。ロボツカやシュクリニアルに加え、3トップにシュランツ、ボジェニク、ハラスリンを並べた[4-3-3]の布陣で試合に臨んだ。
一方、初戦でルーマニア代表に完敗を喫したウクライナは、その試合から先発を4人変更。守護神ルニンやツィガンコフ、ステパネンコらに代えてGKトルビン、ヤルモレンコ、ブラジコらを先発で起用した。

立ち上がりからポゼッションで上回るスロバキアは、11分に最初の決定機を迎える。ドゥダのパスでボックス左横に抜け出したハンツコがダイレクトクロスを供給すると、DFマトヴィエンコのクリアミスからファーサイドのシュランツに決定機が訪れたが、シュートはGKトルビンの好セーブに防がれた。

攻勢を続けるスロバキアは17分、左サイド高い位置で獲得したスローインからハラスリンがボックス左深くに抜け出すと、ダイレクトクロスをシュランツがヘディングでゴール左へ流し込んだ。
先制を許したウクライナだが、徐々に反撃に転じると34分にチャンス。右サイドから斜めのドリブルでボックス手前まで切り込んだヤルモレンコとボックス内のドフビクとのパウ交換はDFヴァヴロがカットされたが、こぼれ球を拾ったティムチクがボックス右からのシュート。しかし、GKドゥブラフカが指先で触れたボールは左ポストを直撃した。

ハーフタイムにかけては、両チーム共にゴールを脅かす場面を作ったが、ネットを揺らすことはできず。前半は1-0で終了した。

互いに選手交代なしで迎えた後半、先にスコアを動かしたのは1点を追うウクライナ。54分、自陣でのボール奪取からカウンターで敵陣まで侵攻すると、スダコフのパスでボックス左横に抜け出したジンチェンコの折り返しをボックス中央のシャパレンコが左足で流し込んだ。

その後は互いに選手を入れ替えながら追加点を目指すが拮抗した展開が続く。なかなか2点目が遠い両チームだったが、ウクライナが80分に勝ち越しに成功する。右サイドを持ち上がったシャパレンコが敵陣中盤から早いタイミングでゴール前へロングパスを供給すると、ゴール前に抜け出したヤレムチュクが絶妙なトラップからゴールネットを揺らした。

その後、1G1Aと躍動したシャパレンコを下げてDFタロヴェロフを投入し逃げ切りを図ったウクライナは、最後まで集中した守備でリードを守り抜き、逆転勝利で今大会初勝利を飾った。

スロバキア 1-2 ウクライナ
【スロバキア】
イバン・シュランツ(前17)
【ウクライナ】
ミコラ・シャパレンコ(後9)
ロマン・ヤレムチュク(後35)

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連勝ならずのスロバキア、指揮官はベスト16進出に意欲「我々はこの大会におけるシンデレラチーム」

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「チーム、国にとって重要な勝利」逆転勝利のウクライナ、レブロフ監督は最終節のベルギー戦へ「明日はまたトレーニング」

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ビッグクラブから熱視線受けるシャフタールの新たな至宝/ヘオルヒー・スダコフ(ウクライナ代表)【ユーロ2024】

14日、ユーロ2024がいよいよ開幕。ドイツで行われる今大会は24カ国が出場し、7月14日までの1カ月間開催される。 今大会には最後の国際大会になる選手や、所属クラブで躍動した若手選手まで、622名の選手にプレーの可能性がある状況。出場24カ国を注目選手と共に紹介していく。 <span class="paragraph-subtitle">■ウクライナ代表</span> 出場回数:4大会連続4回目 最高成績:ベスト8(2020) ユーロ2020結果:ベスト8 予選結果:グループC・3位 監督:セルゲイ・レブロフ <span style="font-weight:800">◆注目選手</span> MFヘオルヒー・スダコフ(シャフタール・ドネツク) 2002年2月3日(22歳) 今大会でのブレイク候補最有力のシャフタールの新たな至宝。前回大会のベスト8を超える、さらなる躍進が期待されるウクライナ。ラ・リーガ得点王に輝いたドフビク、ツィガンコフのジローナコンビに、エースのムドリク、ジンチェンコ、守護神ルニンにディフェンスリーダーのザバルニーと注目選手に事欠かないが、近い将来のビッグクラブ行きが見込まれる若き司令塔により注目が集まるところだ。 メタリスト・ハルキウ、シャフタール・ドネツクの下部組織でプレーし、シャフタールでプロキャリアをスタートしたスダコフは両利きのプレーメーカー。18歳でファーストチームデビューを飾ると、ここまで公式戦100試合以上に出場し、20ゴール18アシストの数字を残す。 インサイドハーフやセントラルMFを主戦場に、ボールをピックアップしながら細かいタッチを駆使したドリブル、正確なパスで攻撃のテンポを司り、アタッキングサードでは創造性溢れるプレーでチャンスを創出し、自らゴールを陥れることもできる8番、10番の仕事を得意とする。 今夏の移籍市場では親友ムドリクの在籍するチェルシーを始めプレミアリーグ、セリエAの複数クラブから関心を集めている中、今大会の活躍によってステップアップを果たせるか。 <span style="font-weight:800">◆試合日程</span> ▽6月17日(月) 《22:00》 【E】ルーマニア代表 vs ウクライナ代表 ▽6月21日(金) 《22:00》 【E】スロバキア代表 vs ウクライナ代表 ▽6月26日(水) 《25:00》 【E】ウクライナ代表 vs ベルギー代表 <span style="font-weight:800">◆招集メンバー</span> GK 1.ヘオリー・ブスチャン(ディナモ・キーウ) 12.アナトリー・トルビン(ベンフィカ/ポルトガル) 23.アンドリー・ルニン(レアル・マドリー/スペイン) DF 2.エフィム・コノプリア(シャフタール・ドネツク) 3.オレクサンドル・スヴァトク(ドニプロ-1) 4.マクシム・タロフイエロフ(LASKリンツ/オーストリア) 13.イルヤ・ザバルニー(ボーンマス/イングランド) 16.ヴィタリー・ミコレンコ(エバートン/イングランド) 21.ヴァレリ・ボンダル(シャフタール・ドネツク) 22.ミコラ・マトヴィエンコ(シャフタール・ドネツク) 24.オレクサンドル・ティムチク(ディナモ・キーウ) 26.ボグダン・ミハイリチェンコ(ポリッシャ・ジトーミル) MF 5.セルギー・シドルチュク(ウェステルロー/ベルギー) 6.タラス・ステパネンコ(シャフタール・ドネツク) 7.アンドリー・ヤルモレンコ(ディナモ・キーウ) 8.ルスラン・マリノフスキー(ジェノア/イタリア) 10.ミハイロ・ムドリク(チェルシー/イングランド) 14.ヘオルヒー・スダコフ(シャフタール・ドネツク) 15.ヴィクトール・ツィガンコフ(ジローナ/スペイン) 17.オレクサンドル・ジンチェンコ(アーセナル/イングランド) 18.ヴォロディミル・ブラジコ(ディナモ・キーウ) 19.ミコラ・シャパレンコ(ディナモ・キーウ) 20.オレクサンドル・ズブコフ(シャフタール・ドネツク) FW 9.ロマン・ヤレムチュク(バレンシア/スペイン) 11.アルテム・ドフビク(ジローナ/スペイン) 25.ヴラディスラフ・ヴァナト(ディナモ・キーウ) 2024.06.17 18:30 Mon

戦禍を乗り越えユーロ出場のウクライナ代表がメンバー発表! ルニンやジンチェンコら…正式メンバーは6月7日発表【ユーロ2024】

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逆転ゴールを決めたウクライナ代表のFWロマン・ヤレムチュクが勝利を喜んだ。『UEFA.com』が伝えた。 先日のユーロ2024初戦ではルーマニア代表相手に0-3の完敗を喫していたウクライナ。決勝トーナメント進出に向け、今度こそ勝利が欲しい21日の第2節ではスロバキア代表と対戦した。 前半はスロバキアにリードを許したウクライナだったが、54分にMFミコラ・シャパレンコが同点ゴールを決めて反撃。80分には途中出場のヤレムチュクがゴール前での絶妙なトラップから追加点を挙げ、2-1の逆転勝ちを収めた。 チームに勝利をもたらしたヤレムチュクは、苦境の母国のためにも負けられなかったと主張。大統領からの檄もあったと明かしている。 「勝利の鍵はチームスピリットだった。僕らは今日、ウクライナの大統領(ウォロディミル・ゼレンスキー氏)と話をした。彼は僕らに信じられないほどのモチベーションを与えてくれた。僕らの国がどれだけ困難な状況にあるのかを誰もが知っているだろうから、僕らは国民に喜びをもたらさなければならない」 また、ヤレムチュクは試合後に感極まる場面も。今シーズンはクラブ・ブルージュからバレンシアへレンタル移籍しており、困難を乗り越えての大舞台でのゴールという背景も涙を誘った要因のようだ。 「ケガや移籍など、僕にとってはハードなシーズンだった。でも僕はまだここにいるし、良い状態にある。今日ゴールを決められたことに驚きはない。毎日一生懸命に練習しているからね」 「神様は全てを見ていて、僕にゴールを決めるチャンスを与えてくれる。今日ここにいて、国のためにプレーできることを誇りに思う。今日は僕にとって特別な日だ」 さらに、大一番となる次節のベルギー代表戦についてもコメント。グループE最有力ながら初戦はスロバキアに敗れたベルギーだが、ヤレムチュクは油断せず、チーム一丸となっての勝利を目指している。 「スロバキアに負けたことは何も意味しない。彼らは非常に強いチームだし、素晴らしいクオリティがある。システムもよく機能している。前線には非常に速い選手がいる。僕らにとっては厳しい試合になるだろう。だけど僕らは懸命に準備する。頑張ってどうなるか見てみよう」 「このような大会では11人の選手に頼ることはできない。ピッチに出て試合の流れを変えられる、何か特別なことができる26人全員が必要だ。全員が準備万端にしておく必要があり、鋭いプレーをしなければならない。そうすれば、何か特別なことを成すためのチャンスが生まれる」 <span class="paragraph-title">【動画】見事に収めて決めたヤレムチュクの逆転ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="IYJ923Q_QrU";var video_start = 142;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.22 12:21 Sat

連勝ならずのスロバキア、指揮官はベスト16進出に意欲「我々はこの大会におけるシンデレラチーム」

スロバキア代表のフランチェスコ・カルツォーナ監督が逆転負けを振り返った。『UEFA.com』が伝えた。 ユーロ2024のグループE第1節ではベルギー代表を0-1で下して金星を挙げたスロバキア。21日の第2節では、初戦でルーマニア代表に敗れたウクライナ代表と対戦した。 スロバキアは17分、左クロスをFWイバン・シュランツがヘディングで叩き込んで先制に成功するが、54分にウクライナのMFミコラ・シャパレンコが同点ゴール。80分には、ロングボールをゴール前で巧みに収めたFWロマン・ヤレムチュクに逆転弾を奪われ、1-2の敗戦を喫した。 連勝を逃し、グループステージ突破も決められなかったカルツォーナ監督は、ウクライナのパフォーマンスを称賛。一方で、ベルギー戦に続き健闘した自らのチームにも満足感を示した。 「難しい試合だった。満足できる場面もあれば、そうでない場面もあった。チームには満足している。彼らを責めることはできない。前半は我々の方が良かった。相手には素晴らしいクオリティがある。FIFAランキングではウクライナは我々より20位も上だ。我々は勝ち進むためにベストを尽くす」 「リードした時、試合はまだ先が長かった。今日は強敵と戦った。チームのパフォーマンスには満足しているし、選手たちを誇りに思う。相手に30分苦しめられ、そこで我々は罰せられた」 「前半は多くのエネルギーを使い、その間に多くのチャンスを作った。彼らは30分間我々を苦しめたが、それは予想していたことだ。彼らは最大限の敬意を払うに値するチームだ。最近まで、我々がこのようなトップチームと互角に戦うなんて考えられなかった」 また、カルツォーナ監督は次節のルーマニア戦にも言及。まだ決勝トーナメント進出を争えていることを誇った。 「ルーマニア戦に関しては、調子が良く、ウクライナに勝利して燃えているチームと対戦することになる。彼らは質の高いチームだが、我々は勝ってベスト16に進出したい」 「(ベスト16進出を決める)チャンスがあったが、勝ち残るために勝利が必要なチームと対戦した。我々はこの大会におけるシンデレラチームだ。ベスト16進出を目指して戦っているという事実自体がすでに意義のあることだ」 <span class="paragraph-title">【動画】ウクライナに逆転負けのスロバキアは連勝ならず!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="IYJ923Q_QrU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.22 11:24 Sat

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8強入りのドイツ、主将ギュンドアン「僕らは勝利に値した」…古巣ドルトムントで受けたファンの後押しにも感謝

ドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンがユーロ2024でのベスト8進出を喜んだ。 開催国としてグループステージから順調な歩みで決勝トーナメント進出のドイツ。29日のラウンド16ではデンマーク代表と対戦し、後半にカイ・ハヴァーツによるPK弾とジャマル・ムシアラのゴールで2-0と勝利した。 48分にはヨアキム・アンデルセンがネットを揺らされ、デンマーク先制かと思われたが、VAR判定の末に直前のプレーがオフサイドを取られ、ゴールとはならず。直後にPKチャンスを奪取し、そこから勝機を手繰り寄せた。 この試合にも中盤の一角で先発し、64分までプレーした33歳の主将は雷雨で前半途中に一時中断するアクシデントがありながらの2大会ぶり8強入りについて、UEFA公式サイトで「忘れられない試合だ!」と語った。 「正直に言って、ちょっと変な感じだった。すごく接戦だったし、少しばかりツキもあったね。デンマークは試合の大半ですごくうまく守ってきたけど、僕らは勝利に値した」 また、古巣ドルトムントでの一戦という部分も感慨深く振り返り、「素晴らしい雰囲気だった」とファンの後押しにも感謝した。 「国家が流れているとき、観客が僕らをサポートする準備ができていると心から感じたよ。正直、ドルトムントであれほどのものは期待していなかった。ここに戻ってくるのはいつだって素晴らしいことで、これからシュツットガルトに行くのが楽しみだ」 <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】ドイツvsデンマーク</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="j2hXMxwjdFQ";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.30 13:15 Sun

「野望はビッグチームと肩を並べること」ドイツに敗れベスト16敗退のデンマーク、「明るい未来がある」と指揮官は目標とするチームを掲げる

デンマーク代表のカスパー・ヒュルマンド監督が、ドイツ代表戦を振り返った。『UEFA.com』が伝えた。 29日、ユーロ2024ラウンド16でデンマークはドイツと対戦した。 開催国であるドイツに対し、勝利を目指したデンマーク。立ち上がりから互いにネットを揺らすもゴールは認められない展開が続く。 ゴールレスで迎えた中、後半早々にハンドでPKを取られるとカイ・ハヴァーツに決められ失点。さらに、失点を重ね、2-0で敗れ、ベスト16で敗退となった。 試合後、ヒュルマンド監督はチームを称えながらも、まだまだ目標には足りないとコメント。チームの成長を感じつつ、目指すはクロアチア代表だとした。 「ここ数年、我々はビッグチームに近い存在であることを示してきたが、欠けているものが1つだけある。チャンスもっと作り、生かす必要がある」 「我々の野望はビッグチームと肩を並べることだ。チームと協力してより優れた選手を育成しており、準決勝に進出することもできれば、そうでないこともある」 「クロアチアはここ数年素晴らしい成績を残しており、我々はそこを目指している」 今大会ではグループステージ3試合で引き分け、勝利がないまま大会を去ることとなった。それでも、チームを支えてくれたファンに感謝。この先、よりチームを強化していきたいと意気込みを語った。 「我々はこの戦いを振り返り、チームをどう改善していけるかを考えるつもりだ」 「そして、ファンの応援をどう引き留めるかを考えなければならない。彼らは素晴らしかった。ここドイツでの彼らのサポートに対し、我々は感謝しなければならない」 「私は素晴らしいチームと素晴らしい選手たちを抱え、互いにサポートし合っている。私はチームを誇りに思う。このチームには明るい未来がある」 <span class="paragraph-title">【動画】3つもゴールが取り消された一戦はドイツがデンマークを撃破</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="j2hXMxwjdFQ";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.30 13:10 Sun

「我々は標準以下」連覇逃したイタリア、スパレッティ監督は「ユーロ2024の経験で学んだこと」とイタリア代表の大きな問題に言及

イタリア代表のルチアーノ・スパレッティ監督が、ユーロ2024敗退を振り返った。『UEFA.com』 29日、ユーロ2024ラウンド16が行われ、イタリアはスイスと対戦した。 前回王者として連覇を目指すイタリア。スペイン、クロアチア、アルバニアと同居したグループステージを2位で通過。一方、ドイツ、ハンガリー、スコットランドと同居したグループAをスイスは2位で通過している。 試合は立ち上がりからスイスが押し込む展開に。すると37分にイタリアは失点を喫する。さらに後半立ち上がり30秒で再び失点。その後、盛り返しを見せるもののゴールは遠く、2-0で敗れてベスト16で大会を去ることとなった。 試合後、連覇を逃したスパレッティ監督は自身に責任があるとコメント。満足いく戦いは大会を通してやれていないと語り、チームとしての未熟さがあると語った。 「起きたことの責任は私にある。チームを選んだのも私だ。これは選手たちを知る過程の一部だった。今夜の試合でのパフォーマンスには満足していない」 「スペイン戦でのパフォーマンスにも満足していない。その他の2試合については、部分的には満足している」 「選手たちを休ませてチームを変更させたが、前回の試合では高い強度を保たなければならなかったため、十分な変更を加えなかった自分を責めた」 「これはプロセスの一部だ。他の監督陣は全員、このユーロの前に20試合を指揮した。私は10試合しか指揮しておらず、常に『勝たなければならない、勝たなければならない』と厳しく言われてきた」 「チームをもっとよく知り、より良い準備をする必要があると思う。また、私が頼りにしていた選手の中には、ケガをした選手が何人もいた」 また、他国とイタリア代表を比較し、インテシティの低さに言及。ヨーロッパで勝ち残るために必要であると課題を語った。 「インテンシティの点で、我々は標準以下で、スイスが勝利に値した。イタリア代表の将来は、難しい選択を迫られている」 「我々はもっとフィジカルを強化する必要がある。クオリティの高いチームだが、90分間でインテンシティが失われると、状況を変えてもっとフィジカルを強化する必要があると考えるのは当然だ」 「今回の戦いではいくつかを試したが、何かを変えなければいけないという考えが残った。人々が言うほど酷い結果ではない。厳しいグループを突破した。しかし、基礎的な面で、個性のあるチームとは思えなかった。それがユーロ2024の経験で学んだことだ」 「試合のインテンシティという点では、チーム臆病だったと思う。高いレベルのインテンシティを維持できなかった」 「ボールを奪い返すことができない時は、最終ラインにスピードがないため、ピッチ上でスペースを与えてしまうこととなる。時折ボールは奪え返せたが、保持することは上手くできなかった」 <span class="paragraph-title">【動画】スイスが試合を支配!王者・イタリアはなすすべなく敗退…</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="J-F6MshePBU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.30 12:52 Sun

「過ちを認める必要がある」 ドンナルンマが16強敗退を謝罪…「こういう形での敗退はつらい」

イタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマがユーロ2024での不甲斐ない結果を謝罪した。 連覇を目指すイタリアは29日のラウンド16でスイス代表と対戦。37分にレモ・フロイラーのゴールでリードを許すと、後半立ち上がりの46分にもルベン・バルガスにネットを揺らされ、0-2で完敗した。 内容してもスイス優勢の流れで、なす術なしの敗退となり、25歳の守護神はUEFA公式サイトで「責任を取って謝罪し、過ちを認める必要がある」と語った。 「僕らは試合にまったく入っていけなかった。それを不本意ながら受け入れ、素晴らしい試合をした彼らを称えないといけない。でも、僕らはもっとうまくやるべきだった」 また、「こういう形で敗退するのはつらい。みんなに謝罪する」と改めてこの結果を詫び、肩を落とした。 「当然の報いを受けたし、試合を通して苦戦した。前半はボールを失いすぎたし、厳しい試合だ。消化するのがすごく難しい試合だったし、前半は相手が常にボールを握り、僕らは悪い結果に終わってしまった。後半からもっと良いスタートを切りたかったけど、すぐに失点してしまったんだ」 イタリアの今後については「欧州のカップ戦や大会に出ることで、多くの選手、特に若手がうまく試合を運べたり、より高いペースを維持できるようになる。僕らには成長し、向上できる若手がたくさんいる。みんなで前進しないとだし、そうするはず」とした。 <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】スイスvsイタリア</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="J-F6MshePBU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.30 12:15 Sun

「最初の20分間は最高」難敵・デンマークを下したドイツ、ナーゲルスマン監督は立ち上がりの出来を称賛「同じプレーをする我々を倒すことは難しい」

ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督が、デンマーク代表戦を振り返った。『UEFA.com』が伝えた。 29日、ユーロ2024ラウンド16でドイツはデンマークと対戦した。 開催国としてトロフィー獲得を目指すドイツ。試合は4分に左CKからニコ・シュロッターベックがヘディングで完璧に合わせるもこれはゴールが認められない。 その後はデンマークもペースを取り戻した中、48分にはヨアキム・アンデルセンがネットを揺らして、デンマークが先生かと思い木や、これはオフサイドでノーゴールとなる。 互いにゴールが認められない中、53分にはデンマークがハンド。ドイツがPKを獲得すると、カイ・ハヴァーツがしっかりと成功させて先制。さらに68分には、カウンターからジャマル・ムシアラが一発で決めて2-0でドイツが勝利を収めた。 試合後、ナーゲルスマン監督は振り返り、難しい展開となったものの、PKを決めたハヴァーツを称えるとともに、守備の形を3バックに変えてから後半は非常によくなったとした。 「ワイルドな試合だった。最初の20分は、今大会で最高の瞬間だった。その後は雷雨に見舞われた。劣勢になるかと思われたが、先制できた」 「カイはPKでとても良いプレーを見せた。スタジアムは我々を大いにアシストしてくれた」 「3バックに切り替えてからはずっと安定していた。前半は不安定な場面もあり、エリクセンにスペースを見つけられていた」 「ハーフタイム以降はずっと良くなったし、クリーンシートに抑えられるのは常に良いことだ」 グループCを勝ち上がってきたデンマークに対しては、苦しい相手だったとコメント。前半は無理矢理なプレーも多かったと反省。ただ、立ち上がり20分のプレーを絶賛した。 「簡単な試合ではなかった。デンマークはよくやっていたし、我々も序盤は良い展開だった。無理をしすぎたかもしれない」 「ただ、スイス戦のような逆境でも、観客の助けもあってなんとか切り抜けることができた。チームを誇りに思う。彼らは自分たちが本当に優れていることに気がつき始めている」 「成長の余地は常にある。最初の20分は非常に満足していたが、無理をせず、忍耐強くボールをキープする必要がある。最初の20分間と同じことを続けられれば、我々を倒すことは難しいだろう」 <span class="paragraph-title">【動画】3つもゴールが取り消された一戦はドイツがデンマークを撃破</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="j2hXMxwjdFQ";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.30 11:35 Sun

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「大統領は僕らに信じられないほどのモチベーションをくれた」ウクライナに逆転勝利もたらしたヤレムチュク、力となった母国への思い語る「国民に喜びをもたらさなければ」

逆転ゴールを決めたウクライナ代表のFWロマン・ヤレムチュクが勝利を喜んだ。『UEFA.com』が伝えた。 先日のユーロ2024初戦ではルーマニア代表相手に0-3の完敗を喫していたウクライナ。決勝トーナメント進出に向け、今度こそ勝利が欲しい21日の第2節ではスロバキア代表と対戦した。 前半はスロバキアにリードを許したウクライナだったが、54分にMFミコラ・シャパレンコが同点ゴールを決めて反撃。80分には途中出場のヤレムチュクがゴール前での絶妙なトラップから追加点を挙げ、2-1の逆転勝ちを収めた。 チームに勝利をもたらしたヤレムチュクは、苦境の母国のためにも負けられなかったと主張。大統領からの檄もあったと明かしている。 「勝利の鍵はチームスピリットだった。僕らは今日、ウクライナの大統領(ウォロディミル・ゼレンスキー氏)と話をした。彼は僕らに信じられないほどのモチベーションを与えてくれた。僕らの国がどれだけ困難な状況にあるのかを誰もが知っているだろうから、僕らは国民に喜びをもたらさなければならない」 また、ヤレムチュクは試合後に感極まる場面も。今シーズンはクラブ・ブルージュからバレンシアへレンタル移籍しており、困難を乗り越えての大舞台でのゴールという背景も涙を誘った要因のようだ。 「ケガや移籍など、僕にとってはハードなシーズンだった。でも僕はまだここにいるし、良い状態にある。今日ゴールを決められたことに驚きはない。毎日一生懸命に練習しているからね」 「神様は全てを見ていて、僕にゴールを決めるチャンスを与えてくれる。今日ここにいて、国のためにプレーできることを誇りに思う。今日は僕にとって特別な日だ」 さらに、大一番となる次節のベルギー代表戦についてもコメント。グループE最有力ながら初戦はスロバキアに敗れたベルギーだが、ヤレムチュクは油断せず、チーム一丸となっての勝利を目指している。 「スロバキアに負けたことは何も意味しない。彼らは非常に強いチームだし、素晴らしいクオリティがある。システムもよく機能している。前線には非常に速い選手がいる。僕らにとっては厳しい試合になるだろう。だけど僕らは懸命に準備する。頑張ってどうなるか見てみよう」 「このような大会では11人の選手に頼ることはできない。ピッチに出て試合の流れを変えられる、何か特別なことができる26人全員が必要だ。全員が準備万端にしておく必要があり、鋭いプレーをしなければならない。そうすれば、何か特別なことを成すためのチャンスが生まれる」 <span class="paragraph-title">【動画】見事に収めて決めたヤレムチュクの逆転ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="IYJ923Q_QrU";var video_start = 142;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.22 12:21 Sat
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「チーム、国にとって重要な勝利」逆転勝利のウクライナ、レブロフ監督は最終節のベルギー戦へ「明日はまたトレーニング」

ウクライナ代表のセルゲイ・レブロフ監督が、スロバキア代表戦を振り返った。『UEFA.com』が伝えた。 21日、ユーロ2024グループE 第2節でウクライナはスロバキアと対戦した。 初戦はルーマニア代表に敗れたウクライナと、ベルギー代表相手に勝利したスロバキアの戦い。連敗は避けたいウクライナだったが、17分に失点してしまう。 先手を奪われ、嫌な展開となった中、前半はゴールを奪えずにビハインドで後半へ。それでも、54分にミコラ・シャパレンコのゴールで追いつくと、80分には途中出場のロマン・ヤレムチュクがネットを揺らし、1-2で逆転勝利を収めた。 貴重な勝ち点3を獲得し、最終節に望みを繋いだウクライナ。レブロフ監督は大きな勝ち点3だとし、劣勢だった前半を終えても、ドレッシングルームで叫ぶことはしなかったとした。 「ルーマニア戦は酷い結果だったが、彼らは違ったメンタリティを見せ、勝利に値した。次の試合に集中する必要があるが、チームにとっても、国にとっても、この勝利は非常に重要だった」 「私は(ハーフタイムに)声を荒げなかった。後半に反応しなければならなかった。十分に高い位置でプレッシャーをかけられていなかった。コレがチャンスだと理解していたので、私は『スコアを気にせず、とにかくやれ』と言った」 指揮官の冷静な対応が後半の巻き返しにつながった可能性もあるウクライナ。この試合では、アンドリー・ルニンではなくアナとリー・トルビンをGKとして起用する意外な采配に出ていた。 レブロフ監督は、大会前のドイツ代表戦のパフォーマンスが良かったからだとし、パフォーマンスを称えた。 「GK同士の競争がうまくいっていることを嬉しく思う。アナトリー(・トルビン)はドイツ戦(6/3)のパフォーマンス(0-0のドロー)を考えると、出場するに値した。彼は非常に落ちついており、この試合の前にも先発出場できたかもしれない」 また、先発起用したMFアンドリー・ヤルモレンコにも言及。大舞台の戦いを知るベテランの力を借りたかったとした。 「ヤルモレンコは4回目のユーロだが、我々のチームは若く、選手たちはこのレベル、この満員のスタジアムに慣れていない」 「この2試合目で違う反応をすることが重要であり、勝ち点3獲得に値した。選手たちは少し祝うと思うが、明日はまたトレーニングに戻る」 <span class="paragraph-title">【動画】ウクライナが意地を見せスロバキアに後半逆転!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="IYJ923Q_QrU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.22 09:55 Sat
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ヤレムチュクの決勝弾でウクライナがスロバキアに逆転勝利!【ユーロ2024】

ユーロ2024グループE第2節のスロバキア代表vsウクライナ代表が21日に行われ、1-2でウクライナが勝利した。 3日前に行われた初戦でベルギー代表から金星を挙げたスロバキアは、その試合と同じ先発メンバーを採用。ロボツカやシュクリニアルに加え、3トップにシュランツ、ボジェニク、ハラスリンを並べた[4-3-3]の布陣で試合に臨んだ。 一方、初戦でルーマニア代表に完敗を喫したウクライナは、その試合から先発を4人変更。守護神ルニンやツィガンコフ、ステパネンコらに代えてGKトルビン、ヤルモレンコ、ブラジコらを先発で起用した。 立ち上がりからポゼッションで上回るスロバキアは、11分に最初の決定機を迎える。ドゥダのパスでボックス左横に抜け出したハンツコがダイレクトクロスを供給すると、DFマトヴィエンコのクリアミスからファーサイドのシュランツに決定機が訪れたが、シュートはGKトルビンの好セーブに防がれた。 攻勢を続けるスロバキアは17分、左サイド高い位置で獲得したスローインからハラスリンがボックス左深くに抜け出すと、ダイレクトクロスをシュランツがヘディングでゴール左へ流し込んだ。 先制を許したウクライナだが、徐々に反撃に転じると34分にチャンス。右サイドから斜めのドリブルでボックス手前まで切り込んだヤルモレンコとボックス内のドフビクとのパウ交換はDFヴァヴロがカットされたが、こぼれ球を拾ったティムチクがボックス右からのシュート。しかし、GKドゥブラフカが指先で触れたボールは左ポストを直撃した。 ハーフタイムにかけては、両チーム共にゴールを脅かす場面を作ったが、ネットを揺らすことはできず。前半は1-0で終了した。 互いに選手交代なしで迎えた後半、先にスコアを動かしたのは1点を追うウクライナ。54分、自陣でのボール奪取からカウンターで敵陣まで侵攻すると、スダコフのパスでボックス左横に抜け出したジンチェンコの折り返しをボックス中央のシャパレンコが左足で流し込んだ。 その後は互いに選手を入れ替えながら追加点を目指すが拮抗した展開が続く。なかなか2点目が遠い両チームだったが、ウクライナが80分に勝ち越しに成功する。右サイドを持ち上がったシャパレンコが敵陣中盤から早いタイミングでゴール前へロングパスを供給すると、ゴール前に抜け出したヤレムチュクが絶妙なトラップからゴールネットを揺らした。 その後、1G1Aと躍動したシャパレンコを下げてDFタロヴェロフを投入し逃げ切りを図ったウクライナは、最後まで集中した守備でリードを守り抜き、逆転勝利で今大会初勝利を飾った。 スロバキア 1-2 ウクライナ 【スロバキア】 イバン・シュランツ(前17) 【ウクライナ】 ミコラ・シャパレンコ(後9) ロマン・ヤレムチュク(後35) 2024.06.22 00:10 Sat

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ウクライナvsベルギーは痺れるドロー…共に勝ち点4も前者は敗退、後者は2位通過と明暗分かれる【ユーロ2024】

ユーロ2024グループE最終節、ウクライナ代表vsベルギー代表が26日に行われ、0-0のドローに終わった。 2節終了時点で全チームが勝ち点3で並ぶ大混戦のグループE。前節、スロバキア代表相手に2-1の逆転勝利を収めたものの、最下位に位置するウクライナは本命撃破での決勝トーナメント進出を狙った。中4日の一戦に向けては前節から先発3人を変更。ジンチェンコ、ムドリク、ヤルモレンコに代えてスヴァトク、ミコレンコ、ヤレムチュクを起用し、[3-5-2]の布陣に変更した。 一方、今大会黒星スタートも前節のルーマニア代表戦を2-0で制しグループ2位に付けるベルギー。連勝でのグループステージを図った中3日の一戦では先発1人を変更。サスペンションのルケバキオに代えてトロサールを起用した。 立ち上がりは並びの変化とアグレッシブさで優位に立ったウクライナが押し込んだが、最初の決定機はベルギーに訪れる。7分、デ・ブライネのスルーパスに反応したルカクがDF2枚の間を抜けてGKと一対一となるが、やや当たり損ねたシュートはセーブに遭う。 以降はデ・ブライネを起点にボールを動かしながら、ドクとトロサールの仕掛けを使いながら押し込む形を作り出すベルギー。これに対して、ウクライナもドフビク、ヤレムチュクのターゲットマン2人にボールを入れながら中盤、ウイングバックの湧き出る動きからカウンターを仕掛けていく。 前半半ばから終盤にかけて一進一退の攻防が続く中、ベルギーはデ・ブライネが直接FKやミドルシュートでゴールを脅かすが、GKトルビンの冷静に対応に遭う。一方、流れの中ではより効果的な攻めを見せたウクライナも最後の精度を欠き、前半はゴールレスで終了した。 後半はベルギーが押し込む流れが続く。さらに、テデスコ監督はトロサール、ティーレマンスを下げてマンガラ、カラスコを早いタイミングでピッチに投入すると、そのカラスコとルカクがカウンターの形から際どいシュートを続けて放つ。 一方、粘り強い守備で0-0を維持するものの、他会場の状況によってこのままでは敗退となるウクライナは、70分に3枚替えを敢行。ステパネンコ、ヴァナト、マリノフスキーと異なる特長を持つアタッカーやバランサーを送り込む。さらに、残り10分を切ってスヴァトクを下げてヤルモレンコを投入し、[4-4-2]の攻撃的な布陣でゴールをこじ開けにかかる。 その後は割り切って時計を進めていくベルギー、リスクを冒して攻めるウクライナという構図の下で白熱の攻防が繰り広げられたが、マリノフスキーやスダコフの決定的なシュートはGKカスティールスの好守に阻まれ、試合はこのまま0-0でタイムアップ。 この結果、2位通過のベルギーは7月1日に行われるラウンド16でフランス代表との対戦が決定。一方、ウクライナは他グループでは3位通過が可能な勝ち点4を稼いだものの、グループ最下位での敗退が決定した。 ウクライナ代表 0-0 ベルギー代表 2024.06.27 03:07 Thu
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「大統領は僕らに信じられないほどのモチベーションをくれた」ウクライナに逆転勝利もたらしたヤレムチュク、力となった母国への思い語る「国民に喜びをもたらさなければ」

逆転ゴールを決めたウクライナ代表のFWロマン・ヤレムチュクが勝利を喜んだ。『UEFA.com』が伝えた。 先日のユーロ2024初戦ではルーマニア代表相手に0-3の完敗を喫していたウクライナ。決勝トーナメント進出に向け、今度こそ勝利が欲しい21日の第2節ではスロバキア代表と対戦した。 前半はスロバキアにリードを許したウクライナだったが、54分にMFミコラ・シャパレンコが同点ゴールを決めて反撃。80分には途中出場のヤレムチュクがゴール前での絶妙なトラップから追加点を挙げ、2-1の逆転勝ちを収めた。 チームに勝利をもたらしたヤレムチュクは、苦境の母国のためにも負けられなかったと主張。大統領からの檄もあったと明かしている。 「勝利の鍵はチームスピリットだった。僕らは今日、ウクライナの大統領(ウォロディミル・ゼレンスキー氏)と話をした。彼は僕らに信じられないほどのモチベーションを与えてくれた。僕らの国がどれだけ困難な状況にあるのかを誰もが知っているだろうから、僕らは国民に喜びをもたらさなければならない」 また、ヤレムチュクは試合後に感極まる場面も。今シーズンはクラブ・ブルージュからバレンシアへレンタル移籍しており、困難を乗り越えての大舞台でのゴールという背景も涙を誘った要因のようだ。 「ケガや移籍など、僕にとってはハードなシーズンだった。でも僕はまだここにいるし、良い状態にある。今日ゴールを決められたことに驚きはない。毎日一生懸命に練習しているからね」 「神様は全てを見ていて、僕にゴールを決めるチャンスを与えてくれる。今日ここにいて、国のためにプレーできることを誇りに思う。今日は僕にとって特別な日だ」 さらに、大一番となる次節のベルギー代表戦についてもコメント。グループE最有力ながら初戦はスロバキアに敗れたベルギーだが、ヤレムチュクは油断せず、チーム一丸となっての勝利を目指している。 「スロバキアに負けたことは何も意味しない。彼らは非常に強いチームだし、素晴らしいクオリティがある。システムもよく機能している。前線には非常に速い選手がいる。僕らにとっては厳しい試合になるだろう。だけど僕らは懸命に準備する。頑張ってどうなるか見てみよう」 「このような大会では11人の選手に頼ることはできない。ピッチに出て試合の流れを変えられる、何か特別なことができる26人全員が必要だ。全員が準備万端にしておく必要があり、鋭いプレーをしなければならない。そうすれば、何か特別なことを成すためのチャンスが生まれる」 <span class="paragraph-title">【動画】見事に収めて決めたヤレムチュクの逆転ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="IYJ923Q_QrU";var video_start = 142;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.22 12:21 Sat
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「今日は失敗できなかった」ゴールレスドローも決勝T進出決定、ベルギー代表指揮官「このグループは予想以上にタフだった」

ベルギー代表のドメニコ・テデスコ監督が、ユーロ2024での初黒星を振り返った。『UEFA.com』が伝えている。 26日、ウクライナ代表とのユーロ2024グループE最終節に臨んだベルギー。全チームが勝ち点3で並ぶ大混戦の中での一戦は、ケビン・デ・ブライネを中心に押し込む形を作りながらもスコア動かずハーフタイムへ。後半も同様の展開となるが、引き分けでも決勝トーナメント進出が決定するベルギーは徐々に試合を終わらせる方向へシフトすると、GKコーエン・カスティールスの好セーブもありゴールレスドローに終わった。 グループを1勝1分け1敗の2位で終え、決勝トーナメント進出が決定したベルギー。テデスコ監督は、予想以上にタフだったグループを振り返っている。 「今日は失敗できないとわかっていた。メッセージは明確であり、選手たちはあらゆることに挑戦していたと思う。より早く得点を決めれば多くのことが簡単になるが、1失点でもすれば大会を去る状況だった」 「このグループは、多くの人が思っている以上にタフだっただろう。紙面では優勝候補になっても、試合をしてみなければわからない。彼らには、質の高い選手が揃っていた」 「我々は(決勝トーナメントで)勝利を目指している。最高のチームの一員になるためユーロ出場権を獲得し、今ここにいるのだ。そして、我々はトップチームと対戦している。こうした試合こそ、我々が求めているものであり、すべてが可能になるだろう」 2024.06.27 10:20 Thu
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「この大会出場は重要だった」勝ち点4獲得もユーロ決勝T進出に届かず…それでもウクライナ指揮官は「誇りに思う」

ウクライナ代表のセルゲイ・レブロフ監督が、ユーロ2024敗退を嘆いた。『UEFA.com』が伝えている。 26日、ベルギー代表とのユーロ2024グループE最終節に臨んだウクライナ。全チームが勝ち点3で並ぶも最下位のウクライナは、地力で上回る相手に押し込まれながらも集中した守備によってゴールレスでハーフタイムへ。後半、他会場の結果もあり攻める必要が生まれたチームは、いくつかのチャンスを作ったが最後までゴールネットを揺らすことはできずゴールレスドローに終わった。 この結果、1勝1分け1敗で4ポイントを獲得しながらも、グループ最下位でウクライナのユーロ敗退が決定。レブロフ監督は初戦の大敗が大きかったと嘆きつつ、母国が戦渦に巻き込まれる中で最後まで堂々と戦い抜いた選手を誇っている。 「残念ながら、ルーマニアに敗れた初戦のせいでグループ敗退となってしまった。だが、その後のスロバキア戦での選手たちの反応には感謝している。この試合でも勝利への意欲があり、良い場面も十分にあった」 「この大会に出場することは、母国にとって非常に重要だった。この2試合で、国の持つキャラクターを示すことができたと思う。だが、これが人生だ。ミスは起こり得るが、その後にどう反応するかが大切なんだ。だから私は、選手たちを誇りに思う。もちろん、誰もが結果に不満を持っているが、選手たちには何の疑問もない」 「私は選手たちに感謝の意を表しつつ、残念ながらルーマニア戦の敗戦が響いて先に進めなかったと伝えた。しかし、我々は非常に若い代表チームであり、将来を楽観視している」 2024.06.27 12:10 Thu
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ジョージアが初の本大会行き! ウクライナとポーランドも激戦のPO制す【ユーロ2024予選】

ユーロ2024予選プレーオフ決勝が26日に欧州各地で行われ、ユーロ本大会に出場する最後の3チームが決定した。 ユーロ2024予選の各グループにて2位以下となったチームの中から、UEFAネーションズリーグ(UNL)2022-23の結果によって選定された12カ国が参加するプレーオフ。パスAからCまでの3グループに分かれてミニトーナメントを実施し、各パスで優勝した3カ国にユーロ本大会の出場権が与えられる。 パスA決勝のウェールズ代表vsポーランド代表は、0-0で120分の戦いが終了。その後、PK戦を4-5で制したポーランドが本大会行きを決めた。 準決勝でそれぞれフィンランド、エストニアを一蹴したウェールズとポーランドの一戦は慎重な入りに。そのため、攻防の中心は中盤となり、互いにフィニッシュの数を増やせない。 そういった膠着状態が続く中、セットプレーを起点に幾度か決定機を作り出すウェールズは、前半終盤の44分にセットプレーからボックス内でムーアが競り勝った頭での折り返しをゴール前のベン・デイビスが頭で右隅に流し込むが、これは際どいオフサイド判定でゴールは認められず。試合はゴールレスでの折り返しとなった。 後半は立ち上がりにムーアのゴール至近距離からのヘディングシュートでウェールズがゴールに迫ったが、以降はポーランドが押し込む時間が続く。ただ、アウェイチームはレヴァンドフスキが徹底監視に遭い、なかなかボックス付近で良い形でボールを受けられず。攻撃に厚みを出せない。 その後は互いにリスクをかけ切れず、再びクローズな展開のまま90分の戦いが終了。延長戦でも試合の構図はほぼ変わらず、延長後半終了間際にはメファムが2枚目のカードをもらってウェールズに退場者が出たものの、互いにゴールを奪えぬまま120分の戦いを終えて、決着はPK戦に委ねられることになった。 そのPK戦では互いに5人目まで全員が成功する拮抗した展開となったが、先攻のポーランドのピョンテクが決めたのに対して、後攻のウェールズはダン・ジェームズが左を狙って蹴ったシュートをポーランド守護神シュチェスニーが完璧な読みでセーブ。これで激戦に終止符が打たれてポーランドの勝ち抜けが決定した。 パスB決勝のウクライナ代表vsアイスランド代表は、2-1で勝利したウクライナがプレーオフ突破を決めた。 準決勝でそれぞれボスニア・ヘルツェゴビナ、イスラエルを破ったウクライナとアイスランドの一戦は、立ち上がりから一進一退の攻防が続く。 ボールを握るウクライナ、カウンターで応戦するアイスランドという構図の下で痺れる攻防が繰り広げられる中、30分にスコアが動く。ペナルティアーク付近でボールを受けたアルベルト・グズムンドソンが鮮やかなステップワークでDF2枚を外して左足を振り抜くと、鋭いシュートがゴール右隅を射抜いた。 先に失点したウクライナは前半終盤にツィガンコフのボックス右での折り返しからヤレムチュクがゴールネットを揺らすが、ここはツィガンコフの抜け出しのタイミングでのオフサイドを取られてゴールは認められず。 アイスランドの1点リードで折り返した試合は立ち上がりからリスクを冒して前に出るウクライナペースで進むと、54分に同点ゴールが生まれる。自陣からのロングカウンターによって右サイドでボールを受けたツィガンコフが鋭いカットインからペナルティアーク付近で左足を振り抜くと、グラウンダーのシュートがゴール左隅に決まった。 1-1のイーブンに戻った試合は追いついた直後こそウクライナの攻勢が続いたが、アイスランドも後半半ばを過ぎてきっちり押し返す。そして、幾度かGKルニンにビッグセーブを強いる際どいシーンを作り出した。 後半終盤にかけて流れはアイスランドに傾きつつあったが、ウクライナのエースが決定的な仕事を果たす。84分、右サイド深くでタメを作ったツィガンコフからボックス右でマイナスのパスを受けたスダコフがDF2枚を引き付けて中央で浮いたムドリクに丁寧な横パス。これをムドリクが右足ダイレクトでゴール左下隅に流し込んだ。 背番号10の価千金のゴールで逆転に成功したウクライナは、その後のアイスランドの決死の猛攻を身体を張った守備で凌ぎ切り2-1で勝利。戦禍の母国に大きな勇気を与えるユーロ本大会進出となった。 パスC決勝のジョージア代表vsギリシャ代表は、0-0で120分の戦いが終了。その後、PK戦を4-2で制したジョージアが本大会行きを決めた。 準決勝でそれぞれルクセンブルク、カザフスタンを破ったジョージアとギリシャの一戦は、ホームのジョージアペースで進んでいく。 左サイドのクワラツヘリアを起点に押し込む形を作り出したジョージアは、そのエースの個人技、セットプレーを軸にチャンスを窺う。幾度かセットプレー流れで厚みのある攻撃を仕掛けたが、前半のうちにゴールをこじ開けるまでには至らなかった。 後半はギリシャがボールの主導権を握って押し返す形となったが、再三のシュートも枠を捉えることができず。試合は完全に膠着状態に。互いに交代カードで流れに変化を加えようとしたが、拮抗した展開のまま0-0のスコアで90分が終了。決着は延長戦に委ねられる。 延長戦の前半ではギリシャがセットプレーからマヴロパノスのクロスバー直撃のヘディングシュートなどでゴールに迫る一方、ジョージアもカウンターから幾度か際どいシーンを作り出す。だが、互いに最後の局面で決め手を欠いた。 そして、本大会行きを懸けた運命のPK戦ではジョージアがミカウタゼ、ギリシャがバカセタスと1人ずつ失敗した中、後攻のギリシャは4人目のギアクマキスが左を狙ったシュートを枠の左に外す。そして、先攻ジョージアは5人目のクベクベスキリがきっちり決め切り、ギリシャとの死闘を制したホームチームが史上初のユーロ本大会出場を成し遂げた。 【パスA決勝】 ウェールズ代表 0-0(PK:4-5) ポーランド代表 【パスB決勝】 ウクライナ代表 2-1 アイスランド代表 【ウクライナ】 ツィガンコフ(後9) ムドリク(後39) 【アイスランド】 アルベルト・グズムンドソン(前30) 【パスC決勝】 ジョージア代表 0-0(PK:4-2) ギリシャ代表 2024.03.27 07:50 Wed

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