マルセイユ、サンパオリ監督との契約解消を発表…尊敬する鬼才ビエルサと同じ電撃退任に

2022.07.01 22:07 Fri
Getty Images
マルセイユは1日、ホルヘ・サンパオリ監督(62)との契約を双方合意の下で解消したことを発表した。

なお、今回の契約解消の経緯に関しては、同日現地時間17時(日本時間24時)にパブロ・ロンゴリア会長が公式会見の場で説明する予定だという。
フランス『レキップ』などの報道によると、サンパオリ監督は休暇前にクラブ首脳陣とチャンピオンズリーグ(CL)参戦に向け、ベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルら経験豊富な実力者の補強をリクエスト。だが、財政的に問題を抱えるクラブは、これまで獲得リストに挙がっていた選手の獲得に難航。

ここまで獲得した選手は今冬の段階で獲得を決めていたフランス人DFサミュエル・ジゴ、直近に獲得を発表していたル・アーヴルのU-19フランス代表DFイザーク・トゥーレの2選手のみ。

自身のリクエストを反故にした首脳陣に大きな不満を抱くアルゼンチン人指揮官は、2023年までとなっている現行契約を全うすることなく、今夏のタイミングでの退団を決断したようだ。
昨年2月にフロントとの確執により辞任を表明したアンドレ・ビラス=ボアス前監督の後任として、アトレチコ・ミネイロとの契約を解消して新指揮官に就任したサンパオリ監督。

フルシーズンを率いることになった2021-22シーズンは、ヨーロッパリーグ(EL)で準決勝敗退となったものの、国内リーグでは最終節の劇的な逆転によって、CLストレートインとなる2位フィニッシュに導いた。

なお、過去にマルセイユを率い、2014-15シーズンの開幕戦直後に電撃辞任したマルセロ・ビエルサ氏の信奉者として知られるサンパオリ監督は、敬愛する同胞と同じ道を歩むことになった。

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ラツィオ新監督が元マルセイユ指揮官トゥドール氏に決定! 新指揮官志向の[3-4-2-1]は鎌田大地に追い風か?

ラツィオは18日、イゴール・トゥドール氏(45)の新監督就任を発表した。トゥドール氏は2025年6月までの1年半契約にサインした。 マウリツィオ・サッリ体制3年目となった今シーズンは、チャンピオンズリーグ(CL)ではベスト16敗退とまずまず健闘を見せた一方、セリエAでは開幕5試合でわずか1勝とスタートダッシュに失敗すると、28試合を消化した時点で12勝4分け12敗の9位と低迷。 すると、直近の公式戦4連敗に加え、クラウディオ・ロティート会長との確執も伝えられていたマウリツィオ・サッリ前監督が先日に電撃辞任。直近のフロジノーネ戦はアシスタントコーチのジョバンニ・マルトゥシエッロ氏を暫定指揮官に据え、3-2の勝利で公式戦5試合ぶりの白星を収めていた。 現役時代にクロアチア代表としてハイドゥク・スプリト、ユベントスなどで活躍したトゥドール氏。現役引退後は古巣ハイドゥク・スプリト、ガラタサライ、ウディネーゼなどの指揮官を歴任。同じく古巣ユベントスではアンドレア・ピルロ監督の副官も務めていた。 その後、エラス・ヴェローナで確かな手腕を発揮すると、2022-23シーズンはホルヘ・サンパオリの後任としてマルセイユの指揮官に就任。チームをチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の3位フィニッシュに導いたが、1年限りで退任していた。 なお、トゥドール氏は[3-4-2-1]をメインシステムとしており、日本代表MF鎌田大地はフランクフルト時代のように2シャドーか、セントラルMFでの起用が見込まれる。 ポジションを争うフランス代表MFマテオ・ゲンドゥージはマルセイユ時代の教え子であり、中核に据えられる可能性が高いが、これまでのインサイドハーフ2枠に比べ、間違いなくポジション争いでチャンスは増えるはずだ。さらに、その指揮官が率いたマルセイユとのCLでの対戦ではゴールも決めており、良い印象を残せているかもしれない。 2024.03.19 06:30 Tue

フラメンゴ、前ブラジル代表監督のチッチ氏招へいを検討…サンパオリ監督の解任目前か

フラメンゴは前ブラジル代表監督のチッチ氏(62)招へいに近づいているようだ。ブラジル『グローボ』が伝えている。 ブラジル代表監督として2度のワールドカップ(W杯)を戦ったチッチ氏。昨年のカタール大会で2大会連続となるベスト8敗退後、大会前から意向を表明していた通り退任した。 ブラジル代表以前はコリンチャンスをコパ・リベルタドーレス制覇、クラブW杯制覇に導いたほか、グレミオやインテルナシオナル、パウメイラスといった名門も指揮。アル・ワフダにアル・アインとUAEに生活の軸足を置いた時期もある。 現在はフリーの身だが、ブラジル最大の人気クラブであるフラメンゴが招へいを検討中。フラメンゴは元アルゼンチン代表指揮官でもあるホルヘ・サンパオリ監督(63)がクラブ内部で孤立を深めており、ここ1カ月ほど、遅くとも2023シーズン終了後には解任されると報じられていた。 ただ、ロドルフォ・ランディム会長や選手の大半が人心掌握術と人材登用に長けたチッチ氏を適任だと推す一方、一部のテクニカルスタッフからは「戦術が守備的だ」という理由で反対する意見もあるという。 また、ロドリゴ・ダンシー副会長は昨年12月、「カタールW杯の準々決勝敗退はチッチのせい。スピーチが多いわりに戦略は少ない。ブラジル代表にコーチはいなかった」などとX(旧ツイッター)に投稿している。 さらに大多数のフラメンゴファンもチッチ氏に嫌悪感。クラブの象徴たる存在であるガビゴルことブラジル代表FWガブリエウ・バルボサをカタールW杯メンバーに選ばなかったことに対し、大きな不満が渦巻いていたとのことだ。 それでも『グローボ』によると、ランディム会長はチッチ氏と以前から良好な関係。指揮官就任を受諾して貰えるか、また就任するとしてもその時期はまだわからないとしつつ、少なくともサンパオリ監督の退任は近日中に発表されるとみられている。 2023.09.26 20:22 Tue

セビージャで2度EL制覇の若林大智氏が日本代表のテクニカルスタッフに就任…森保監督「非常に戦力アップ」

31日、9月のヨーロッパ遠征に臨む日本代表メンバーが発表された。 6月には森保一監督の第二次政権で初勝利を含む連勝を収めた日本。9月はカタール・ワールドカップ(W杯)後初となる海外での試合となる。 カタールW杯でも対戦したドイツ代表とドイツで、そして2002年の日韓W杯以来の対戦となるトルコ代表とベルギーで対戦する日本。今回のメンバーには、W杯以来の復帰組として、DF冨安健洋(アーセナル)やMF田中碧(デュッセルドルフ)らが招集された。 メンバーにも注目が集まる中、テクニカルスタッフに新たなメンバーが。若林大智氏(40)が加わった。 若林氏は、2018年8月からセビージャのビデオアナリストに就任。フレン・ロペテギ監督、パブロ・マチン監督、ホルヘ・サンパオリ監督、ホセ・ルイス・メンディリバル監督、ホアキン・カパロス監督と仕事をしてきた。 就任してからは2度のヨーロッパリーグ(EL)優勝を経験している若林氏。日本代表にとって、ヨーロッパのサッカーをよく知る貴重な人材の確保となった。 山本昌邦ナショナルチームダイレクターは「若林さんが今回の遠征からテクニカルスタッフとして加わることになります。ボリュームと質が上がってくると思います」とコメント。「彼はセビージャでヨーロッパのチャンピオンに何度も輝き、様々な監督と一緒にヨーロッパのトップレベルの戦いを経験してきた実績のある方なので、今までのテクニカルスタッフにさらに世界トップ基準が加わり、意識改革なり見方の層を厚くしました」と経験を還元してくれることを期待しているとした。 また「今後は彼だけじゃなく、W杯でこれまで以上の成績と考えると、テクニカルスタッフも決勝トーナメントの先の分析の分厚さが凄く重要になると思うので、これからもそこのレベルアップというのは引き続き図っていきたいと考えています。その中のスタートで我々も楽しみにしている存在で、監督とも何度も話してチームにすごく良い影響を与えてくれると思います」とコメント。今までとは違った視点と経験を持つ人材を、スタッフにも入れて日本代表を強化していきたいと語った。 また、森保一監督も若林氏について言及。EL制覇の経験をチームに還元してもらいたいとし、スタッフのレベルアップにも繋がると期待を寄せた。 「彼がスペインで経験した、セビージャでヨーロッパリーグを獲っているという世界トップ基準、世界のサッカー情報を持っているテクニカルスタッフとして、我々に加わってくれるということは、非常に我々にとって戦力アップになりますし、基本的にはスタッフは日本からということで世界を見て世界で勝っていこうということで日々準備と戦いをしています」 「世界の舞台で戦ってきたスタッフが入ってくれることで、情報をもらいながら、自分たちと違ういろんなノウハウを持っているかもしれないので、そこをお互いやり取りしながらチーム力を上げていければと思っています」 「テクニカルスタッフは日本にもたくさん優秀な方がいて、協会内にもたくさんいるんですが、彼が来てくれることによって、彼がやっていることをチームで発信することで、テクニカルスタッフとして日々レベルアップを目指している人たちのためにもなると思いました」 <span class="paragraph-title">【写真】セビージャで2度EL制したアナリストの若林大智氏</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">セビージャFCのアナリストとして4年<br>ヨーロッパリーグ2度制覇<br>Le he dedicado todo a <a href="https://twitter.com/SevillaFC?ref_src=twsrc%5Etfw">@SevillaFC</a> como aficionado y profesional.<br>Mucha gente pensaba q esto<br>Hay q creer!<br>No he nacido como sevillista pero seré sevillista hasta la muerte! <a href="https://t.co/NHcxFmMEOd">pic.twitter.com/NHcxFmMEOd</a></p>&mdash; Taichi Wakabayashi-若林大智 (@footballtw) <a href="https://twitter.com/footballtw/status/1665666060366823424?ref_src=twsrc%5Etfw">June 5, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.08.31 22:45 Thu

チリ代表時代の名声はどこへ…フラメンゴのサンパオリ監督、就任5カ月で解任の危機

フラメンゴのホルヘ・サンパオリ監督(63)が解任の危機に瀕しているようだ。ブラジル『グローボ』が伝えている。 チリ代表の指揮官時代に一躍その名を世界に轟かせたサンパオリ監督。2014年のブラジル・ワールドカップ(W杯)でベスト16という一定の成果を残すと、翌年のコパ・アメリカでは初優勝を成し遂げ、チリを悲願の南米王者へと導いた。 しかし、チリ代表を退任後はパッとせず。母国アルゼンチン代表の指揮官としてはロシアW杯期間中に主力選手との対立が激化し、半ばチームが空中分解する形でベスト16敗退。昨年10月にセビージャで2度目の就任を果たした際は、低迷するチームを浮上させられず、今年3月に半年で解任されている。 幸いにもすぐにフラメンゴからお声がかかり、4月に2024年12月までの契約を締結。ところが、早くも一部選手との確執が生まれており、首脳陣、クラブ職員からも解任を求める声が上がっているという。サンパオリ監督自身も補強を巡って取締役会に不満を抱いているとのことだ。 取締役会はすでに解任議論を進行も、チームがリーグ戦でコパ・リベルタドーレス出場圏内の4位につけていることもあってか、ロドルフォ・ランディム会長は28日、「少なくとも9月に行われるサンパウロとのカップ戦決勝までは留任する」と明言。当面の解任は回避した格好だ。 ただ、会長自身もサンパオリ監督の解任を積極的に検討する1人。『グローボ』は「サンパオリがフラメンゴで2024年を迎えることはない」と、遅くとも2023シーズン終了後には退任すると主張している。 サンパオリ監督に選手やスタッフらとの溝ができてしまったのは、周囲の意見や助言に耳を貸さなかったり、取締役会とも就任当初からあまりコミュニケーションをとっていなかったからだとされている。 2023.08.29 16:30 Tue

セビージャの礎を築いたモンチSD、今夏の退任は確実? 上層部が条件付きで了承へ

セビージャのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるモンチ氏だが、刻一刻と今夏の退任が近づいているようだ。スペイン『Ficajes』が伝えている。 敏腕SDとして名高いモンチ氏。選手生活をセビージャひと筋で終えると、引退翌年の2000年にSDとなり、若手有望株を“安く買って高く売る”ビジネスモデルを軌道に乗せ、クラブに安定した成績と財源をもたらした。21世紀に入ってヨーロッパリーグ(EL)を7度も制覇しているセビージャがあるのは、モンチ氏のおかげと言っても過言ではない。 2017-18シーズンから約2年間在籍したローマでは不遇の時期を過ごすも、セビージャ復帰後はやはり卓越した手腕を発揮。2020-21シーズンのセビージャはラ・リーガにおけるクラブ史上最多となる勝ち点「77」を獲得し、今シーズンは通算7度目のEL制覇を成し遂げている。 しかし、昨夏以降、モンチ氏は上層部との関係悪化が報じられている。主な原因は上層部が自らの主張と反した決定を下し続けたためだ。 セビージャがラ・リーガで残留争いをしていた昨年10月、モンチ氏は当時のフレン・ロペテギ監督解任に最後まで反対しており、その後任となったホルヘ・サンパオリ前監督の下でチーム状況はさらに悪化。モンチ氏はサンパオリ前監督を招へいすべきでないと主張していたとされている。 そんなこんなでモンチ氏は今夏の退任を決意。即座に新天地行きなら当該クラブは300万ユーロ(約4億5000万円)の契約解除金を支払う必要があるものの、モンチ氏が来年夏まで休養するのであれば、セビージャは退任を了承する方針だという。 また、スペイン『Relevo』によると、モンチ氏は上層部に対し、自身の退任を求める書面を提出済み。現段階でセビージャはモンチ氏の退任を否定しているものの、刻一刻と別れが近づいているのは間違いないようだ。 モンチ氏については、元セビージャ指揮官のウナイ・エメリ監督率いるアストン・ビラが招へいを画策中といわれている。 2023.06.13 15:53 Tue

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ガスペリーニ監督直々のご指名…アタランタがアルゼンチン代表CBバレルディに関心

アタランタがマルセイユのアルゼンチン代表DFレオナルド・バレルディ(25)に関心を寄せ始めたようだ。 バレルディは最新のアルゼンチン代表メンバーに名を連ねるセンターバック。19歳で加入したドルトムントには定着できず、20-21シーズンからマルセイユへ移り、今季はヨーロッパリーグ(EL)準決勝・アタランタ戦に出場した。 左右両足を遜色なく操るビルドアップ能力、対人能力、リーダーシップ等はいま欧州で高く評価されているようで、つい先日にはフランス国内で「バレルディにアトレティコ・マドリーから関心」との報道も。 イタリア『カルチョメルカート』によると、どうやらアタランタのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督は、自らの目で確かめた上でバレルディを気に入った様子。具体的な情報はないが、大変大きな感銘を受けた様子と伝えられる。 イタリア系でパスポートも保有するバレルディの市場価値は推定2000万ユーロ(約33.9億円)、マルセイユとの契約は2026年6月までとなっている。 2024.06.13 13:55 Thu

アトレティコ、マルセイユのアルゼンチン代表CBに関心か?

アトレティコ・マドリーが、マルセイユのアルゼンチン代表DFレオナルド・バレルディ(25)の獲得に動いているようだ。 今夏の移籍市場でレアル・ソシエダのスペイン代表DFロビン・ル・ノルマンを筆頭にセンターバックの補強に動くアトレティコ。さらに、その候補リストにはディエゴ・シメオネ監督の同胞DFの名前もあるようだ。 ボカ・ジュニアーズの下部組織出身でドルトムントを経て2020年7月にマルセイユ入りしたバレルディは、現代型のセンターバックとしてリーグ・アンでもトップクラスの評価を得ている。 アルゼンチン出身のセンターバックらしいタフな対人守備に加え、両足を遜色なく操る安定したビルドアップ能力、リーダーシップを兼ね備える。また、3バックと4バックでプレー可能な点もアトレティコの興味を引く一因となっている。 フランス『レキップ』によると、アトレティコは現時点で具体的なオファーを掲示していないが、2026年まで契約を残す25歳を最大のターゲットの一人と目しているとのことだ。 なお、マルセイユサイドはバレルディをディフェンスリーダーの一人と考えており、給与面を改善した2028年までの延長オファーを掲示し、アトレティコを含めた国外の強豪クラブからの関心をかわそうと試みている。 2024.06.08 16:32 Sat

就任濃厚から一転…ポルト退任のコンセイソン監督はマルセイユのオファーを保留か

ポルトを退任したセルジオ・コンセイソン監督(49)のマルセイユ行きは、雲行きが怪しくなっているようだ。 コンセイソン監督は2017年7月、現役時代もプレーしたポルトに指揮官として復帰。これまでプリメイラ・リーガを3度、タッサ・デ・ポルトガルを4度、タッサ・ダ・リーガを1度制覇するなど、クラブを11個のトロフィー獲得に導いた。 今シーズンはリーグ戦こそ3位フィニッシュとなったが、シーズン最終戦となったタッサ・デ・ポルトガル決勝で優勝。辣腕を振るう指揮官は今年4月末に2028年までの契約延長にサインしていたが、アンドレ・ビラス=ボアス氏の新会長就任に伴って状況が一変し、今シーズン限りでの退任が発表された。 そんなコンセイソン監督に対しては、ジャン=ルイ・ガセ監督が監督業からの引退を表明したマルセイユが接近。好条件を提示したとも報じられており、就任は決定的と見られていた。 しかし、フランス『RMCスポーツ』によると、現在に至るまでコンセイソン監督はオファーへの返事を保留している模様。ラツィオからの関心も取り沙汰される指揮官は、考える時間を求めているとのことだ。 一方で、新指揮官決定を急ぐマルセイユは他の指揮官を探す選択肢も検討し始めたとのこと。まだ具体的な名前は出ていないものの、コンセイソン監督の心変わりに備えているようだ。 2024.06.06 13:20 Thu

オーバメヤンがEL最優秀選手に輝く! 最優秀若手選手は2年連続でヴィルツが受賞

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レアル・マドリーのフランス代表MFオーレリアン・チュアメニの状態が懸念されている。 マドリーは9日、チュアメニの左足の負傷を報告。検査の結果、中足骨の疲労骨折があることが確認されたと発表している。 マドリーではラ・リーガのラスト2試合と6月1日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)決勝のドルトムント戦を残しており、フランス代表の一員として戦うユーロ2024も間近。代表指揮官のディディエ・デシャン監督はユーロに間に合うと判断し、16日に発表した25名のメンバーの中にチュアメニを加えている。 しかし、フランス『レキップ』によると、チュアメニはアメリカの専門医の診察を受けるため大西洋を横断。CL決勝のドルトムント戦には間に合わない見込みで、6月17日に行われるユーロ開幕節のオーストリア代表戦も欠場する可能性があるという。 現状ではフランス代表メンバーにとどまる予定のようだが、デシャン監督は大会でのフル稼働が叶わない場合に備えてプランBも準備。マルセイユのMFジョルダン・ヴェレトゥの招集を検討しているようだ。 2024.05.18 13:34 Sat

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RCランスがスティル氏の監督就任を発表! 昨季終盤まで伊東純也&中村敬斗所属のスタッド・ランス指揮

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PSG行き決定的なロシア代表守護神、プライベートの問題で出国禁じられる…

パリ・サンジェルマン(PSG)行きが決定的とみられるロシア代表守護神が、ロシアからの出国を禁じられていることが判明した。フランス『RMC Sport』が報じている。 FCクラスノダールに所属するロシア代表GKマトヴェイ・サフォノフ(25)は、2000万ユーロ(約33億8000万円)の金額でクラブ間合意に至り、5年契約でのパリ行きが決定的となっている。 しかし、同選手は配偶者への未払いの経済的支援のため、地元当局からロシアからの出国を禁止されていることが判明した。 サフォノフは元パートナーと3年間に渡って離婚手続きを行っており、娘の親権をめぐって争っている。そして、地元の裁判所は同選手が元パートナーに60万ユーロ(約1億円)程度とみられる多額の支払い義務を負っているとの判決を下したという。 ロシア『Match TV』の取材に対し、サフォノフの弁護士は「金額については肯定も否定もできない。しかし、負債は莫大な額だ」と、未払いの扶養料があることを認めた。 今回の問題によってPSG行きが流れる可能性は低そうだが、クラブとしては選手サイドとしっかりとコミュニケーションを取っていく必要がありそうだ。 2024.06.08 22:30 Sat

トゥールーズのコモリ会長が“偽エージェント”問題で警察の捜査受ける…クラブと弁護士は潔白訴える

トゥールーズのダミアン・コモリ会長が、フランス国内で話題を集める“偽エージェント”問題で警察の捜査を受けたようだ。フランス『Le Parisien』が報じている。 コモリ会長は過去にトッテナム、リバプール、フェネルバフチェなどでフットボール・ディレクターを務め、2020年7月から母国のトゥールーズで会長を務めるヨーロッパのットボール界では知られた存在だ。 そのコモリ会長だが、先日にフランス国内で発覚した“偽エージェント”問題に巻き込まれたようだ。 フランス『レキップ』は5日、「スポーツエージェントの職務の違法な行使」、「偽造と偽造の使用」、「組織的ギャングの詐欺」、「組織的ギャングのマネーロンダリング」の捜査によって、ジョン・ヴァロヴィク=ガルティエ、ダヴィド・ヴェンディテッリ、ダヴィド・ワンティエを含む複数のエージェントが、マルセイユで警察に拘留されたと報じた。 一連の捜査は2021年にモンペリエからニースへ完全移籍したアルジェリア代表FWアンディ・ドゥロールの一件を端に発して行われていたものだった。 コモリ会長に関しては、ジョン・ヴァロヴィク=ガルティエの養父であり、元パリ・サンジェルマン監督のクリストフ・ガルティエ氏のもう一人の息子であるジョーダン・ガルティエ氏をカルレス・マルティネス・ノベル監督のアシスタントコーチに任命した際、“偽エージェント”であることを知りながらジョン・ヴァロヴィク=ガルティエと交渉を行ったことが問題視されているという。 そして、コモリ会長は司法警察に召喚され、6月に判決が下される予定だという。 なお、トゥールーズは今回の報道を受けて声明を発表。クラブと同会長が「完全な誠実さと透明性をもって、定められた規則を厳格に遵守してきた」と述べ、会長の弁護士オリヴィエ・マルタン氏は、違反行為は「特徴づけられない」と潔白を訴えている。 2024.06.08 15:12 Sat

ユナイテッド買収の『INEOS』にニース売却案か…検討と報道

マンチェスター・ユナイテッドの一部株式を取得したイギリスの化学大手メーカー『INEOS』は同じく所有するニースの売却を検討しているようだ。 ユナイテッドの株式27.7%を買収し、共同オーナーに就任したジム・ラトクリフ氏の『INEOS』。そのユナイテッドでさっそく組織改革に着手し、現場レベルでの改革だけでなく、老朽化が進むスタジアムや練習施設のインフラ整備に動くといわれる。 そんな『INEOS』が所有するユナイテッドとニースはともに来季のヨーロッパリーグ(EL)に出場。ただ、欧州サッカー連盟(UEFA)のルール上、同一オーナーのクラブが同一大会に出場するのは禁じられており、片方が出られない可能性があるとされる。 イギリス『インデペンデント』によると、UEFAがその問題解決に1シーズンの猶予を設けるとみられるが、ラトクリフ氏は幼き頃からファンだったとするユナイテッドの経営に集中したい思いもあり、ニースの売却を視野に入れ始めているという。 この動きはまだ初期段階のようだが、UEFAは2025-26シーズンからこうした問題に対する規則をさらに厳格化する方針ということで、いずれにせよ、売却に前向きとされる。 2017年のFCローザンヌ・スポルトに続き、2019年にニースを買収し、新たにユナイテッドを姉妹クラブとした『INEOS』のラトクリフ氏。ユナイテッドの再建とともに、このマルチクラブ・オーナーシップに関するUEFAの規則をどう解消していくか注目だ。 2024.06.08 13:05 Sat

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