フロジノーネが4季ぶりのセリエA復帰! F・グロッソ率いる若きスカッドが3節残してセリエB2位以内確定

2023.05.02 22:37 Tue
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フロジノーネが2018-19シーズン以来のセリエA昇格を決めた。

今シーズンのセリエBで首位に立っていたフロジノーネ(勝ち点71)は、1日に行われた第35節でレッジーナに3-1で勝利。この結果、3位のバーリ(勝ち点61)との勝ち点差が「10」となり、3試合を残してセリエA昇格が決定した。
2018-19シーズンのセリエAを19位で終えて降格となった同クラブは、以降3シーズンは8~10位の昇格プレーオフ圏外でシーズンを終えていた。

しかし、2021年3月から就任していたファビオ・グロッソ監督の下で今シーズンは開幕数試合こそ取りこぼす試合もあったものの、第10節から常に首位をキープ。21勝8分け6敗の安定した戦績で4シーズンぶりのセリエA復帰を果たした。

インシーニェ兄弟の弟として知られるFWロベルト・インシーニェやユベントスが保有するDFジャンルカ・フラボッタらは在籍するものの、ほぼ有名選手不在の若手中心のスカッドだが、ここまでリーグ最多の54得点、最少タイの21失点と安定した数字を残し、昇格に相応しい戦いぶりを見せていた。
なお、残りの自動昇格争いは2位のジェノア(勝ち点67)と、前述のバーリの一騎打ちとなっている。

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12季ぶりの降格となったサッスオーロがグロッソ氏を新監督に招へいか

セリエB(イタリア2部)に降格したサッスオーロが、新監督にファビオ・グロッソ氏(46)を招へいすることで合意に至ったようだ。イタリア『スカイ』が報じている。 就任3年目を迎えたアレッシオ・ディオニージ体制で今シーズンに臨んだサッスオーロは、開幕2連敗とスタートで躓くと浮上のきっかけをつかめず、降格圏の18位ヴェローナと同勝ち点の17位と低迷。 2月末にディオニージ監督を解任し、3月からダビデ・バッラルディーニ監督がバトンを受け継いだが、12試合を指揮しわずか2勝とチームを立て直すことはできず。サッスオーロは最終節を前に12季ぶりのセリエB降格が決定した。 1年でのセリエA復帰を目指すサッスオーロは、すでに退任となるバッラルディーニ監督の後任を探しており、かつてフロジノーネをセリエA昇格に導いたグロッソ氏に白羽の矢を立てた。 現役時代は左サイドバックとして名を馳せ、パレルモやインテル、ユベントスでもプレーしたグロッソ氏は、引退後にユベントスのU-19で指導者キャリアをスタート。 その後、バーリでファーストチームの監督を務めると、エラス・ヴェローナやブレシア、シオン(スイス)、フロジノーネでで監督を歴任。直近では低迷していた古巣のリヨンで監督を務めたが、チームを立て直すことはできず、昨年11月末に解任されていた。 2024.05.30 07:30 Thu

サッスオーロがディオニージ監督の解任準備か…フリーのグロッソ氏に接触報道

サッスオーロを指揮するフェデリコ・ディオニージ監督のクビが迫っているようだ。イタリア『TuttoMercatoWeb』が伝えている。 就任3年目を迎えたディオニージ監督率いる今シーズンのサッスオーロは、今シーズン開幕2連敗とスタートで躓くと浮上のきっかけをつかめず、降格圏の17位ヴェローナと1pt差の15位と低迷。直近のボローニャ戦も敗れ、現在3連敗中となっている。 今回の報道によれば、既定路線では監督交代はしない考えのサッスオーロ首脳陣だが、直近の成績に不安を抱いており、次節トリノ戦の結果次第では、ディオニージ監督の解任を検討する可能性が浮上すると予想している。 また同紙は、クラブはすでに後任候補の選定にも動き出しており、第一号として元イタリア代表DFのファビオ・グロッソ氏に接触したとのこと。 現役時代は左サイドバックとして名を馳せ、パレルモやインテル、ユベントスでもプレーしたグロッソ氏は、引退後にユベントスのU-19で指導者キャリアをスタート。 その後、バーリでファーストチームの監督を務めると、エラス・ヴェローナやブレシア、シオン(スイス)、フロジノーネでで監督を歴任。直近では低迷していた古巣のリヨンで監督を務めたが、チームを立て直すことはできず、昨年11月末に解任されていた。 2024.02.10 00:30 Sat

最下位に低迷するリヨンが2カ月半でグロッソ監督を解任…暫定的にアカデミーを見ているサージュ氏が指揮

リヨンは30日、ファビオ・グロッソ監督(46)との契約解除を発表した。 また、アシスタントコーチのラファエル・ロンゴ氏やフランチェスコ・ヴァッカリエッロ氏、ヴィットリオ・カレッロ氏、マウロ・カレッタ氏らコーチングスタッフも契約解除となる。 なお、代役としてアカデミーで指揮をしていたピエール・サージュ氏(44)が暫定指揮官に就任することも発表。12月2日に予定されているリーグ・アン第14節のRCランス戦を指揮するという。 グロッソ監督は、現役時代にリヨンでもプレーした元イタリア代表DF。引退後は古巣ユベントスのアカデミーで監督を務めた他、バーリ、エラス・ヴェローナ、ブレシア、フロジノーネで指揮。スイスのシオンでも指揮を執っていた。 今シーズンのリヨンは開幕から絶不調。連敗スタートとなるとその後も勝利がなく、9月11日にローラン・ブラン監督を解任。同18日にグロッソ監督が就任していた。 それでも事態は好転しないと、10月29日に行われる予定だったマルセイユ戦前に、チームバスが襲撃され、グロッソ監督が裂傷を負う事件が発生。その後の11月12日の第12節スタッド・レンヌ戦で初勝利を収めていたが、26日に行われたリール戦では再び敗戦。18位と最下位から抜け出せない状況が続いていた。 サージュ氏は、2019年7月から2021年12月まではリヨンのユースでコーチを務めていたが、2022年1月からレッドスターでアシスタントコーチを務めていた中、今年7月にアカデミーマネージャーとしてリヨンに復帰していた。 2023.11.30 23:20 Thu

バス襲撃で監督が13針縫う大ケガ…リヨンが控訴、同条件の試合開催に不満「中立地でプレーしたい」

試合前に相手サポーターによりチームバスが襲撃され、ケガ人が出たリヨンがリーグの対応に控訴することを示した。フランス『レキップ』が伝えた。 事件は10月29日のマルセイユvsリヨンの試合前に発生。マルセイユの本拠地スタッド・ヴェロドロームへ向かうリヨンのチームバスがマルセイユサポーターにより襲撃されることに。これにより、窓ガラスを突き破った瓶が直撃したファビオ・グロッソ監督やスタッフが顔面や頭部に裂傷を負っていた。 グロッソ監督は目の上を13針縫う大ケガを負うなどし、大きな問題となっていた中、フランス・プロリーグ機構(LFP)の競技委員会は12月6日(水)に同試合はスタッド・ヴェロドロームで開催されることを発表していた。 しかし、リヨンはこの決定に対して不満。フットボール・ディレクター(FD)を務めるヴァンサン・ポンソ氏がメディア取材に応じ、クラブが責任を負うべきだと言及。控訴することを明かした。 「スタジアムの外で起こったことは全て結果に影響しないというメッセージであれば、我々は裏でその責任を負わなければならないだろう」 「規律委員会は、これらの事件がスタジアムの外で起こったことを理由に、自ら無能であると宣言するという政治的な決定を下した」 「しかし、サッカー選手や監督がスタジアムの外で襲撃されるなど、フランスではこれまで一度も起こったことがなかった。我々がこの機会を見逃すはずはなく、委員会はこの機会を利用するためのあらゆる手段を備えている」 「規則には、全てのクラブがサポーターの行動に対して責任があると記載されている。これはクラブがサポーターの安全と行動に取り組むことを目的としたものだが、縄張りに意識については触れていない」 「スタジアムから400mの距離で、彼らがマルセイユサポーターであり、ペタンクのボールを持った状態で待ち伏せて攻撃したことがわかる。委員会はそれに触れないという政治的な選択をしたが、失明しかけた監督としては理解ができないだろう」 「我々は立ち止まるつもりはない。選手とスタッフに対して、私はその義務がある。2年前に我々が苦しんだこと、勝ち点の取り消し、負けた試合への議論。我々はマルセイユに苦しみを与えたくはない。ただ、我々は何も恐れず、リスクなくサッカーをプレーできるようにしたいと思っている」 「マルセイユの選手たちは何の関係もないので、スポーツ的な制裁を望んではいない。ただ、我々は中立地でプレーしたい」 マルセイユ側が大きな問題を起こしたものの、同じ条件で試合が予定されることに不満を隠さなかったリヨン。犯人がマルセイユと関係していることは明らかであり、スタジアムまでの移動を知ってもらうことは大事だとした。 「彼らはマルセイユサポーターだ。すぐに2人、ファナティクス(マルセイユのサポーター団体)の2人が出廷した。そして、次の試合でスタジアムに掲げられた『逮捕された人への支援』という横断幕は、サポーターと加害者とのつながりを明確に示している」 「同様にリーグは代表者をバスに乗せることを提案している。スタジアムまでの道のりに参加していると感じてもらうことは良いことだろう」 <span class="paragraph-title">【動画】マルセイユサポーターがリヨンチームバスを襲撃</span> <span data-other-div="movie"></span> <div id="cws_ad"><blockquote class="twitter-tweet"><p lang="fr" dir="ltr">Des scènes de violences insupportables pour le match <a href="https://twitter.com/hashtag/OMOL?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#OMOL</a> à <a href="https://twitter.com/hashtag/Marseille?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Marseille</a> qui nous font honte!<br>Images hallucinantes du bus de l’équipe de <a href="https://twitter.com/hashtag/Lyon?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Lyon</a> qui est littéralement assiégé malgré l’escorte des policiers.<br>Jets de projectiles, de pierres, tirs de mortiers: ces voyous ne reculent… <a href="https://t.co/W7PqcpnQdV">pic.twitter.com/W7PqcpnQdV</a></p>&mdash; Matthieu Valet (@mvalet_officiel) <a href="https://twitter.com/mvalet_officiel/status/1718726263852904894?ref_src=twsrc%5Etfw">October 29, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></div> 2023.11.11 15:05 Sat

マルセイユvsリヨンの延期試合はヴェロドローム開催に…リヨンのチームバス襲撃事件によって開催中止

リヨンのチームバス襲撃事件によって開催中止となったマルセイユvsリヨンの延期試合が、12月6日(水)にスタッド・ヴェロドロームで開催されることになった。フランス『レキップ』が伝えている。 リーグ・アン第10節のマルセイユvsリヨンは、現地時間10月29日にマルセイユの本拠地スタッド・ヴェロドロームで開催予定だった。しかし、リヨンのチームバスが宿泊先からスタジアムに向かう際、マルセイユサポーターによる石の投擲などの襲撃に遭い、窓ガラスを突き破った瓶が直撃したファビオ・グロッソ監督やスタッフが顔面や頭部に裂傷を負っていた。同監督はこの負傷によって目の上を13針縫う大ケガとなった。 これを受け、フランス・プロリーグ機構(LFP)は試合開催直前に開催中止を決断していた。 その後、LFP競技委員会の会議によって延期試合が12月6日に開催される旨が先日に発表されていた。キックオフ時間や試合会場に関しては未定とされていたが、今回の追加発表によってヴェロドロームで現地時間21時(日本時間29時)に開催されることが決定した。 なお、LFPは現時点で有観客か無観客かについて言及していないが、フランス『RMC Sport』は有観客で行われる可能性を伝えている。 今回の一件に関しては事件がスタジアム外で行われたもので、LFPに処分を下す権限が与えられていないことが伝えられていたが、仮に今回発表された条件での開催の運びとなった場合、リスクをはらむ形での延期試合の開催となりそうだ。 また、同日にLFPは「規律委員会は、事件は公共の場で起こったため、クラブの責任ではないと述べている。その結果、委員会はこれらの事件を懲罰しないだろう」と、マルセイユに勝ち点はく奪や罰金、スタンドの閉鎖といった処分を科さない意向を発表している。 これに対してリヨンは「規律委員会の決定に大きなショックを受けている」との声明を発表し、今回の一件に関して控訴を行う旨を明かしている。 2023.11.09 22:56 Thu

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後半AT弾でローマ撃破のエンポリが奇跡の逆転残留! 18位転落フロジノーネが1年でセリエB降格に…【セリエA】

セリエA最終節、エンポリvsローマが26日にスタディオ・カルロ・カステラーニで行われ、ホームのエンポリが2-1で勝利した。 最終節の勝利で6位フィニッシュを狙うローマは、逆転残留へ勝ち点獲得が必須となる18位のエンポリとの最終節に臨んだ。試合前に行われたアタランタの勝利によってチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得の夢が潰えたものの、勝利で今季を終えたいデ・ロッシ監督はジェノア戦から先発5人を変更。サスペンションのルカク、パレデスに加え、ペッレグリーニがベンチスタートとなったが、負傷明けのディバラやエイブラハム、アワールが起用された。 事前にCL出場権逸の情報が入ったか、やや緩い入りとなったローマに対して、残留懸かるエンポリがアグレッシブな戦いを見せる。そして、13分にはディフェンスラインからのロングフィードでDFアンヘリーニョのコントロールミスを狙っていたギャシがボール奪取。そのままボックス右に持ち込んで丁寧な折り返しを入れると、これを中央のカンチェッリエーリがワンタッチで流し込んだ。 早い時間帯にビハインドを背負ったローマは、直後にもクリスタンテの自陣での不用意なロストから大ピンチを招くが、古巣対戦デストロのボックス中央でのシュートはDFエンディカのシュートブロックで事なきを得た。 逆に、19分には相手陣内中央左で得たFKの場面でディバラの正確なボールをボックス内でクリスタンテ、エイブラハムと連続シュート。最後はクリスタンテの2本目のシュートでゴールネットを揺らすが、ここはVARのレビューの結果、最初の抜け出しでのオフサイドを取られた。 前半半ばから終盤にかけては行ったり来たりの展開が続くと、より効果的にフィニッシュまで持ち込むホームチームがデストロ、カンチェッリエーリとボックス内で決定機に絡むが、いずれもGKスヴィラールの好守に阻まれた。 一方、徐々にアタッキングサードでのフィーリングが合い始めたローマは、前半アディショナルタイムに鮮やかな仕掛けから同点に追いつく。左サイドでザレフスキとのパス交換から深い位置に抜け出したアンヘリーニョが正確なクロスを供給。これを中央にフリーで走り込んだアワールが頭で合わせた。 エンポリペースも1-1のイーブンで折り返した試合。同時刻開催の他会場の戦況によって勝ち点3が必要なエンポリはハーフタイムに2枚替えを敢行。決定力を欠いたデストロとカードトラブルのリスクがあるギャシを下げ、ニアン、ウォルキエビッツを投入した。 引き続きオープンな展開が続く中、互いにゴール前でのシーンが目立つが、エンポリはGKスヴィラールの好守に手を焼き、ローマはクロス精度やゴール前に入る動きの問題で決め手を欠く。 後半半ばを過ぎて両ベンチが積極的に交代カードを切っていくと、ローマはペッレグリーニ、エル・シャーラウィの主力2人にアズムンを前線に投入。ディバラ依存の攻撃にクオリティを加えた。 その後、試合は1-1のまま最終盤に突入すると、ホームチームが土壇場で劇的ゴールを奪う。93分、右サイドのスペースに抜け出したカンチェッリエーリのグラウンダーの折り返しをゴール前のニアンがワンタッチで合わすと、このシュートがゴール右に決まった。 そして、試合はこのままタイムアップを迎えると、同時刻開催の16位のフロジノーネと17位のウディネーゼの直接対決がウディネーゼの1-0の勝利に終わった結果、残り1枠を巡る残留争いは15位ウディネーゼ(勝ち点37)、16位カリアリ(勝ち点36)、17位エンポリ(勝ち点36)、18位フロジノーネ(勝ち点35)という形になり、エンポリの奇跡の逆転残留と共にフロジノーネの1年でのセリエB降格が決定した。 また、エンポリに敗れたローマは6位フィニッシュで来季ヨーロッパリーグ行きが決まった。 2024.05.27 05:58 Mon

終盤に畳みかけたインテルがフロジノーネに5発圧勝【セリエA】

インテルは10日、セリエA第36節でフロジノーネとのアウェイ戦に臨み、5-0で圧勝した。 前節サッスオーロにシーズンダブルを許した王者インテル(勝ち点89)は、ラウタロやチャルハノール、バストーニら主力を半数ほどベンチスタートとした中、テュラムとアルナウトビッチの2トップで臨んだ。 降格圏の18位ウディネーゼと2ポイント差の16位フロジノーネ(勝ち点32)に対し、守勢の入りとなったインテルは9分、スーレのミドルでGKゾンマーを強襲される。 それでも19分、高い位置でボールを奪った流れから先制する。ディマルコのスルーパスをボックス左で引き出したテュラムのクロスにフラッテージが合わせた。 その後もリトリートしながら試合を進めるインテルは25分、ブレシャニーニの強烈なミドルをGKゾマーが好守で阻止。さらに41分のシェディラのシュートがバーに直撃した中、1点のリードで前半を終えた。 迎えた後半開始4分、ヘイニエルのミドルでGKゾンマーを強襲されたインテルは、52分にもピンチ。クアドラードのボールロストでピンチを招くと、ヴァレリにボックス手前から際どいシュートを打たれた。 さらに56分、ロングカウンターを受けた流れからゾルテアにGKゾンマーを強襲されたインテルだったが、2分後にCKからビセックのヘディングシュートがバーに直撃すると、60分に追加点。 ボックス右でバレッラのスルーパスを引き出したフラッテージのクロスをフリーのアルナウトビッチが難なく押し込んだ。 その後、ゴールを挙げたフラッテージとアルナウトビッチを下げる余裕を見せたインテルは78分にブキャナンに移籍後初ゴールが生まれると、80分にはラウタロが2月末以来となるゴールを決めて4-0。 止まらないインテルはテュラムにもゴールが生まれて終わってみれば5発圧勝としている。 2024.05.11 05:43 Sat

最下位サレルニターナのセリエB降格が決定…今季リーグ戦わずか2勝と低迷

サレルニターナは26日に行われたセリエA第34節の結果、セリエB(イタリア2部)への降格が決定した。 2021-22シーズンからセリエAで戦い続けてきたサレルニターナだったが、今シーズンは開幕12試合未勝利に陥るなど低迷。クラブは指揮官交代をカンフル剤にしようと、すでに今シーズンだけでパウロ・ソウザ監督、フィリッポ・インザーギ監督、ファビオ・リベラーニ監督、ステファノ・コラントゥオーノ監督と4人の指揮官が指揮を執るも、ここまでわずか2勝と不振から脱却できず、第10節以降は一度も最下位を抜け出せない状態が続いていた。 そんな中で26日に迎えたセリエA第34節のフロジノーネ戦、勝たなければセリエB降格となる中で残留を争うライバルとの直接対決となったが、力なく0-3で敗北。この結果、17位フロジノーネとの勝ち点差は「16」にまで広がり、4試合を残してのセリエB降格が決定した。 コラントゥオーノ監督は試合後、クラブ公式にて「数字的にも降格は時間の問題だった」とこの結果を覚悟していたことを明かしつつ、「我々にはここから再スタートして、重要な未来を創造する力を持っている」と力説し、クラブの将来性を信じるコメントを残している。 2024.04.27 14:10 Sat

ポリターノがメモリアル弾も格下相手に2度追いつかれたナポリがホームで痛恨ドロー…【セリエA】

セリエA第32節、ナポリvsフロジノーネが14日にスタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナで行われ、2-2のドローに終わった。 逆転でのヨーロッパ出場権獲得を目指す7位のナポリは、降格圏の18位に沈むフロジノーネとのホームゲームで連勝を狙った。前節、モンツァとの打ち合いを4-2で制したパルテノペイは、その試合から先発3人を変更。負傷のファン・ジェズスとオリベラに代えてエスティゴーアとマリオ・ルイ、サスペンションのウンゴニエに代えてポリターノを起用した。 開始直後にGKトゥラティと交錯した際にオシムヘンが左手を痛めるアクシデントが発生したが、ナポリの主砲は無事プレーに復帰。行ったり来たりの立ち上がりを経て10分過ぎから押し込む形を作り出したホームチームは、ボックス内でのオシムヘン、エスティゴーアのシュートでゴールに迫る。 すると、その流れのまま早い時間帯に先制に成功した。16分、相手陣内右サイドで仕掛けたポリターノが得意のカットインからボックス右角で左足を振り抜くと、絶妙なコントロールシュートがゴール左隅に突き刺さった。 ポリターノのセリエA通算50点目のメモリアルゴールで先手を奪ったナポリは、直後にもGKメレトからのロングボールに被ったDFロマニョーリと完璧に入れ替わったオシムヘンにGKと一対一のビッグチャンスが舞い込むが、ここはシュートを枠の左に外してしまう。 一方、何とか2失点目を凌いでいたフロジノーネも前半半ば過ぎにビッグチャンスを迎える。ボックス内に抜け出したシェディラがDFラフマニに足をかけられてPKを獲得。だが、キッカーのスーレが右を狙って蹴ったシュートはGKメレトに完璧に読まれてキャッチされた。 守護神のビッグプレーでリードを維持したホームチームは、前半終盤にかけて再び攻勢を強めたものの、2点目を取り切れずにハーフタイムを迎えた。 後半はオシムヘンにいきなり決定機が訪れたが、先にゴールをこじ開けたのはアウェイチーム。50分、ナポリのゴールキックからのビルドアップの場面でGKメレトにプレスを仕掛けたスーレが引っかけると、ゴール前でこぼれに反応したシェディラが冷静にゴールネットへ流し込んだ。 PKストップの守護神の痛恨ミスで追いつかれたナポリはすぐさま反撃を開始。クワラツヘリアが続けてボックス付近で際どいシュートを放つと、ここまで沈黙の主砲が仕事を果たす。 63分、セットプレーの二次攻撃からクワラツヘリアのピッチへ強く叩きつけるボレーシュートがゴール前に向かうと、ラインを上げ切れなかったDFと入れ替わりで飛び出したオシムヘンがGKの手前でコースを変えて流し込んだ。 勝ち越したナポリだが、試合の流れを完全に掌握するまでには至らず。徐々にフロジノーネが反撃に打って出ると、73分には相手GKのロングボールを撥ね返したカウンターの流れから右サイドのゾルテアからの正確なクロスをゴール前にタイミング良く走り込んだシェディラがヘディングでゴール左隅に流し込んだ。 2度のリードを守り切れずにイーブンに戻されたナポリは、その後も途中出場のセックに際どいシーンを作られるなど難しい戦いを強いられる。これを受け、カルツォーナ監督はラスパドーリ、カユステに加え、中盤を削ってシメオネを投入。より攻撃的な布陣でゴールをこじ開けにかかる。 しかし、集中したアウェイチームの堅守に手を焼くと、後半アディショナルタイムにはカウンターをファウルで止めたマリオ・ルイが2枚目のカードをもらって退場となるなど、最後まで流れを好転することはできず。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、格下相手のホームでの不甲斐ないドローにホームサポーターからの強烈なブーイングを浴びる中でランチタイムキックオフの一戦を終えることになった。 2024.04.14 21:38 Sun

ユベントスが保有する20歳スーレの未来予想図「夢はプレミアリーグ」

ユベントス保有のU-23アルゼンチン代表FWマティアス・スーレ(20)。将来のプレミアリーグ行きを希望する。 スーレはユベントスからフロジノーネへレンタル移籍中のワイドアタッカー。16歳でユーベ入りし、トップ昇格を経て武者修行へ…今季のセリエAで27試合10得点2アシストをマークする。 なんとかしてセリエA残留を勝ち取りたいフロジノーネの運命を左右する存在となっているわけだが、今回の代表ウィーク期間をU-23代表で過ごすなか、アルゼンチン『Dsports Radio』のインタビューで、将来的なプレミアリーグ行きの希望を明確にした。 「いま僕の手元にオファーはないよ。考えるだけ時期尚早だ。1月は確かにサウジアラビアからオファーがあったけど、具体的な話し合いに進まず終わったよ」 「将来? もちろんユベントスでチャンスが欲しい。自分の場所を自ら決めることができるなら、僕はイングランドを選ぶ。世界最高のリーグのひとつ…それは夢舞台だ」 「アルゼンチンに戻ってプレーするのもいいけど、それは今日現在の目標ではないし、そもそも全く異なるサッカーだからね。ただし、カラダが言うことを聞く年齢のうちに戻りたい。インデペンディエンテでプレーしたいんだ」 将来的なプレミアリーグ行き、そして母国復帰を見据えるスーレは、保有元ユベントスとの契約が2026年6月まで。ここ数カ月、断続的に今季終了後の売却も報じられるが、果たして。 2024.03.22 16:50 Fri

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イタリア復帰熱望のザニオーロ、ユベントスも獲得を真剣に検討か

ガラタサライに所属するイタリア代表MFニコロ・ザニオーロ(24)に対して、ユベントスが関心を示しているようだ。 昨夏、ガラタサライから買い取りオプション付きのレンタル移籍でアストン・ビラに加入したザニオーロ。即戦力として大きな期待が寄せられていたが、ウナイ・エメリ監督の下で躍進を遂げたチームで思うような出場機会を確保できず、公式戦39試合出場で2ゴールの成績を残すも、プレミアリーグでの先発は9試合にとどまった。 ビラは買い取りオプションを行使せず、今夏に2027年夏まで契約を残すガラタサライへ戻ることが決定したザニオーロ。ただし、今夏の移籍は濃厚とされており、ビジャレアルやアタランタ、フィオレンティーナが関心を示していた。 そんな中で、イタリア『カルチョメルカート』によると、ユベントスもザニオーロの獲得を検討している模様。スポーツ・ディレクター(SD)のクリスティアーノ・ジュントーリ氏は同選手を評価しており、具体的なオファーに発展する可能性もあるようだ。 ザニオーロもまた、イタリア復帰を熱望。ユベントスはまずアタランタのオランダ代表MFトゥン・コープマイネルス(26)、ボローニャのイタリア代表DFリッカルド・カラフィオーリ(22)の契約を優先する予定ではあるが、その後にザニオーロの交渉が開始されるかが注目される。 2024.06.11 16:10 Tue

ドウグラス・ルイス獲得へ向かうユベントス、マッケニーにイリング・ジュニアもアストン・ビラ行きか

ユベントスがブラジル代表MFドウグラス・ルイス(26)の獲得に向け、アストン・ビラとの交渉を進めているようだ。イタリア『スカイ・スポーツ』が報じた。 監督就任発表が間近とみられるチアゴ・モッタ氏との来シーズンに向け、中盤の補強に動くユベントス。ドウグラス・ルイスの獲得を目指しており、アメリカ代表MFウェストン・マッケニー(25)が取引に含まれると報じられていた。 両クラブは移籍成立に向け、頻繁に連絡を取り合っているようで、交渉は順調に進んでいるとのこと。ビラは現在、マッケニーに加え、U-21イングランド代表MFサミュエル・イリング・ジュニア(20)も要求しているという。 また、この2選手に加え、約2000万ユーロ(約33億9000万円)の金銭も望んでいる模様。ユベントスはこの額の引き下げに取り組んでいるようだ。 ドウグラス・ルイスはプレミアリーグで4位フィニッシュし、チャンピオンズリーグ(CL)出場も決めたアストン・ビラの主力。しかし、前年度に多額の損失を計上しているクラブは、プレミアリーグの利益と持続可能性に関する規則(PSR)に抵触する恐れがあり、このブラジル人MFが売却候補の1人に挙がっていた。 一方、マッケニーはユベントスにレンタルバックして今シーズンに臨み、マッシミリアーノ・アッレグリ元監督に重宝されたものの、現行契約が残り1年。クラブは契約更新へ向かったものの、給与面で折り合いがつかず、延長交渉はストップしたとみられている。 また、途中出場をメインとしながら公式戦27試合に出場したイリング・ジュニアも、契約期間が残り1年を切ろうとしている状況。売却やむなしと考えられ、1月にも補強資金に繋げるための移籍の可能性があった。 2024.06.11 15:10 Tue

キエーザ獲得目指すローマが代理人と接触予定も…選手側はユーロ終了後まで態度保留か

ローマがユベントスのイタリア代表FWフェデリコ・キエーザ(26)の獲得を熱望しているようだ。 2020年夏にフィオレンティーナから加入して以来、大ケガに見舞われながらもチームの主力として活躍してきたキエーザ。今シーズンも公式戦37試合10ゴール3アシストを記録した一方で、クラブとの契約は残り1年を切ろうとしている。 しかし、ユベントスとキエーザの契約交渉は金銭面で折り合いがつかず停滞中。加えて、チームへの就任が確実視されるチアゴ・モッタ監督はキエーザを構想に含めていないとも報じられており、今夏売却の可能性が高まっている。 そんな中で、イタリア『スカイ・スポーツ』によると、獲得を熱望するローマがキエーザの代理人と会談する予定とのこと。ただし、選手側はすぐさま去就について決断を下すつもりはないようだ。 キエーザは今月から開催されるユーロ2024にて、自身の価値を高めたい模様。これにより、モッタ監督からの評価に変化が生じることを期待しているほか、より多くのクラブから関心を集めたい考えだという。 ローマとしては、それでも粘り強くキエーザ獲得の可能性を探る意向であり、今後の動きが注目されている。 2024.06.11 12:40 Tue

ユナイテッドが新契約打診も…アカデミー出身フォーソンがモンツァにフリー加入へ

マンチェスター・ユナイテッドのU-20イングランド代表FWオマリ・フォーソン(19)がイタリアに渡るようだ。 ユナイテッドアカデミー産のウインガーは今年1月のFAカップでシニアデビューしてから、2月のプレミアリーグでも初出場。その試合で決勝アシストをマークしたりと爪痕も残し、最終的にトータルで7試合に出場した。 ウィリー・カンブワラとともに今後が楽しみな才能の1人だが、今季が契約最終年。ユナイテッドからは先日に新契約を打診した旨が明らかにされ、動向が注目されたが、フリーでの新天地行きを決断した模様だ。 移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、移籍先はモンツァで、2028年夏までの契約に合意。来季からセリエA挑戦を果たすという。 なお、アドリアーノ・ガッリアーニ氏が最高経営責任者(CEO)を務めるモンツァは今季のセリエAを12位でフィニッシュ。初昇格から2年連続の残留に成功している。 2024.06.11 10:15 Tue

ヴェローナ、今季残留に導いたバローニ監督の退任を発表

エラス・ヴェローナは10日、マルコ・バローニ監督(60)の退任を発表した。 ベネヴェントやフロジノーネ、レッジーナなど多くの国内クラブで指揮を執り、2021年夏から2年間のレッチェ指揮を経て、昨夏にヴェローナの監督に就任したバローニ監督。 2023-24シーズンは開幕連勝を飾るなど好スタートを切ったが、第3節のサッスオーロ戦で初黒星を喫すると、以降の14試合は5分け9敗と大不振に陥り、降格圏の19位と低迷。 さらに今冬の移籍市場では、チームトップの6ゴールを挙げていたFWシリル・ウンゴニエ(→ナポリ)やMFフィリッポ・テラッチアーノ(→ミラン)、DFイサク・ヒエン(→アタランタ)らを引き抜かれたが、シーズン後半戦では6勝を挙げるなど巻き返しに成功。最終的に9勝11分け18敗の13位でシーズンを終え、チームをセリエA残留に導いた。 なお、後半戦の手腕が評価されたバローニ監督には、イゴール・トゥドール監督が辞任したラツィオが接触しており、同クラブのクラウディオ・ロティート会長は『Il Messeggero』のインタビューで「バローニがラツィオの新監督になる」と明言していた。 2024.06.11 07:00 Tue

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