イングランド女子リーグ、WSLとWCがFAから独立へ!CEOにはナイキの元取締役ニッキー・ドゥセ氏

2023.11.29 22:50 Wed
Getty Images
イングランドサッカー協会(FA)は28日、イングランド女子1部のFA女子スーパーリーグ(FAWSL)と2部のFA女子チャンピオンシップ(FAWC)が、FAから独立した新たな体制に移行することを発表した。

イングランド女子のトップディビジョンとして2011年に幕を開けたWSLは、春秋制から秋春制への移行、2部制の導入などを経て今日に至る。

現在はFAの管轄となっているが、2024-25シーズンからはWSLとWCに属する計24クラブを株主とした新組織に管理権が引き継がれ、独立した運営体制となる。
『デイリー・メール』によれば、この新たな協定によって、WSLのクラブは各部門の総収入の75%を獲得することになるほか、放送と商業に関する議決権も所有することになると伝えている。

新組織はまだ正式には設立していないが、NewCoという仮称が充てられ、最高責任者(CEO)にはナイキの元取締役であるニッキー・ドゥセ氏が就任することが発表された。
ドゥセ氏スポーツおよび金融の分野に20年以上携わり、経営管理、商業、マーケティング、製品管理にわたる広範な知識を持ち、最高レベルのチームを戦略的に主導し育成してきた実績がある。

WSL、WCの会長を務めるドーン・エイリー氏はFAを通じ、「NewCoの提案に関し、24クラブ満場一致の支持を得られたこと、そしてニッキーを任命できたことを嬉しく思います」と、新機構設立の決定やドゥセ氏の就任に祝辞を送っている。

「彼女は、女子サッカーの力がポジティブな変化とより公平な社会を生み出すという先見の明と、強い熱意とを持ち合わせている人物ですし、女子サッカーには経済的な可能性を実現する大きな機会があることを認識しています。世界が注目するリーグへの、彼女の独創的な貢献を楽しみにしています」

2022年の母国女子ユーロの大成功のみならず、FAWSLも注目を集めるイングランドの女子サッカー。さらなる発展が期待できそうだ。

ウィメンズ・スーパーリーグの関連記事

ブライトン&ホーヴ・アルビオン・ウィメンのなでしこジャパンFW清家貴子がウィメンズ・スーパーリーグ(WSL)の年間最優秀選手候補に選ばれた。 三菱重工浦和レッズレディースでプレーしていた清家は、2023-24シーズンのWEリーグで22試合20ゴールを記録し得点王に輝くとともにMVPも受賞。さらに、Jリーグの記録も 2025.05.08 21:55 Thu
ブライトン&ホーヴ・アルビオン・ウィメンのなでしこジャパンFW清家貴子が圧巻のゴールを記録した。 5日、ウィメンズ・スーパーリーグ(WSL)第21節が行われブライトンは2位のアーセナル・ウィメンと対戦した。 清家は2トップの一角で先発出場。上位相手に戦ったブライトンだったが、16分にフラン・カービーのゴール 2025.05.06 14:35 Tue
4月30日、ウィメンズ・スーパーリーグ(WSL)の第20節が行われチェルシー・ウィメンはマンチェスター・ユナイテッド・ウィメンと対戦。0-1で勝利を収め、6連覇を達成した。 首位に立つチェルシーは勝ち点51、2位のアーセナル・ウィメンは勝ち点45という状況で残り3節となった中、アーセナルはアストン・ビラ・ウィメン 2025.05.01 13:30 Thu
アーセナルのレジェンドでもある元イングランド代表FWのイアン・ライト氏が、1人の女子サッカー選手を救っていた。イギリス『サン』が伝えた。 かつてはアーセナルのエースとして活躍し、288試合で185ゴールを記録。イングランド代表としても活躍したイアン・ライト氏。引退後は解説者などとして活躍する一方で、熱烈な女子サッ 2025.04.26 19:30 Sat
マンチェスター・シティ・ウィメンに所属するなでしこジャパンのMF長谷川唯が栄誉ある賞を手にした。 シティの発表によると、長谷川は第1回となる「フェスティバル・オブ・ウィメンズ・フットボール・アワード(FWFA)」にて、年間最優秀ミッドフィルダーに選出された。 FWFAは「草の根レベルからプロレベルに至るまで 2025.04.24 19:05 Thu

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly