「今季、上田綺世が記録を破る。他に道はない」 元Jリーガーでエールディヴィジ日本人最多得点者の父が期待

2025.10.28 00:00 Tue
©サッカーキング
かつてオランダのADOテン・ハーグだけでなく、名古屋グランパス、ジュビロ磐田、コンサドーレ札幌(現:北海道コンサドーレ札幌)といったJリーグのクラブでもGKとして活躍したハーフナー・ディド氏が、フェイエノールトで得点を量産する日本代表FW上田綺世を称賛した。オランダメディア『voetbalprimeur』が26日、同氏のコメントを伝えている。

フェイエノールト在籍3年目を迎える上田。1年目はメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネス(現:ミラン)の控えに甘んじており、全公式戦を通して37試合の出場で5得点にとどまると、昨季は負傷にも悩まされ、公式戦31試合出場9ゴールの成績でシーズンを終えていた。

だが、今季は序盤から絶好調。ここまで行われたエールディヴィジでは全10試合に先発出場して、11ゴールを記録。シーズン序盤にして、フェイエノールト加入後のキャリアハイを塗り替えており、エールディヴィジの得点ランキングでもトップを独走している。
そんな上田について、ディド氏は「数カ月前まで、彼がボールに触った後、足から何メートルもボールが離れるのを見ていた。ただ、今はもうそんなことはない。まるで上田のスパイクにはガムがくっついているみたいだ。それほど彼のコントロールは優れている」と、上田の技術面を称賛した。

現在、エールディヴィジの日本人最多得点記録は、ディド氏の息子である元日本代表FWハーフナー・マイク氏が保持している。マイク氏はADOテン・ハーグ在籍時の2015-16シーズン、エールディヴィジで16得点を挙げており、これが日本人選手の最多得点記録となっているが、ディド氏は「今シーズン、上田がその記録を破るだろう。他に道はない」と語り、上田の記録塗り替えに期待を寄せる。「私だけでなく、マイクも上田の活躍を喜んでいるよ」と明かした。
また、ディド氏の娘であり、マイク氏の兄妹は、現在上田の通訳を務めているのだという。ディド氏は「娘は流暢な日本語を話すことができる。上田にとって、それはとても大切なことなんだ」と話すと、その理由について、「多くの日本人は英語をかなり理解できるが、話すとなると話は別だ。完璧を求めるが故、それがミスを恐れる原因になり、インタビューには応じにくい」と説明。このような関係性のため、ディド氏は上田と何度も顔を合わせているらしく、「初めて会った時、彼は日本人らしく私にお辞儀をしてくれた。今でも会うたびにそうしてくれるんだけどね。日本の選手たちは、年上で、長年日本でサッカーをしてきた選手に対して、本当に深い敬意を払ってくれる。上田からもそれを感じたよ」と、上田とのエピソードと同選手の人間性について語った。


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出典:https://www.soccer-king.jp/news/world/ned/20251027/2081155.html


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