マンUのフレッチャー“ツインズ”も仲間入りへ…サッカー界の印象的な双子たち

2025.12.28 00:00 Sun
©サッカーキング
プレミアリーグ第18節が26日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドはニューカッスルに1-0で勝利。同試合ではクラブOBである元スコットランド代表MFダレン・フレッチャー氏の双子の息子が揃ってベンチ入りを果たした。

その名はMFジャック・フレッチャーとMFタイラー・フレッチャー。普段はU-21チームの主力でプレーしているが、トップチームのけが人続出を受けて、初めて揃ってプレミアリーグのメンバー入りを果たした。前節すでにデビューを飾っていたジャックは、ハーフタイム明けから途中出場。タイラーは防戦一方の展開でチャンスを得ることはできず、デビューはお預けとなった。

2007年3月19日にマンチェスターで産声を挙げたフレッチャーのツインズ。攻撃的MFのジャックはU-19イングランド代表を、守備的MFのタイラーはU-19スコットランド代表を選択しており、U-19欧州選手権予選では直接対決も経験している。今後の成長に期待が寄せられる逸材たちだ。
サッカー界では古今東西活躍してきた双子の選手たちが多くいる。今回は厳選した5組を紹介しよう。

■ダ・シウヴァ兄弟
“マンチェスター・ユナイテッドの双子選手”といえば、この2人を真っ先に思い浮かべる人の方が多いだろう。ラファエウ・ダ・シウヴァとファビオ・ダ・シウヴァは2008年にフルミネンセからマンチェスター・ユナイテッドに揃って移籍し、ダレン・フレッチャー氏と同時期にラファエルは通算170試合、ファビオは通算56試合に出場した。

元同僚のマイケル・キャリック氏も「区別するのに4年かかった」ほど似た顔のせいで、ラファエルのファウルによりファビオが間違ってイエローカードを提示された逸話も残っている。そんな2人は、ともに2024シーズンをもって34歳でスパイクを脱ぐ決断を下した。

■デ・ブール兄弟

サッカー界史上最も成功した双子と言っても過言ではないだろう。フランク・デ・ブールとロナルド・デ・ブールは、ともにアヤックスの下部組織で育ち、1994-95シーズンには史上初めて同一チームに在籍する兄弟でのチャンピオンズリーグ優勝を成し遂げた。双子としては今も唯一の記録だ。デ・ブール兄弟はその後もバルセロナ、レンジャーズ、アル・ラーヤン(カタール)でともにプレーした。

■ティンバー兄弟

現役のオランダ代表でも双子が活躍している。アーセナルで活躍するDFユリエン・ティンバーとフェイエノールトのMFクインテン・ティンバーだ。2001年6月17日生まれの兄弟はともにフェイエノールト、アヤックスの下部組織で育ち、ユリエンが一足先にトップチームデビューを飾った。2023年夏に加入したアーセナルでは加入直後大ケガに見舞われたものの、復帰後は堅守に欠かせない一人となっている。

一方のクインテンはアヤックスのトップチームデビューが叶わず、2021年夏にユトレヒトへとフリー移籍。エールディヴィジで通用することを示すと、翌年夏からフェイエノールトに加入し、1年目のリーグ優勝などに貢献した。クインテンも2024年3月に“オラニエ”デビューを飾ると、同年9月のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で、デ・ブール兄弟以来初めてオランダ代表で共演した双子選手となった。ちなみに2人の兄ディランはVVVフェンロに所属しており、キュラソー代表でのプレー経験を持っている。

■ベンダー兄弟

ともに1860ミュンヘンで育った2人だが、2009年に別々の道を歩むことを決断する。スヴェン・ベンダーはドルトムントへ移籍し、ラース・ベンダーはレヴァークーゼンを新天地に選んだ。その後、2016年のリオデジャネイロ・オリンピックに双子で出場して銀メダルを獲得したことはあったものの、クラブレベルでは敵として対峙。しかし、2017年の夏にスヴェンのレヴァークーゼン加入が決まり、2人は再びチームメイトとなった。

2020-21シーズン限りで揃って現役を引退。ともに指導者の道へ進み、現在はスヴェンがウンターハヒンクで、ラースがヴァッカー・ブルクハウゼンで監督を務め、レギオナルリーガ・バイエルン(4部相当リーグ)でライバル関係にある。

グスタフソン兄弟

浦和レッズの舵をとるMFサミュエル・グスタフソンも“ツインズプレイヤー”の一人だ。父パトリックと三男エリアスもサッカー選手のサッカー一家に生まれたサミュエルと双子のシモンは、ともに母国スウェーデンのヘッケンでデビューを飾った。サミュエルはイタリアへと渡り、トリノやヴェローナなどでプレーし、2021年からヘッケンに復帰。一方でシモンはオランダのフェイエノールトやユトレヒトなどでプレーした後、2022年からヘッケンに戻り、再び兄弟で共にプレーした。

グスタフソンは2024年から浦和に加入し、J1屈指の創造性あふれるアンカーとして活躍している。一方、シモンはヘッケンとの契約が2025年末で満了を迎え、退団が決定的。海外挑戦も視野に入っていると噂されているが、Jリーグでの双子共演が実現する可能性は果たしてあるのだろうか。

出典:https://www.soccer-king.jp/news/world/eng/20251227/2103975.html


NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly