ハンガリーカップ決勝、1万人のファンがゴール裏で大熱狂! 社会的距離「なにそれ」状態に!

2020.06.04 18:35 Thu
Getty Images
新型コロナウイルスのパンデミックが落ち着きを取り戻し、世界各国で再び動き始めたフットボール界。それでもまだまだ厳しい制限が敷かれる中、ハンガリーで行われたカップ戦の決勝が大きな盛り上がりを見せた。イギリス『ガーディアン』が伝えている。パンデミック収束が近づき、5月に入って続々とリーグ戦再開の朗報が届くヨーロッパ。ハンガリーでは3日に国内カップ『マジャル・クパ』の決勝戦、ブダペスト・ホンヴェードvsメゼーケヴェシュド=ジョーリが行われた。
昨秋に改築されたプスカシュ・アレーナが舞台となった決勝戦。ハンガリーでは左右前後に間隔を空けることを条件にフットボールを含む全てのスポーツイベントで観客の入場を許可されており、この日は67000人のキャパシティを誇る新スタジアムにおよそ1万人のファンが集結した。

しかし、熱狂的なサポーターがそのようなルールを守っていられるはずがなく、瞬く間にゴール裏に集結。チャントや太鼓、ジャンプなどの動きでピッチの選手たちへエールを送った。

そして、試合は現在リーグ戦6位のホンヴェードが3位のメゼーケヴェシュド=ジョーリを下して、11年ぶりとなる8度目の優勝を果たした。
通常、ハンガリー1部リーグの平均観客動員数は3000人程度で、国内では「我々は遥か昔からソーシャルディスタンスを守ってきた」というジョークも飛び交うほど。それを踏まえるとこの一戦の注目度がいかに高かったのかが窺える。また、チケット価格が3.87ポンド(約530円)と格安だったことも要因の一つだったと『ガーディアン』は述べている。

観戦に来たあるホンヴェードファンは試合後「スタジアムは8分の1ぐらいしか埋まってなかったけど、雰囲気は素晴らしかった」とコメント。また、「これほどのスタジアムでこんなに早くビールが出てきたのは初めてだったよ」と冗談も交えた。

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