【足球日記】一度やめた僕がプロになれた理由

2021.03.16 21:00 Tue
◆ごく普通のキャリア。いや、それ以下かもしれない

僕は高校最後の大会、県予選で敗退し引退が決まった瞬間、今まで目指してきたプロサッカー選手になることを諦める“選択”をしました。試合終了のホイッスルが鳴った時僕はベンチ横でアップをしていました。涙が溢れ出ました。正確には交代枠を使い切った時点で泣きはじめました。

単に試合に負けたからではなく、最後の最後ピッチ上に居られなかった自分に対してただただ悔しくて。ほぼ毎日居残りで練習をしていた自分自身に申し訳ないとすら思いました。

振り返ってみれば中学最後の試合も出られなかったな。そんな自分が今プロとして生活できているのは不思議だと思われるでしょう。自分でもそう思います。でもここには何か理由があり、それを言語化して発信することで今プロを目指している選手・諦めるか悩んでいる選手に対して少しでも勇気を与えることが、僕が今プロであり続ける一つの使命(大袈裟ですが)だと思っています。

なぜならスーパーな選手やいわゆるエリートと呼ばれるキャリアを持つ選手が続々とプロになるこの業界、その影で計り知れない数の選手が夢破れ、涙する。そんなノンキャリア組の選手のうちの1人だった僕だからこそ伝えたいことがあります。