GKの前で5人がジャンプする“かく乱”作戦 監督も「懐疑的だった」と語った斬新FK戦術が成功!

2021.04.14 11:55 Wed
Getty Images
リーグ2(イングランド4部)のオールダム・アスレティックが斬新なフリーキック戦術を見せた。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。オールダム・アスレティックは9日、第41節でコルチェスター・ユナイテッドとホームで対戦。
1点リードで迎えた42分に、ペナルティーアーク手前の好位置でFKを獲得すると、相手GKと壁の間に5人の選手を並べた。5人の選手たちは、GKの前でジャンプし続け、GKを妨害する。

ボールの側には、MFカラム・ウィーランとMFアルフィー・マッカルモントが構えるが、5人の選手たちはオフサイドポジションということもあり、コルチェスターの選手たちは彼らのマークにつかず、壁を構成していく。

しかし、ウィーランがシュートモーションに入ると、5人の選手たちは一斉に手前へと走り出し、オンサイドのポジションへ。だが、5人の選手とウィーランはすべて囮で、マッカルモントが右足で直接狙う。
上手く相手GKのタイミングを外したシュートは、ゴール左のポストに跳ね返り、そのままゴールネットへと吸い込まれていった。

マッカルモントのキックが素晴らしく、囮がなくても決まっていたのではないかと思ってしまうゴールだったが、それまでのかく乱で相手の壁が飛ぶタイミングがずれ、GKの反応も遅れているため、効果はあったはずだ。

試合後、オールダムのキース・カール監督は、この斬新なアイデアの持ち主が自分ではないことを明かした。

「私はこの特許を取りたいが、できないんだ。これはポール・バトラー(アシスタント・マネージャー)のものだ」

「彼は国際的なセットプレーのスペシャリストを訪ねた後、(現役時代の)リーズ・ユナイテッドにいるときにやったんだ。彼はそれがうまくいったと言ったので、練習でやってみた。正直に言って、私は懐疑的だったと言わざるを得ないよ」

「特許を取得したいけどしない。それはポール次第さ」

試合は、このゴールで勢いに乗ったオールダムが5-2の大勝を収めている。

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