中村草太、E-1選手権で“共闘”長友佑都の守備対応に感嘆「距離感や守備の間合いは他の選手と違う」
2025.10.19 17:19 Sun
スコアレスの75分、FC東京のCK直後にサンフレッチェ広島が怒涛のカウンターを仕掛けた。広島は6選手が勢いよく走り上がったのに対して、FC東京はGKを含めて3人で守る数的不利のピンチ。最前線でパスを受けた広島MF中村草太が持ち上がると、そこに立ちはだかったのは明治大学の大先輩であるDF長友佑都だ。
「数的不利な状況でしたけど、全く焦らず、ボールを持っている選手と駆け引きをうまくしながら、スペースを消しながら、最後はシュートに足を出すところはセオリー通りで、守備の基本をやりました」(長友)
決定機で経験豊富な先輩と対峙した中村は、「数的有利だったのでパスを出せばよかったかなとも思いましたけど、うまくシュートに誘われた部分があって、駆け引きのところで上回れなかったなと思います」と打たされた形で右足を振り抜いた。それをブロックされ、ここは長友の貫禄に軍配が上がった。
17日に行われた明治安田J1リーグ第34節で、サンフレッチェ広島とFC東京が対戦。金曜のナイトゲームは、ホームの広島が試合を通じて13本のシュートを放つ猛攻を仕掛けたが、FC東京が手堅く守り切ってスコアレスドローで終わった。
長友は、「広島はやっぱりみんなの能力が高いなと思いました。セカンドボールも彼らの方が拾っていたと思いますし、体の強さやフィジカルを生かされて押された感じはありました」と上位チームの強さを振り返ったが、チーム一丸で最後まで失点を許さず、敵地で勝ち点1をつかんだ。
対する広島は猛攻が実らず、優勝争いの中で手痛いドローとなった。後半のスタートから出場した中村は、「強引にでも畳みかけるべきでしたし、もっとサイドに振ったり、勝負をかけるようなボールを差し込まないと打開できないと思うので、安パイなプレーが多かったのかなと思います」と振り返った。
広島の大卒ルーキーは、12日にケガから約1カ月ぶりに戦線復帰したばかり。今節はリーグ戦6試合ぶりの出場で、左ウイングバック、シャドー、右ウイングバックとポジションを移しなら45分を戦い抜いた。「まだ自分のイメージに体がついてこないところはありますし、もっとプレーの精度は高めることができると思います」と明かし、「勝利に貢献できなかったことが1番悔しいです」と心境を口にした。
ピッチでは、7月の東アジアE-1サッカー選手権2025で日本代表として一緒に戦った長友とも対峙し、「やっぱり距離感や守備の間合いは他の選手と違うなと思いました」と経験の差を痛感。「もっと長い時間、対峙したかった思いもあります」と話した。
同日に行われたヴィッセル神戸と鹿島アントラーズの上位対決もスコアレスドローで終了。5位の広島は首位の鹿島と勝ち点差7のまま残り4試合となった。
中村は優勝争いについて、「まだチャンスあると思っていますし、少しでも可能性があれば、僕だけではなくチーム全員が狙っているので、そこは変えずにいきたいです」と顔を上げ、「ACL、ルヴァンカップ、天皇杯もありますけど、目の前の1試合を100パーセントでやっていきたいです」と可能性を残す4冠に向けて意気込んだ。
取材・文=湊昂大
【ハイライト動画】広島vsFC東京
「数的不利な状況でしたけど、全く焦らず、ボールを持っている選手と駆け引きをうまくしながら、スペースを消しながら、最後はシュートに足を出すところはセオリー通りで、守備の基本をやりました」(長友)
決定機で経験豊富な先輩と対峙した中村は、「数的有利だったのでパスを出せばよかったかなとも思いましたけど、うまくシュートに誘われた部分があって、駆け引きのところで上回れなかったなと思います」と打たされた形で右足を振り抜いた。それをブロックされ、ここは長友の貫禄に軍配が上がった。
長友は、「広島はやっぱりみんなの能力が高いなと思いました。セカンドボールも彼らの方が拾っていたと思いますし、体の強さやフィジカルを生かされて押された感じはありました」と上位チームの強さを振り返ったが、チーム一丸で最後まで失点を許さず、敵地で勝ち点1をつかんだ。
フル出場で貢献した39歳は、「かなりタフでした。ここのところクロスからの失点や軽い守備が続いていたので、みんなで固く守れたのは自信を持てる部分だったと思います」とチームの戦いぶりに胸を張りつつ、「この守備の固さをベースしないとやっぱり上にはいけないですし、そこからどう攻撃につなげていくかのところは次の1週間でしっかり準備したいと思います」と前を向いた。
対する広島は猛攻が実らず、優勝争いの中で手痛いドローとなった。後半のスタートから出場した中村は、「強引にでも畳みかけるべきでしたし、もっとサイドに振ったり、勝負をかけるようなボールを差し込まないと打開できないと思うので、安パイなプレーが多かったのかなと思います」と振り返った。
広島の大卒ルーキーは、12日にケガから約1カ月ぶりに戦線復帰したばかり。今節はリーグ戦6試合ぶりの出場で、左ウイングバック、シャドー、右ウイングバックとポジションを移しなら45分を戦い抜いた。「まだ自分のイメージに体がついてこないところはありますし、もっとプレーの精度は高めることができると思います」と明かし、「勝利に貢献できなかったことが1番悔しいです」と心境を口にした。
ピッチでは、7月の東アジアE-1サッカー選手権2025で日本代表として一緒に戦った長友とも対峙し、「やっぱり距離感や守備の間合いは他の選手と違うなと思いました」と経験の差を痛感。「もっと長い時間、対峙したかった思いもあります」と話した。
同日に行われたヴィッセル神戸と鹿島アントラーズの上位対決もスコアレスドローで終了。5位の広島は首位の鹿島と勝ち点差7のまま残り4試合となった。
中村は優勝争いについて、「まだチャンスあると思っていますし、少しでも可能性があれば、僕だけではなくチーム全員が狙っているので、そこは変えずにいきたいです」と顔を上げ、「ACL、ルヴァンカップ、天皇杯もありますけど、目の前の1試合を100パーセントでやっていきたいです」と可能性を残す4冠に向けて意気込んだ。
取材・文=湊昂大
【ハイライト動画】広島vsFC東京
出典:https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20251019/2078038.html
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