チアゴ・アルカンタラがやはりリバプール退団へ…負傷多く今季は出場1試合5分間のみ

2024.04.05 13:20 Fri
フル稼働が難しいチアゴ・アルカンタラ
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フル稼働が難しいチアゴ・アルカンタラ
元スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラ(32)がやはり今シーズンでリバプールを去るようだ。近年存在感が薄いチアゴ。バルセロナ、バイエルンを経て2020年夏に加入した稀代のプレーメーカーだが、ケガがちでフル稼働が難しく、昨季は公式戦28試合出場どまり。今季は2月のアーセナル戦で5分間出場しただけとなっている。
股関節負傷から帰ってきた矢先の筋肉系トラブルなわけだが、イギリス『ミラー』いわく、このアーセナル戦はチアゴにとってリバプールラストゲーム。5月に23-24シーズンが終わるころ、チアゴはまだリハビリを続けている見通しで、契約は6月までとなっている。

契約延長話は聞こえてこず、噂されるのは弟ラフィーニャ(アル・アラビ)もプレーする中東への移籍。スペイン『Relevo』によると、リバプールは治療のためにスペインへの帰国を許可しているといい、これはチアゴが新天地探しに困らないための配慮とも言えるという。

今季でアンフィールドを去るユルゲン・クロップ監督も2月、チアゴがシーズン中に復帰できるかどうか問われ、「正直わからない。少なくとも短絡的な件ではないし、いま私が彼を起用しないのは、起用できないから」とコメントしている。
世界中にファンを持つチアゴだが、リバプール退団が迫り、ひいては欧州での選手キャリアも幕引きとなるかもしれない。

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リバプールが退団選手発表! チアゴ&マティプは退団、GKアドリアンには契約延長オファー

リバプールは5日、2023-24シーズン限りでの退団選手を発表した。 ユルゲン・クロップ監督がチームを去り、アルネ・スロット新監督が就任するリバプール。すでに元スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラ(33)、元カメルーン代表DFジョエル・マティプ(32)が契約満了での退団が発表されていた。 チアゴは2020年にバイエルンから加入。公式戦98試合に出場し、FAカップとコミュニティ・シールドの優勝を経験。マティプは2016年夏にシャルケから加入し、公式戦201試合で11ゴールを記録。チャンピオンズリーグ(CL)やプレミアリーグの優勝を含む7つのタイトルを獲得していた。 また、契約満了で退団の可能性があったGKアドリアン(37)に関しては、新契約を結ぶオファーを出しているとのこと。ブラジル代表GKアリソン・ベッカー(31)、アイルランド代表GKクィービーン・ケレハー(25)らには退団の話もあるだけに、慎重になっているところだ。 その他、MFメルカム・フラウエンドルフ(20)、FWマテウシュ・ムシアロフスキ(20)、DFアダム・ルイス(24)も退団する。 アカデミーレベルでもDFネイサン・ギブリン(18)、DFフランシス・ギマ(17)、GKルーク・ヒューイットソン(19)、DFナイル・オズボーン(19)、MFコーディ・ペニントン(17)に関しても契約満了で退団となる。一方で、GKジェイコブ・ポイトレス(20)、GKリース・トゥルーマン(19)には契約延長を打診しているとのことだ。 2024.06.05 18:23 Wed

ケガに泣かされリバプール退団のチアゴ…欧州でのキャリア継続を希望か

リバプール退団が決まった元スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラ(33)だが、今後のキャリアについて方針をすでに決めているようだ。 チアゴは2020年9月に、バイエルンからリバプールへ加入。試合に出場すれば卓越したボールコントロールと圧巻のパスでファンを沸かせたが、度重なる負傷に苦しめられたこともあり、シーズンを通じてパフォーマンスを披露することは叶わなかった。 今シーズンも負傷続きの1年を送っており、ここまでわずか1試合、5分間の出場のみ。リバプールとの契約は今季限りとなっていたが、契約延長に向けた交渉が開かれることはなく、17日に退団が発表された。 すでに33歳となり、今後のキャリアが注目されるチアゴ。そんな中、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、本人は引き続き欧州でのキャリア継続を望んでいるようだ。 すでにリバプールのトレーニングに復帰しているチアゴに対しては、欧州の複数クラブからアプローチがある模様。欧州外からのオファーも存在するようだが、本人の希望もあり来シーズンも欧州でのプレーが見られる可能性は高いだろう。 2024.05.19 18:10 Sun

チアゴが契約満了でリバプール退団…ケガに苦しんだ4シーズンもクロップ監督は賛辞「彼は最も美しい絵だけを描くゲームのアーティスト」

リバプールは17日、元スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラ(33)の退団を発表した。 バルセロナのアカデミー出身のチアゴは、2011年7月にファーストチームに昇格。2013年7月にバイエルンへと完全移籍。2020年9月にリバプールに加入した。 リバプールでは4シーズンを過ごしたがほとんどの期間で負傷離脱している状況に。今シーズンもわずか1試合、5分間の出場に終わってしまった。 4シーズンで公式戦98試合で3ゴール6アシスト。リバプールではFAカップとコミュニティシールドのタイトルを獲得した。 チアゴの退団について、ユルゲン・クロップ監督がコメントしている。 「彼がリバプールに来る前から、サッカーが本当に好きなら、チアゴ・アルカンタラのプレーを観てみることは大いに意味があると信じていた」 「技術的にはとても優れている。世界中のどのチームでもプレーできる才能があり、彼を我々と一緒に迎えることができたのは光栄だった」 「私は彼がここに来る前からサッカー選手として彼について多くのことを知っていた。彼がバルセロナやバイエルンで何をしたか、どうしてあなたには分からないか? 彼が我々と一緒に新たな挑戦をすることを決めたとき、私はこれ以上嬉しいことはなかった」 「その時点から、私は彼を間近で見ることができ、『凄い』としか言えない。最も重要なのは、彼が新しい物語の一部であり、彼の特別な資質のおかげでチームとしての発展を助けてくれたことだ」 「ケガが彼にとっても我々にとってもフラストレーションだったことは知っているが、出場可能になったときの彼がプレーできたレベルは信じられないほどだった。これは私が覚えていることだ」 「これから彼は家族とともに新たな方向に進むことになるだろう。我々は彼らの幸運を祈るばかりだ。彼が次にどこでプレーするにせよ、私は喜んで見守るつもりだ。最も美しい絵だけを描くゲームのアーティストだ」 2024.05.17 17:30 Fri

再離脱のチアゴは今季絶望か…クロップ監督「正直なところ、私にもわからない」

リバプールの元スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラが、今シーズンの残りの試合を欠場する可能性があるようだ。クラブを率いるユルゲン・クロップ監督が明かしている。 2020年のリバプール加入以降、度重なる負傷に悩まされているチアゴ。とりわけ、昨年4月末に負ったそ径部のケガは長期化し、ここまで約9カ月に渡っての離脱が続いていた。 さらに待望の復帰戦となった4日のアーセナル戦で、再び筋肉系を負傷すると、以降の公式戦4試合を欠場していた。 28日に行われるFAカップ5回戦のサウサンプトン戦に向けた前日会見に臨んだクロップ監督は、チアゴの状態や離脱期間について問われると以下のようにコメントした。 「復帰の時期は未定だ。正直なところ、私にもわからないんだ。メディカルの面で今やらなければならないことがいくつかあって、それで(今シーズン)またプレーできるかどうかはわからない」 「それは決して短期的な話ではないからね、だから私はこの件にはノータッチなんだ。彼が2週間以内にトレーニングに参加できるとか、そういことは考えられないから、私は100%この件には関与していないんだ。だから、これ以上何も言えないんだ」 2024.02.28 07:35 Wed

負傷者続出のリバプール…ジョタ、C・ジョーンズはEFLカップ決勝欠場が確実に

今週末にEFLカップ(カラバオカップ)決勝を控えるリバプールだが、多くの負傷者が発生しているようだ。 リバプールは17日に行われたプレミアリーグ第25節でブレントフォードと対戦。試合自体は4-1の快勝を飾り首位キープに成功した一方、相手選手との接触で足首を痛めたMFカーティス・ジョーンズ、接触プレーで左ヒザを負傷したFWジオゴ・ジョタがいずれも途中交代でピッチを後にしていた。 イギリス『タイムズ』のポール・ジョイス記者によると、カーティス・ジョーンズ、ジョタはいずれもこの試合の負傷によってしばらくチームから離脱することに。25日に控えるカラバオカップ決勝は欠場する見通しとなったようだ。 リバプールはこの2選手のほか、GKアリソン・ベッカーとMFチアゴ・アルカンタラがハムストリング、DFトレント・アレクサンダー=アーノルドがヒザの負傷によりカラバオカップ決勝の欠場が確実に。また、ハムストリングの負傷で離脱中のMFドミニク・ソボスライ、ブレントフォード戦で筋肉の違和感から途中交代となったFWダルウィン・ヌニェスについても間に合うかは不透明となっている。 今シーズン限りでの退任を発表したユルゲン・クロップ監督の下、ここまでプレミアリーグでも国内外のカップ戦でも好成績を残すリバプール。負傷者が続出する苦しい状況の中で、改めてチームの総合力が試されることになりそうだ。 2024.02.20 10:10 Tue

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華麗なる天才、古豪ハンガリー復活の期待背負うNo.10/ドミニク・ソボスライ(ハンガリー代表)【ユーロ2024】

14日、ユーロ2024がいよいよ開幕。ドイツで行われる今大会は24カ国が出場し、7月14日までの1カ月間開催される。 今大会には最後の国際大会になる選手や、所属クラブで躍動した若手選手まで、622名の選手にプレーの可能性がある状況。出場24カ国を注目選手と共に紹介していく。 <span class="paragraph-subtitle">■ハンガリー代表</span> 出場回数:3大会連続5回目 最高成績:3位(1964) ユーロ2020結果:グループステージ敗退 予選結果:グループG・1位 監督:マルコ・ロッシ <span style="font-weight:800">◆注目選手</span> MFドミニク・ソボスライ(リバプール) 2000年10月25日(23歳) 2023-24シーズンからリバプールに加入したソボスライ。日本代表MF遠藤航、アルゼンチン代表MFアレクシス・マク・アリスターと共に、中盤で期待を寄せられた1人だ。 リバプールが7000万ユーロ(約118億円)の契約解除金を支払って獲得したRBライプツィヒから逸材。フィジカルも強く、テクニックを持ち合わせ、ブンデスリーガで異彩を放っていたソボスライは、ユーリティティ性も魅力だ。 インサイドハーフがメインだが、元々はサイドアタッカーとしてプレー。ザルツブルク時代には南野拓実(モナコ)と両サイドを形成していたアタッカー。その後、ライプツィヒでシャドーのポジションでプレーし、より攻撃的な力を見せつける。 ハンガリー期待の才能は“天才”と称されており、キックの精度がとにかく高く、ミドルシュートはお手のもの。威力、精度と申し分なく、リバプールでの1年目は数字を残せなかったが、ユーロの舞台での活躍に期待がかかる。 <span style="font-weight:800">◆試合日程</span> ▽6月15日(土) 《22:00》 【A】ハンガリー代表 vs スイス代表 ▽6月19日(水) 《25:00》 【A】ドイツ代表 vs ハンガリー代表 ▽6月23日(日) 《28:00》 【A】スコットランド代表 vs ハンガリー代表 <span style="font-weight:800">◆招集メンバー</span> GK 1.ペーテル・グラーチ(RBライプツィヒ/ドイツ) 12.デーネシュ・ディブス(フェレンツヴァーロシュ) 22.ペーテル・サッパノシュ(パクシュFC) DF 2.アダム・ラング(オモニア・ニコシア/キプロス) 3.ボトンド・バログ(パルマ/イタリア) 4.アッティラ・サライ(フライブルク/ドイツ) 5.アッティラ・フィオーラ(フェヘールヴァール) 6.ヴィリー・オルバン(RBライプツィヒ/ドイツ) 7.ロイク・ネゴ(ル・アーヴル/フランス) 11.ミロシュ・ケルケズ(ボーンマス/イングランド) 14.ベンデグーズ・ボラ(セルヴェット/スイス) 18.ジョルト・ナジ(プスカシュ・アカデーミア) 21.エンドレ・ボトカ(フェレンツヴァーロシュ) 24.マールトン・ダルダイ(ヘルタ・ベルリン/ドイツ) MF 8.アダム・ナジ(スペツィア/イタリア) 10.ドミニク・ソボスライ(リバプール/イングランド) 13.アンドラス・シャーファー(ウニオン・ベルリン/ドイツ) 15.ラスロ・クラインハスラー(ハイドゥク・スプリト/クロアチア) 16.ダニエル・ガズダグ(フィラデルフィア・ユニオン/アメリカ) 17.カラム・スタイルズ(サンダーランド/イングランド) 26.ミハーイ・カタ(MTKブダペスト) FW 9.マルティン・アダム(蔚山現代/韓国) 19.バルナバス・ヴァルガ(フェレンツヴァーロシュ) 20.ロランド・サライ(フライブルク/ドイツ) 23.ケヴィン・チョボト(ウーイペシュト) 25.クリストフェル・ホルヴァート(ケチケメート) <span class="paragraph-title">【動画】ソボスライ、シーズン序盤のリバプールでの活躍</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="x_V7a7bIMjo";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.15 17:00 Sat

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五輪OA枠に遠藤航が内定?/六川亨の日本サッカーの歩み

一部スポーツ紙の報道によると、パリ五輪のOA(オーバーエイジ)枠にリバプールの遠藤航が内定したとのことだった。実現すれば16年のリオ五輪、21年の東京五輪に続き3大会連続しての五輪出場になる。もちろん日本サッカー史上初めての出来事である。 確かにアメリカ遠征のメンバー発表の席上で、山本昌邦NTDは「交渉をしたくても監督が代わるチームもある」と話していた。リバプールはクロップ監督が今シーズン限りで勇退し、来シーズンはフェイエノールトのスロット監督が就任する。パリ五輪出場は遠藤本人の強い希望もあったそうだ。 過去にも五輪に複数回出場した選手はいた。28年ぶりの出場となった96年アトランタ五輪とその4年後のシドニー五輪には、中田英寿と松田直樹が連続して出場している。2人ともOA枠ではなく、2大会とも23歳以下での出場は、彼らの早熟ぶりを示している。 04年アテネ五輪に出場し、12年のロンドン五輪にOA枠で出場したのがDFのオールラウンダー徳永悠平だった。その12年ロンドン五輪に出場して4位になり、21年の東京五輪にOA枠で出場したのが酒井宏樹だ。 そして北京五輪は3戦3敗に終わったものの、12年ロンドン五輪と21年東京五輪の2大会にOA枠で出場したのが吉田麻也である。遠藤より一足早く3大会の出場を果たしたが、16年リオ五輪はA代表の活動を優先したため3大会連続とはならなかった(出場していれば4大会連続の可能性もあった)。 こうして過去の例を振り返ると、DFの選手が多いことがわかる。やはり大岩ジャパンでも同様に、若い選手はなかなか所属チームで出場機会をつかめないためOA枠の力を借りなければならないのだろう。果たしてCBにOA枠として谷口彰悟や板倉滉が呼ばれるのかどうか、こちらも興味深いところである。 遠藤に関して言えば、中盤のアンカーが本職だが最終ラインでの起用も考えられるだけに“うってつけ”のOAと言えるだろう。中盤で藤田譲瑠チマや松木玖生とのユニットは、かなり守備強度の高い組合せになる。あるいは遠藤とチマでターンオーバーを採用するか。残るOA枠の人選次第で様々な組合せが考えられるので、交渉の成り行きを見守りたい。その気になるメンバー18人は7月3日に発表予定だそうだ。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> 2024.06.11 11:30 Tue

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