今大会初勝利を狙うジョージアvsチェコは互いに譲らずドロー…【ユーロ2024】

2024.06.23 00:05 Sun
Getty Images
ユーロ2024グループF第2節のジョージア代表vsチェコ代表が22日に行われ、1-1の引き分けに終わった。

18日に行われた初戦でトルコ代表に敗れたジョージアは、その試合のスタメンからチャクヴェタゼをダヴィタシュヴィリに変更した以外は同じメンバーを採用。クワラツヘリアとミカウタゼを2トップに据えた[3-5-2]の布陣で試合に臨んだ。
一方、初戦でポルトガル代表に惜敗したチェコは、その試合のスタメンからクフタ、シュルツ、ドウジェラの3選手をフロジェク、チェルニー、ユラセクに変更。3トップにチェルニー、シック、フロジェクを並べた[3-4-3]の布陣で試合に臨んだ。

試合は開始早々にチェコが決定機を創出する。3分、右サイドからのロングスローをファーサイドで受けたフロジェクが胸トラップからシュート。相手GKが弾いたこぼれ球をクレイチがジャンピングボレーで合わせると、相手DFにディフレクトしたボールを最後はシックが左足ボレーで狙ったが、叩きつけたシュートはGKママルダシュヴィリの好セーブに防がれた。

その後も主導権を握るチェコは、23分にネットを揺らす。右サイドからロングスローを供給すると、ボックス中央の混戦を抜けたボールをファーサイドのフロジェクがシュート。これはGKママルダシュヴィリにブロックされたが、跳ね返ったボールを再びフロジェクがゴールに押し込んだ。
このゴールでチェコが先制かと思われたが、VARの末にフロジェクがゴールに押し込んだ場面で左腕に当たっており、ハンドの判定でゴールは取り消された。

ハーフタイムにかけては拮抗した展開が続いたが、前半終了間際にジョージアにチャンス。追加タイム1分、敵陣右サイドで獲得したFKからクワラツヘリアがクロスを供給すると、ワンバウンドしたボールがDFフラナーチの右手に当たると、VARの末にハンドが認められ、PKを獲得。このPKをミカウタゼがゴール右に突き刺し、前半を1-0で終えた。

迎えた後半、1点を追うチェコは55分にフロジェクとチェルニーを下げてリングルとユラセクを投入。すると59分、ツォウファルの右CKをニアサイドのリングルがヘディングシュート。これは左ポストに直撃したが、跳ね返りをシックが体でゴールに押し込んだ。

その後は互いに選手を入れ替えながら勝ち越しゴールを狙うが、拮抗した展開が続く。終盤にかけてはポゼッションで上回るチェコが攻勢を強めたが、試合終了間際にジョージアが決定機を迎える。

95分、自陣でのボール奪取からロングカウンターを仕掛けると、ドリブルで敵陣まで持ち上がったチャクヴェタゼのラストパスを供給。これをボックス中央右まで駆け上がったロブジャニーゼが右足ダイレクトで狙ったが、シュートは枠に上に外れた。

直後に試合終了のホイッスル。今大会初勝利を目指した両者の一戦は互いに譲らずドロー決着で勝ち点1を分け合う結果となった。

ジョージア代表 1-1 チェコ代表
【ジョージア】
ジョルジュ・ミカウタゼ(前49[PK])
【チェコ】
パトリック・シック(後14)

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「クヴァラはスペインのどの選手よりも優れている」、ママルダシュヴィリが波紋呼んだ発言を説明

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「彼らを対戦相手として尊重」、スペイン代表指揮官は予選大勝のジョージアを軽視せず…高速カウンターを警戒

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躍進ジョージアは予選で大敗スペイン相手にも引かず…サニョル監督「守備だけをするつもりはない」

ユーロ本大会初出場でグループステージ突破という快挙を成し遂げたジョージア代表は、決勝トーナメントでも変わらぬ攻撃的な姿勢を貫く。 ウィリー・サニョル監督の下、守護神ギオルギ・ママルダシュヴィリ、FWクヴィチャ・クワラツヘリア、FWジョルジュ・ミカウタゼの両エースを軸に史上初となるユーロ2024本大会行きを決めたジョージア。 本大会でもその快進撃は続き、ポルトガル代表、トルコ代表、チェコ代表と強豪揃いのグループFでは最終節ですでに首位通過を決めていたポルトガルを撃破した結果、勝ち点4の3位で突破を決めた。 ただ、ラウンド16では今グループステージ唯一の全勝突破を決めた強豪スペイン代表と対戦する。 通常のノックアウトラウンドで格下と目されるチームは後ろに重心を置きながら、PK戦まで持ち込むことも想定した守備的プランを選択することが多いが、前日会見に出席したサニョル監督はポルトガル相手の勇敢な戦い方を継続したい。攻撃的な姿勢を貫く考えだ。『ESPN』が指揮官の会見コメントを伝えている。 「スペイン、ポルトガル、ビッグチーム相手に、ジョージアは守備のことばかり考えていては、いつかは崩れてしまう。だから、守備だけをするつもりはない。ポルトガル戦のように、スペイン代表やヨーロッパの人々に、守備だけでなくボールの使い方も上手いことを示すつもりだ。ポルトガル戦ではボールを保持する素晴らしい瞬間があった。明日も同じようなパフォーマンスが見られることを期待している」 現役時代にバイエルンやフランス代表で活躍した右サイドバックは、「何週間も毎日プレーヤーに『自由にプレーして、リスクを取って、計算せずにあれをやれ、あれをやれ、あれをやれ』と言いながら、ノックアウトステージだけ違う話をするわけにはいかない」と、自身の現役時代の経験を含め一貫性の重要性を説く。 さらに、「私は守備戦略と規律を非常に重視しているが、プレーヤーはボールを持てば、やりたいことは何でもできるとわかっている。フットボールは数学でもチェスゲームでもない。感情も使ってプレーしなければならない」と、選手たちに攻撃時は主体性を持ってプレーしてほしいとしている。 一方で、ジョージアは昨年9月に行われたユーロ予選で対戦した際に1-7の大敗を喫しており、今回も難しい戦いが予想されるところだ。 サニョル監督は「あの試合のことは覚えていない」とジョークを飛ばしつつも、その苦い敗戦も今の躍進に繋がっていると前向きな姿勢で大一番に臨む考えだ。 「もちろん、私たちにとっては難しい瞬間でしたが、人生で前進するためには、時にはそのような非常に困難な瞬間、自分は良くない、悪いことばかりしていると思う瞬間が必要です。 「困難がなければ、大きな成果は得られない。それは我々の旅の一部だった。今日ここにいるのは、この1-7の敗戦が我々に多くのことを教え、多くのことを学んだと確信している」 「明日はまた新たな試合だ。我々には失うものがまったくないので、自信を持ってこの試合に臨む。私にとって、我々はすでにユーロ2024を優勝したようなもので、再びピッチに立ち、素晴らしいスタジアムでジョージアの国歌を聞くのがとても楽しみだ」 2024.06.30 14:15 Sun

ユーロ得点ランクトップを走るジョージア代表FWミカウタゼの価値が高騰…フランス国内で争奪戦に

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「彼らの監督であることは誇り」初出場のユーロで決勝T進出のジョージア、指揮官は「本大会出だけでも、十分夢だった」

ジョージア代表のウィリー・サニョル監督が、史上初のユーロ決勝トーナメント進出に歓喜した。『UEFA.com』が伝えている。 26日、ポルトガル代表とのユーロ2024グループE最終節に挑んだジョージア。勝てば大会初出場にして初の決勝トーナメント進出が決定する試合は、開始早々にクヴィチャ・クワラツヘリアのゴールで先制すると、堅い守備を維持したままハーフタイムへ。後半も守勢に回りながらPKをジョルジュ・ミカウタゼが決めて追加点を挙げると、その後は最後まで集中力を切らさず2-0で大会初勝利を挙げた。 この結果、グループ3位で史上初のユーロ決勝トーナメント進出が決定したジョージア。サニョル監督はチームへの誇りを口にし、ジョージア国民と喜びを分かち合っている。 「正直なところ、試合前に選手たちに何を話したかはよく覚えていない。メッセージとしては、自分たちのフットボールをすること、ボールを持っていないときは規律を守り、ボールを持ったらチームプレーすることだった。16歳か17歳のとき、何も考えずにプレーしたことを思い出せと言ったが、彼らは今日、期待以上のプレーを見事にやってのけたんだ」 「ピッチに立っている時と、ピッチの脇にいる時を比べるのは難しい。我々はまだ競争に集中しており、自分たちが何をしたか理解するのは難しい状態だ。この3試合で選手たちが見せた、ジョージアという国のイメージは素晴らしいものだった。彼らの監督であることは誇りだ」 「小さなチームである以上、失うものは何もない。我々に重圧はなく、課せられた唯一の責任はジョージアの国民に自分たちの選手を誇りに思ってもらうことだった。我々はそれを最高の形でやり遂げたと思う」 「ベンチを見てみれば、フットボールの質という点で最もエキサイティングとは言えない。だが、人間的な質という点ではエキサイティングで、私はとてもとても幸せだ」 「本大会出だけでも、十分夢だった。ラウンド16進出も夢見ていたが、それが可能とは思っていなかったんだ。試合前、もし勝てば誰と対戦するかなんて調べようともしていなかった。スペインはおそらくグループステージのベストチームで、また大きなチャレンジになるだろう。今大会ずっとそうしてきたように、最初の1分から戦うつもりだ」 2024.06.27 08:40 Thu

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初のユーロ出場でベスト16のジョージア代表、快挙に元首相が17億円を寄付…総資産7850億円の富豪はスペイン戦勝利でさらに17億円

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スロバキア代表のフランチェスコ・カルツォーナ監督が、強豪とのラウンド16を前にコメントした。『UEFA.com』が伝えた。 ユーロ2024ではベルギー代表、ウクライナ代表、ルーマニア代表が同居するグループEに入ったスロバキア。1勝1分け1敗の成績で終え、グループ3位枠から決勝トーナメントに進んだ。 ベスト8入りを懸けてはイングランド代表と対戦。前日会見に臨んだカルツォーナ監督は、タレント揃いのチームを警戒した。 「イングランドはチームとして素晴らしいパフォーマンスを見せれば無敵だろう。我々は細心の注意を払う必要がある。彼らはここでの最高のチームの1つであり、フィジカルとテクニックを兼ね備えている」 「彼らは何人かのトップクラスの選手を自国に残してきた。選手を選べるだけの非常に高いクオリティがあるからだ。彼らの弱点を突く必要がある。しかし、いつ痛い目にあってもおかしくないため、用心しなければならない」 一方、自分たちのスタイルを大きくは変えないともコメント。選手たちへの信頼感をあらわにした。 「私は幸運だ。攻撃的なサッカーをしたいという非常に集中力のあるチームを率いている。しかし、守備もしっかりしたいと思っている。このような試合では細かいところまで集中する必要がある。私は選手たちを100%信頼しているし、素晴らしい試合をしてくれるだろう」 「我々には独自のプレースタイルとメンタリティがある。多少の調整はするが、劇的なことはしない。我々は自分たちのサッカースタイルを貫くつもりだ」 また、カルツォーナ監督はチームの軸となっているMFスタニスラブ・ロボツカにも言及。相対するMFジュード・ベリンガムを引き合いに出しつつ、チームとして戦うことの重要性を説いた。 「彼は3試合で2度もプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれており、我々にとって欠かせない存在だ。彼はワールドクラスのジュード・ベリンガムと対峙することになるが、ロボツカもワールドクラスの選手だ」 「彼はここ2、3年トッププレーヤーとして活躍しているし、素晴らしい試合をしてきた。明日も素晴らしいと思うが、我々は集団として素晴らしい試合をする必要がある。チームでなければならない。ロボツカ1人だけでは大きなことはできない」 2024.06.30 16:42 Sun

ラウンド16でスロバキアと対戦のイングランド、指揮官はベスト8入りに自信も「希望するレベルには5%ほど届いていない」

イングランド代表のガレス・サウスゲイト監督がラウンド16の戦いに向け、コメントした。『UEFA.com』が伝えた。 ユーロ2024のグループCを1勝2分けで終え、グループ首位での決勝トーナメント進出を決めたイングランド。30日にはベスト8入りを懸けてスロバキア代表と対戦する。 前日会見に臨んだサウスゲイト監督は、一発勝負となる決勝トーナメントの恐さを強調。一方で勝ち上がりに向けた自信ものぞかせている。 「我々は大会の次のフェーズを楽しみにしている。それがここにいる目的であり、選手たちも興奮している。ノックアウト方式のサッカーが究極の危険を伴うものであることは理解している。我々はそれに慣れている」 「最初のフェーズを乗り越えなければならないし、次はその日その日を乗り切らなければならない世界だ。とにかくやるしかない。我々はこれまで何度もこういった状況を経験しているし、何が必要なのかはわかっている。この挑戦にとても興奮している」 「全員が危険だとわかっているし、誰もがノックアウトされる可能性がある。試合によって結果も異なる。過去に我々はそのような場面で力を発揮してきた。明日もそれを示さなければならない」 また、対戦相手のスロバキアについてもコメント。「優れたチーム」と警戒しつつ、グループC第3節のスロベニア代表戦のパフォーマンスがチームの指針になると語った。 「スロバキアは非常に優れたチームだ。ボールの扱いが上手いし、後方からのビルドアップも上手だ。アグレッシブにプレッシャーをかけてくるから、両サイドで攻撃に対処しなければならないし、非常に高いレベルでプレーしなければならない。ベストを尽くす必要がある。それだけだ」 「タフな相手であることはわかっているし、優秀なコーチ陣が率いるよく走るチーム相手に良いプレーをしなければならない。試合に勝つには自分たちの力を出し切らなければならない。自信は高まっているし、選手たちはスロベニア戦で見せたパフォーマンスの多くが正しい方向への一歩だったとわかっている」 さらに、チーム状態にも言及。グループステージを戦えなかったDFルーク・ショーは今回もベンチスタートと明かし、途中出場の選手が鍵になるとも考えている。 「ショーは先発できないが、メディカルチームと話し合い、部分的に出場できるかどうか検討する。他の選手は全員問題ない」 「ファイナルサードでもっと力を発揮する必要があることはわかっている。我々にはそれができる選手たちが揃っている。(攻撃が)一瞬だけで終わる必要はない。信頼を築き、選手たちが自信を持ってプレーできるようにすることが大事だ」 「チームは人々が考えるほど貧弱なものではなく、人々が考えるほど優れているものでもない。希望するレベルには5%ほど届いていない。だからこそ、全てを台無しにして、継続性と自信を失わないよう注意しなければならない」 「また、どの試合でもベンチから出場して大きなインパクトを残した選手たちがいた。ポジションを狙っている選手たちがいることは念頭に置いているし、我々には選手層の厚さが必要だ。5、6人の交代が必要になるかもしれないが、彼らが準備できていることが重要だ」 2024.06.30 15:36 Sun

「クヴァラはスペインのどの選手よりも優れている」、ママルダシュヴィリが波紋呼んだ発言を説明

ジョージア代表の守護神ギオルギ・ママルダシュヴィリが、スペイン代表との大一番を前に波紋を呼んだ自身の発言について説明した。 ポルトガル代表、トルコ代表、チェコ代表と強豪揃いのグループFでポルトガルを撃破し、本大会初出場ながらグループ3位通過で決勝トーナメント進出の快挙を果たしたジョージア。 30日に行われるラウンド16では今グループステージ唯一全勝突破のスペイン相手にさらなる躍進を目指す。 FWクヴィチャ・クワラツヘリア、FWジョルジュ・ミカウタゼの両エースと共に、その原動力となっている守護神は、2021年からバレンシアでプレーしていることもあり、この一戦を前にスペイン『マルカ』の取材を受けた。 その際、「クワラツヘリアはスペインのどのプレーヤーよりも優れている」とコメントした結果、スペイン国内で波紋を呼ぶ結果となった。 ウィリー・サニョル監督と共にスペイン戦に向けた公式会見に出席したママルダシュヴィリには当然のことながら、そのコメントに関する質問が飛ぶも、バレンシア守護神は「スペインのプレーヤーをリスペクトしていないわけではない」としながらもジョージア人としてクワラツヘリアこそ世界最高のプレーヤーの1人であると自らの考えを示した。 「僕はただのジョージア人で、彼のファンだ。彼は世界最高のプレーヤーの一人であり、バロンドールを受賞できるプレーヤーだと思う」 「スペインのプレーヤーをリスペクトしていないわけではないよ。もちろん彼らをリスペクトしている。彼らは本当に素晴らしいプレーヤーだけど、ジョージアの一般人として、僕はクヴィチャが世界最高のプレーヤーの一人だと思っているよ」 また、スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督も、「ママルは世界最高のゴールキーパーの一人だ。彼の発言は見ていないが、彼がそう思うなら構わない。彼はチームメイトを守らなければならない」、「クヴァラはトップクラスのプレーヤーだし、私もそう思う。ただ、個人的には我々のプレーヤーが最高だと思うよ」と、相手守護神の見解や心情を受け入れている。 2024.06.30 15:30 Sun

「彼らを対戦相手として尊重」、スペイン代表指揮官は予選大勝のジョージアを軽視せず…高速カウンターを警戒

スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督は、今大会のダークホースを警戒している。 大会前の下馬評は芳しくなかったが、イタリア代表、クロアチア代表、アルバニア代表と同居した激戦区のグループBを3戦全勝で首位通過し、ユーロ2024の優勝候補の一角に浮上したラ・ロハ。 30日に開催されるラウンド16では優勝候補ポルトガル代表に2-0の勝利を収めるなど、本大会初出場で見事にグループFを3位通過したダークホースのジョージア代表とベスト8を懸けて対戦する。 そのジョージアは昨年9月に行われたユーロ予選で7-1の圧勝を収めた相手だが、デ・ラ・フエンテ監督は、その当時から大きく進化を遂げたウィリー・サニョルのチームへの警戒を怠らない。 「フットボールで驚くべき出来事が起こるのを、我々はこれまでもたくさん見てきたが、それがなくなることはない。ジョージアはポルトガルに勝った。我々は彼らを対戦相手として尊重し、懸命に働き、試合の重要性を理解して臨まなければならない。それができれば、我々にそのようなことが起こらないはずだ」 さらに、「彼らはカウンターアタックが速く、セットプレーも非常に優れている。我々は警戒し、注意を払って、スピードの部分で相手のカウンターアタックにさらされないようにする必要がある」と、FWクヴィチャ・クワラツヘリア、FWジョルジュ・ミカウタゼの両エースが牽引する高速カウンターへの対応が勝敗のカギを握ると考えている。 また、前述の予選での前回対戦について改めて質問を受けた指揮官は、スコットランド代表相手の0-2の敗戦、当時のスペインサッカー連盟(RFEF)会長のルイス・ルビアレス氏を巡るスキャンダルの真っ最中で戦ったアウェイゲームが、現在のチームにとってターニングポイントになったと振り返る。 「我々にとって非常に重要な試合だった。大きなプレッシャーを抱えて現地に到着し、ファミリーとしてその試合から戻ってきた。以前よりもずっと強くなってね」 その上で「最も重要な試合は常に次の試合であり、今、別のユーロが始まる。我々は非常に難しい試合に備えており、最高の武器を持って勝利を収めるつもりだ」と、ジョージア相手に再び今後に弾みを付けるような試合を見せたいと意気込んだ。 2024.06.30 15:00 Sun

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ユーロ得点ランクトップを走るジョージア代表FWミカウタゼの価値が高騰…フランス国内で争奪戦に

メスのジョージア代表FWジョルジュ・ミカウタゼ(23)の評価がフランス国内で高まっている。フランス『フットメルカート』が報じた。 現在ユーロ2024に参戦中のミカウタゼ。グループF初戦のトルコ代表戦で一時同点とするゴールを決めると、第2節のチェコ代表戦と第3節のポルトガル代表戦ではそれぞれPKから得点。ポルトガル戦ではFWクヴィチャ・クワラツヘリアの先制点もアシストした。 ユーロの得点ランキングでトップに立ち、ジョージアを史上初の決勝トーナメント進出へと導いたアタッカーは、2023-24シーズン後半戦でも躍動。アヤックス移籍が失敗に終わり、1月にレンタル移籍でメスへ戻ると、その後の半年で20試合13ゴール4アシストの成績を残した。 奮闘むなしくリーグ・ドゥへ降格したメスだが、5月下旬にミカウタゼの買い取りオプションを行使。その時点で評価は上がっていたものの、ユーロでの活躍で市場価値は2000万ユーロ(約34億4000万円)以上に達したという。 そんなミカウタゼにはスタッド・レンヌやRCランス、リヨンやマルセイユが関心。退団が決まった元フランス代表FWウィサム・ベン・イェデル(33)の後釜を探すモナコは早くから獲得に動いているが、いずれも個人間合意やクラブ間合意には達していないという。 一方のミカウタゼは、リーグ・アン残留を希望。「将来のクラブに関して決断した」ともコメントしたようだが、争奪戦を制するのはどのクラブになるのだろうか。 2024.06.28 22:05 Fri
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両エース揃い踏みに守護神躍動のジョージアが首位通過確定のポルトガル撃破! 初出場ながら3位で決勝T進出【ユーロ2024】

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「彼らの監督であることは誇り」初出場のユーロで決勝T進出のジョージア、指揮官は「本大会出だけでも、十分夢だった」

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ユーロで記念すべき初勝ち点のジョージア、結果以上に経験が大事と指揮官「最高レベルのサッカーを知ることが重要」

ジョージア代表のウィリー・サニョル監督は2戦未勝利を悲観していない。『UEFA.com』が伝えた。 プレーオフを勝ち抜き初のユーロ出場となったジョージア。グループF初戦のトルコ代表戦は1-3の敗北を喫したなか、22日の第2節では初勝利を目指してチェコ代表と対戦した。 試合の主導権を握ったのはチェコだったが、前半アディショナルタイムのFWクヴィチャ・クワラツヘリアのクロスからPKを獲得し、これをFWジョルジュ・ミカウタゼが決めてジョージアが先制。後半にセットプレーから追いつかれるも、GKギオルギ・ママルダシュヴィリを中心とした粘り強い守りでドロー決着とした。 試合終了間際にはロングカウンターから勝ち越しのチャンスもあったジョージアだが、サニョル監督はユーロで初の勝ち点獲得に満足。大舞台で得られる経験こそがジョージアの財産と語った。 「我々が失うものは何もない。決してだ。今回のユーロでの目標は経験を積むことだ。ジョージアは大好きだが、大会デビューで勝利できるとは思っていない」 「選手たちにとって、最高レベルのサッカーがどのようなものかを知ることが非常に重要だった。学ぶべきことはたくさんあるが、それはきっとジョージアの未来に役立つだろう」 <span class="paragraph-title">【動画】クワラツヘリアのクロスがハンド誘発! ミカウタゼがPK決めて先制</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="iHddoLRnyGQ";var video_start = 60;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.23 17:22 Sun
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今大会初勝利を狙うジョージアvsチェコは互いに譲らずドロー…【ユーロ2024】

ユーロ2024グループF第2節のジョージア代表vsチェコ代表が22日に行われ、1-1の引き分けに終わった。 18日に行われた初戦でトルコ代表に敗れたジョージアは、その試合のスタメンからチャクヴェタゼをダヴィタシュヴィリに変更した以外は同じメンバーを採用。クワラツヘリアとミカウタゼを2トップに据えた[3-5-2]の布陣で試合に臨んだ。 一方、初戦でポルトガル代表に惜敗したチェコは、その試合のスタメンからクフタ、シュルツ、ドウジェラの3選手をフロジェク、チェルニー、ユラセクに変更。3トップにチェルニー、シック、フロジェクを並べた[3-4-3]の布陣で試合に臨んだ。 試合は開始早々にチェコが決定機を創出する。3分、右サイドからのロングスローをファーサイドで受けたフロジェクが胸トラップからシュート。相手GKが弾いたこぼれ球をクレイチがジャンピングボレーで合わせると、相手DFにディフレクトしたボールを最後はシックが左足ボレーで狙ったが、叩きつけたシュートはGKママルダシュヴィリの好セーブに防がれた。 その後も主導権を握るチェコは、23分にネットを揺らす。右サイドからロングスローを供給すると、ボックス中央の混戦を抜けたボールをファーサイドのフロジェクがシュート。これはGKママルダシュヴィリにブロックされたが、跳ね返ったボールを再びフロジェクがゴールに押し込んだ。 このゴールでチェコが先制かと思われたが、VARの末にフロジェクがゴールに押し込んだ場面で左腕に当たっており、ハンドの判定でゴールは取り消された。 ハーフタイムにかけては拮抗した展開が続いたが、前半終了間際にジョージアにチャンス。追加タイム1分、敵陣右サイドで獲得したFKからクワラツヘリアがクロスを供給すると、ワンバウンドしたボールがDFフラナーチの右手に当たると、VARの末にハンドが認められ、PKを獲得。このPKをミカウタゼがゴール右に突き刺し、前半を1-0で終えた。 迎えた後半、1点を追うチェコは55分にフロジェクとチェルニーを下げてリングルとユラセクを投入。すると59分、ツォウファルの右CKをニアサイドのリングルがヘディングシュート。これは左ポストに直撃したが、跳ね返りをシックが体でゴールに押し込んだ。 その後は互いに選手を入れ替えながら勝ち越しゴールを狙うが、拮抗した展開が続く。終盤にかけてはポゼッションで上回るチェコが攻勢を強めたが、試合終了間際にジョージアが決定機を迎える。 95分、自陣でのボール奪取からロングカウンターを仕掛けると、ドリブルで敵陣まで持ち上がったチャクヴェタゼのラストパスを供給。これをボックス中央右まで駆け上がったロブジャニーゼが右足ダイレクトで狙ったが、シュートは枠に上に外れた。 直後に試合終了のホイッスル。今大会初勝利を目指した両者の一戦は互いに譲らずドロー決着で勝ち点1を分け合う結果となった。 ジョージア代表 1-1 チェコ代表 【ジョージア】 ジョルジュ・ミカウタゼ(前49[PK]) 【チェコ】 パトリック・シック(後14) 2024.06.23 00:05 Sun

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ベスト16が決定! スペインが唯一全勝、初出場ジョージアが快挙【ユーロ2024】

ユーロ2024のグループステージ全日程が終了し、ベスト16が出揃った。 多くのスタープレーヤーが過酷なクラブでの戦いを終えたばかりという影響もあり、優勝候補の苦戦も目立った中、下馬評はあまり芳しくなかったスペインが激戦区のグループBでグループステージ唯一の3連勝を飾った。 また、開催国ドイツや前大会王者イタリア、ポルトガル、イングランド、フランス、ベルギー、オランダといった強豪国も順当に決勝トーナメントへ駒を進めている。 さらに、ジョージアはグループFを3位通過し、初出場での決勝トーナメント進出という快挙を成し遂げた。その他ではルーマニア、スロバキア、スロベニアといった伏兵も勝ち抜けを決めた。 一方、クロアチアやセルビア、チェコ、ポーランドといった実力者がグループステージ敗退となり、全チームが勝ち点4で並ぶ拮抗のグループEでは最下位のウクライナが無念の敗退となった。 なお、6月30日~7月2日の日程で開催されるラウンド16ではフランスvsベルギー、ドイツvsデンマーク、スイスvsイタリアなどいずれも好カードが実現している。ラウンド16対戦カードおよびグループステージ最終順位は以下の通り。 ■ラウンド16対戦カード ▽6/29 スイス vs イタリア ドイツ vs デンマーク ▽6/30 イングランド vs スロバキア スペイン vs ジョージア ▽7/1 フランス vs ベルギー ポルトガル vs スロベニア ▽7/2 ルーマニア vs オランダ オーストリア vs トルコ ■グループステージ最終順位 ◆グループA 1.ドイツ 7pt 2.スイス 5pt 3.ハンガリー 3pt 4.スコットランド 1pt ◆グループB 1.スペイン 9pt 2.イタリア 4pt 3.クロアチア 2pt 4.アルバニア 1pt ◆グループC 1.イングランド 5pt 2.デンマーク 3pt 3.スロベニア 3pt 4.セルビア 2pt ※順位決定方式の全ての要素で並んだため、ユーロ2024予選ランキングによりデンマークが2位、スロベニアが3位。 ◆グループD 1.オーストリア 6pt 2.フランス 5pt 3.オランダ 4pt 4.ポーランド 1pt ◆グループE 1.ルーマニア 4pt 2.ベルギー 4pt 3.スロバキア 4pt 4.ウクライナ 4pt ◆グループF 1.ポルトガル 6pt 2.トルコ 6pt 3.ジョージア 4pt 4.チェコ 1pt ■グループ3位ランキング 1.D オランダ 4pt 2.F ジョージア 4pt 3.E スロバキア 4pt 4.C スロベニア 3pt ――――決勝T進出――――― 5.A ハンガリー 3pt 6.B クロアチア 2pt ▽順位決定方式 全試合での勝ち点で並んだ場合 1.当該チーム同士の対戦における、獲得勝ち点 2.当該チーム同士の対戦における、得失点差 3.当該チーム同士の対戦における、ゴール数 4.1~3を適用後においても2チーム以上に差がつかない場合は、それらのチームのみを対象に再び1~3を適用して比較する。それでも決着しない場合は、5.以下へ進む。 5.当該チームの全試合における、得失点差 6.当該チームの全試合における、ゴール数 7.比較対象が2チームのみで、グループリーグの最終戦で直接対決した結果、上記基準で差がつかないときはPK戦を行う。 8.当該チームの全試合における、フェアプレーポイント 9.当該チームの予選の総合ランキングの優劣。ただし、比較対象に開催国のドイツが含まれている場合は抽選を行う。 2024.06.27 06:36 Thu
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両エース揃い踏みに守護神躍動のジョージアが首位通過確定のポルトガル撃破! 初出場ながら3位で決勝T進出【ユーロ2024】

ユーロ2024グループE最終節、ジョージア代表vsポルトガル代表が26日に行われ、ジョージアが2-0で勝利した。 今大会の優勝候補に挙がるポルトガルはチェコ代表、トルコ代表を連破して順当に首位通過を確定。消化試合の形となった最終節では逆転での決勝トーナメント進出が懸かる最下位のジョージアと対戦した。ロベルト・マルティネス監督は、GKジオゴ・コスタ、パリーニャ、クリスティアーノ・ロナウドを除く先発8人を変更。若手や控えを中心に起用し、[3-4-2-1]の布陣へ変更した。 対するジョージアは守護神ママルダシュヴィリ、クワラツヘリア、ミカウタゼといった主力を起用した。 共に3バックで臨んだ一戦は開始早々に動く。2分、ポルトガルのビルドアップの局面でアントニオ・シウバが不用意に中央へ戻したバックパスをかっさらったミカウタゼがボックス左に走り込むクワラツヘリアへラストパス。これに抜け出したジョージアのエースが冷静に左足シュートをゴール右下隅へ流し込んだ。 ミスからいきなり出ばなを挫かれたポルトガルはすぐさま反撃体勢に。ただ、慣れないメンバー構成、布陣に加え、ブルーノ・フェルナンデス、ベルナルド・シウバらゲームメーカー不在の影響が大きく、相手のコンパクトな守備をなかなか崩し切れない。 それでも、フェリックス、コンセイソンの2シャドー、ペドロ・ネトといった個での打開を得意とするアタッカーの仕掛けで強引に崩しを試みる。16分のC・ロナウドの強烈な直接FKを皮切りに、パリーニャのミドルシュートとチャンスを窺う。 前半終盤にかけてはポルトガルがボール保持率をさらに高めていくが、ジョージアのメリハリの利いた守備を前に“持たされている”印象は否めなく、前述のアタッカー陣の個人技以外で攻め手を見いだせぬまま、消化不良の形で前半を終えた。 迎えた後半、パリーニャに代えてルベン・ネヴェスをハーフタイム明けに投入したポルトガルが攻勢を仕掛けたが、先にゴールを奪ったのはジョージアだった。 ボックス内でロホシュヴィリがDFアントニオ・シウバと交錯すると、オンフィールド・レビューの結果、PKが与えられる。これをキッカーのミカウタゼが冷静に右隅へ蹴り込み、57分の追加点とした。 決勝トーナメントでの戦いに向けてこのままでは終われないポルトガルは66分、C・ロナウドと2失点に絡んだアントニオ・シウバを下げてゴンサロ・ラモス、セメドを投入。さらに、75分にはペドロ・ネト、ジョアン・ネヴェスを下げてジョタ、マテウス・ヌネスの投入で攻撃の活性化を図るが、流れを引き寄せることはできない。 一方、3点目のチャンスで仕留め切れずも前半同様にソリッドな守備でポルトガルに見せ場を作らせないジョージアは、試合終盤に入って守備的なカードを切りながら逃げ切り態勢に入る。最終盤には一矢報いたい首位チームの攻勢に晒されたが、GKママルダシュヴィリの再三のビッグセーブで凌ぎ切り、2-0の完勝。 この結果、同時刻開催の試合でのトルコ代表の勝利によって2位通過は逃したジョージアだったが、優勝候補ポルトガル撃破によって本大会初出場での決勝トーナメント進出を決めた。 ジョージア代表 2-0 ポルトガル代表 【ジョージア】 クヴィチャ・クワラツヘリア(前2) ジョルジュ・ミカウタゼ(後12[PK]) 2024.06.27 05:59 Thu
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初のユーロ出場でベスト16のジョージア代表、快挙に元首相が17億円を寄付…総資産7850億円の富豪はスペイン戦勝利でさらに17億円

ユーロ2024で躍進を見せているジョージア代表。元首相から多額の寄付が代表チームに贈られることとなった。 元フランス代表DFのウィリー・サニョル監督が率いるジョージアは、初出場を果たしたユーロで躍動している。 グループステージ最終節ではポルトガル代表に2-0で勝利。これにより、初出場にしてベスト16入りを達成した。 この快挙を受け、与党である「ジョージアの夢=民主ジョージア」を創設し、2012年に首相に就任したビジナ・イヴァニシヴィリ氏がチームを称賛。ポルトガル戦の勝利を「歴史的かつ夢のような勝利」と称えた。 イギリス『BBC』によれば、この勝利に感動したイヴァニシヴィリ氏は、3000万グルジア・ラリ(約17億1800万円)をジョージア代表に寄付。ラウンド16のスペイン代表戦で勝利した場合は、さらに3000万グルジア・ラリを寄付すると語っているという。 イヴァニシヴィリ氏は、コンピュータの販売やプッシュ式の電話機などの販売や輸入業を行い、ビジネスマンとして成功。その後、金属に関わる事業と銀行業で大成功を収め、オリガルヒ(ロシアやウクライナなどで政治的影響力を有する新興財閥)の1人になった。かつてチェルシーを保有していたロマン・アブラモビッチ氏もオリガルヒの1人だった。 首相としては1年間しか活動していないものの、総資産は『フォーブス』によれば38億7000万ポンド(約7850億円)とのこと。与党である「ジョージアの夢=民主ジョージア」の名誉党首として今なお多大なる影響力を持っているとされている。 <span class="paragraph-title">【動画】ジョージアの快挙! ポルトガル撃破で初出場でベスト16入り</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="c6gDUlxslYs";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.28 22:50 Fri
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エース引き留めのためナポリ会長自らドイツへ…去就注目のクワラツヘリアと会談も合意には至らず、それでも大きな一歩か

今夏の去就が大きな注目を集めているナポリのジョージア代表FWクヴィチャ・クワラツヘリア(23)だが、ナポリは手放す気はさらさらないようだ。 ナポリではアタッカーとしてプレーし、セリエAで34試合に出場し11ゴール8アシストを記録。公式戦でも45試合11ゴール9アシストを記録した。 ナポリに移籍するまでは無名に近かったが、2シーズンでその実力を遺憾なく発揮。ビッグクラブからの関心を強く寄せられることとなった。 現在はジョージア代表としてユーロ2024に出場。グループステージ最終節のポルトガル代表戦では、貴重なゴールを記録し、チームのベスト16行きに貢献していた。 イタリア『スカイ・スポーツ』によれば、ユーロを戦っているクワラツヘリアの下へ、アウレリオ・デ・ラウレンティス会長、スポーツ・ディレクター(SD)のジョバンニ・マンナ氏、幹部のアンドレア・キアヴェッリ氏がドイツへと飛んだという。 新たにアントニオ・コンテ監督を迎えたナポリ。そのプロジェクトには当然クワラツヘリアも入っており、クラブとしても監督としても手放す気はない。 一方で、クワラツヘリアの代理人は今夏の退団を示唆。パリ・サンジェルマン(PSG)などからのオファーはある状況のため、ステップアップを考えているという。 当の本人はポルトガル代表戦後に去就について問われ「コンテ監督は僕が残ると言った?まだわからないけど、リスペクトしている。彼は世界で最高の監督の1人だけど、僕はまだナポリをリスペクトし、愛している。自分の将来についてどう答えるべきかはまだ分からない」と語り、どちらともない回答に留めていた。 ナポリはユーロ開幕前にすでにクワラツヘリアに新たなオファーを出していたが、これは拒否。2度目のオファーのため、そして話し合いのために会長自ら足を運んだが、今回も合意するには至らなかったという。 今はジョージア代表としてユーロに集中しているクワラツヘリア。次は、ユーロ終了後に交渉する予定とのことだが、果たして合意に至る条件を提示できるのか注目だ。 2024.06.28 11:50 Fri

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